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眼玉模様 2008/11/04(その1)
 朝食をとっていたときのこと。
 ふと窓を見上げれば、ガラスの向こうからうらめしげな視線と目が合った。

 ジョロウグモの餌食となっていたのは、クロコノマチョウだった。
 前翅の表にある大きな眼玉模様は、少女漫画の主人公みたいだが、普段はほとんど見ることができない。止まっているときには翅を滅多に開かないからだ。

 林の縁には数日前から熟した柿をいくつか置いてある。居間から目の届く場所であり、毎日眺めているうちにクロコノマチョウが集まってくるようになった。

 クロコノマチョウは主に薄暗い林内で過ごしているが、ときおり家の庭などにも彷徨ってくることがある。フワリ、フワリと特有の飛び方で家壁を伝うようにして舞う。朝や夕方の薄暗い時間帯にそれが多い。そういうときにクモの巣にかかってしまうようだ。

 今日になってクロコノマチョウの餌台から柿がぜんぶ無くなっていた。どうやらカラスの仕業のようだ。

(写真上/E-3  ズイコーデジタル50ミりマクロ+ストロボFL36R、RCモード使用)
(写真下/E-520 シグマ105ミリマクロ)
 新開 孝

赤色 2008/11/03(散歩写真)
 ハゼノキの紅葉、そしてサルトリイバラの実。

 散歩道にあちこち、色が見つかる。
  葉っぱや実の色が、赤く染まっていくメカニズムを詳しく聞いたとしても、やはり不思議なことに変わりはない。





 (写真/E-520  ズイコーデジタル14−54ミリズーム)新開 孝

クチブトカメムシの狩り 2008/11/03
 葉っぱの裏側に足場を構え、食事中のテングイラガ幼虫。

 そして、葉上には獲物を探索中のクチブトカメムシ。

 クチブトカメムシは触角と口吻を伸ばしており、すでにテングイラガ幼虫の存在には気付いているようだった。幼虫は脱糞もしているので、そこいらじゅうに自分の匂いをまき散らしているようなものだろう。

 しかし、クチブトカメムシは葉っぱの上に何度も口吻を突き立てていた。獲物を捕捉しておきながらも、葉裏に潜んでいることに気付くまでかなりの時間が掛かってしまった。

 口吻を突き刺されたテングイラガ幼虫は、しばらくして足場を失い宙づりになった。どうやらクチブトカメムシの唾液毒にしびれてしまったのではないだろうか。

(写真/E-3   ズイコーデジタル35ミリマクロ+1.4倍テレコン)新開 孝

グレバの魅力 2008/11/02
 林の中で佇んでいると、何とも言えない芳香を感じた。
 そこでさっそく、クンクンと匂いをたどってみた。

 匂いの元はすぐにわかった。林床に生えたスッポンタケだ。
 高さ15センチ以上もあるキノコだ。筆の先っちょのような部分がテラテラと濡れて光っている。これが「グレバ」だ。

 グレバは胞子汁。たっぷりと胞子を含んだ粘っこい液体だ。

 キノコの図鑑などでは、グレバは悪臭を放つと書いてある。大方の人にとってはそうなのかもしれない。しかし、ぼくには良い香りなのだ。林のなかでグレバの匂いを嗅ぐと気持ちが穏やかになるから不思議だ。カメムシの匂いも好きだから、ぼくのようなのは変人なのかもしれないが、世の中にこういった変人は意外と多いものだ。

 グレバがたまらなく香ばしいのは、ぼくだけではない。
 大きなベッコウバエ(写真下)や小さなショウジョウバエ類がたくさん集まっていた。これらのハエ類は、ペタペタとグレバのご馳走をしきりに嘗めている。撮影中は薄暗くて気付かなかったが、あとで写真を見てみると、小さなアリなどもけっこうたかっていた。
 スッポンタケはグレバの強烈な匂いでハエ達を呼び寄せ、胞子の拡散に利用しようという筋書きらしい。

 スッポンタケの柄を持って引っ張ってみると、何の抵抗もなくそれこそスッポンと抜けてしまった。柄の下部がこのように先細りになっているとは初めて知った。熟成するとこのように菌根部から離脱するのだろうか。
 スッポンタケはグレバをよく荒い落としてから、中華スープにして食べられる。

 このスッポンタケはうちの林に生えていたのだが、もっとたくさん見つかるようなら試食してみたい。前に野生キノコは食べないようにしていると、書いたがグレバの魅力に取り憑かれたのかもしれない。

(写真上、中/E-520  ズイコーデジタル14−54ミリズーム)
(写真下/E-3     ズイコーデジタル50ミリマクロ)

 
 新開 孝

その後のキョウチクトウスズメ 2008/11/01(その1)
 10月23日に紹介したキョウチクトウスズメの蛹。

 今朝になって、その蛹の頭部に黒く眼が透けて見えていた。数日中には羽化するものと思われる。
 
 一方、もう一匹の蛹は体をつまむと崩れてしまった。外見上は異常ないように見えたが、じつは体内はドロドロに腐っていた。つまり死んでいたのである。寄生バエの幼虫や蛹の姿もなかった。

 キョウチクトウスズメの成虫がこれから羽化したとしても、冬を乗り切れるのであろうか?成虫越冬できるとは考えにくいのだが、タテハモドキもいまや成虫越冬するようになっているわけだから、この先どうなるものやら。

(写真/E-3  ズイコーデジタル50ミリマクロ+ストロボFL36R使用)新開 孝

JR日豊本線 2008/11/01(その2)
昨日までに返却しなければならなかったDVDビデオ。うっかり返却し忘れたので、今朝はレンタルビデオ店の営業開始前までに返却ポストへ放り込みに出掛けた。

 その帰り道。JR日豊本線の電車がちょうど鉄橋を通過するところだった。三股町を流れる沖水川の橋に車を止めてわざわざ撮影してみた。
 1時間に一本の上り宮崎方面行き。鉄橋を渡りきってすぐに短いトンネルがあり、その先に無人駅「餅原駅」となる。餅原駅はうちの最寄り駅だ。もっとも、手前の三股駅も次の山之口駅も、さらに次の青井岳駅も、そして沓掛駅も、みな無人駅である。

 橋から上流を眺めてみれば、鰐塚山地の山並みと三股町の田園地帯が朝の陽射しに白く輝いていた。

  
(写真/E-520 ズイコーデジタル14−54ミリズーム)
新開 孝

雨の一日 2008/10/31
 毎朝、庭での力仕事を1時間ほどやってから仕事に取り掛かる。庭や林でやるべき作業はいくらでもあって、ともかく余裕がないときは別だが、1時間ていどは何も考えずにただひたすら体を動かす。

 今日は一日のほとんどを室内作業にあてたが、雨にもなったのでちょうど良かった。

 数日前に撮影したサルトリイバラの実は、いっそう赤味が増してきた。

(写真上/E-520  ズイコーデジタル50−200ミリズーム)
(写真下/E-3    ズイコーデジタル50ミリマクロ)

 新開 孝

ズブリ!グサリ! 2008/10/30
 今日見つけたモズのはやにえ。
 クロアナバチが、グサリ!

 
 





こちらは、ショウリョウバッタ。勢い余ってズブリと脳天を突破!


 



玄関先では、クチブトカメムシがタケノクロホソバ幼虫をズブリ!



 (写真/E-3   ズイコーデジタル50ミリマクロ)


 お腹の大きいコカマキリのメスに出会った。
 威嚇行動を期待して、ちょっと突いてみた。
 なんと、意に反してコカマキリはでんぐり返って、動かなくなった。
 どうやら死にまねをしているようだ。2度、3度と試してみたが、3回目まで死 にまねをして、あとはただ逃げ出すだけだった。
 ヒメカマキリほどでないが、脚を縮めていたから、やはり死にまねだと思う。
 新開 孝

ねぐら 2008/10/29
 午後4時半過ぎ。
 近くの草地ではすでにねぐらについたチョウがいた。

 タテハモドキ秋型が4匹に、ボロボロの夏型が1匹。キタテハ(写真上)はいったい何匹だろう。多過ぎて数えていない。モンシロチョウはまだねぐらが定まらず、ウロウロしていた。
 昨日の「お茶の葉裏部屋」は、まだ空室のまま。

 今夜はぼくが夕食を作ることになっている。たいした料理ではないが、ちょっと煮込みに時間が必要だ。犬の散歩は30分で切り上げた。その帰り道。

 ジョロウグモの巣網にアオスジアゲハの翅が掛かっていた(写真下)。

 胴体はクモに食べ尽くされてしまったのだろう。アオスジアゲハの水色の紋様が日没の陽射しに透けていた。
 つい数日前までツクツクボウシが鳴いていたが、さすがに秋も深まってきた。
昨日から、ぼくも長袖姿になった。まだまだTシャツでいける、と思っていたのだがそうもいかないのは、歳とったせいだろうか。
 
 そういえば、もうすぐ50歳の誕生日。おお、ついに!
 このホームページもオープンして5年目になろうとしている。

(写真上/E-3  ズイコーデジタル8ミリ魚眼)
(写真下/E-3  ズイコーデジタル50ミリマクロ)新開 孝

「相部屋、願いまあ〜す。」 2008/10/28(その1)
 畑の脇の草地には毎晩のように、チョウが集まる。そこはチョウにとって、ねぐらとなっているからだ。

 キチョウ、ツマグロヒョウモン、モンシロチョウ、キタテハ、そしてタテハモドキなどが常連の宿泊客だ。

 そのなかでも一番の顔馴染みは、キタテハとタテハモドキ。

 今日は、そのキタテハとタテハモドキが相部屋となっていた。お客が多ければそれも仕方あるまい。いつかはこうなる、そう思って見てきた。
 ではどちらが先客であったか?

 もちろん、ぼくは知っている。

 なぜなら、この「お茶の葉裏部屋」は、ずっと前からキタテハのお気に入りのねぐらであったのだ。

 キタテハもタテハモドキも、ねぐらの場所へのお好みはかなり共通している。毎晩、同じ場所に同じ個体がやって来ていることも多い。

(写真/E-3  ズイコーデジタル50ミリマクロ)

新開 孝

羽化脱皮 2008/10/28
 午前8時半、ツチイナゴ幼虫が背なかを下にした姿勢となった。

 これはいよいよ脱皮が始まるという兆候。
 今朝は幸いにして風がほとんどない。うちの庭でツチイナゴの羽化脱皮が行われるのは、これで何度目だろうか。何度も目撃しておきながら、これまで撮影のチャンスを逃してきた。
 羽化脱皮はだいたい午前中、気温が上がってきてから行われることが多い。
 暖かい時期には夕方のこともあったが。

 さて、背中が割れて羽化が始まったのは撮影待機に入ってから30分後(写真上)。

 グングン脱皮が進行して、新しい頭部が現れた(写真中)。


 体全部が抜けきって、翅も伸びきったのは午前9時58分ころ(写真下)。


 ツチイナゴの幼虫には、緑色と薄茶色をした体色の2型が見られる。しかし、いづれの体色であろうと、羽化脱皮してしまえば茶色の成虫となってしまう。ツチイナゴの成虫で緑色のものは見つかっていない。つまり「土イナゴ」という和名はそれに因むのだろうと思っている。真相は知らないが。

 さて、今朝羽化したツチイナゴは、6日前から絶食状態に入っていた。正確にはもう少し前からだと思われるが、ともかく羽化を前にして食事をとらず、ほとんどの時間じっとして過ごしていた。動けないわけではない。羽化する数時間前まで、危ういと感ずれば、ピョンとジャンプして逃げるだけの俊敏さもあった。
 したがって、羽化が近づいた幼虫を見つけた場合、できるだけ刺激を与えないように注意しながら観察を続ける。気温、風、雨などの気象条件によって、羽化日は2、3日程度ずれることもある。天敵や強風など、動かざるを得ない事態が生じない限り、大概はその落ち着いている近辺で脱皮するはずだ。

 ツチイナゴが脱皮する際の足場も重要。今朝の場合、セイタカアワダチソウの蕾みに足場を構えたが、見ていると落ち着きが無く、足場がしっかり決まらないまま、脱皮が始まってしまった。案の定、脱皮途中になって後ろ脚が両方ともぶらんと宙に浮いてしまった。なんと脱皮進行中の逆さになった体を支えているのは中脚一本だけ。
 
 危うい脱皮になってしまった!

 こういうとき、ヘタに救ってやろうなどと手を出すと、かえって失敗に至ることが多い。しかし、今朝はどうしても看過できなかった。せめて後ろ脚片方だけでも引っかけてやろうとピンセットで救出作戦を試みてみた。これにはたいへんな技量を要する。でも、なんとか無事にやりのけた。
 ミリ単位でピンセットや面相筆を扱うのは、昆虫写真家の得意技でもある。
といっても、今回の処置がきわめて危険だったのは否めない。運が良かったのかもしれない。それでも、例えばわずかなゴミが被写体の中に紛れ込んでいることに気付いたときなど、この得意技を駆使することは多い。ちいさな被写体を拡大撮影することがほとんどの昆虫撮影では、ちょっとしたゴミやほこりが命取りになる。デジタル写真だからあとでゴミ消しができる、そういうこともあるが、絶好の撮影条件!!というときに限って処理の難しい位置にゴミが写り込んでいたりするものだ。

 今回のような危なっかしい脱皮をつい前にも見ている。そのときは後ろ脚一本で体を支えていた。そんな状態になるとツチイナゴ本人も「これはヤバい!!」と感じているのだろう。ようやくしっかりしてきた前脚で、足場の植物に抱きつくようにして脱落を逃れようと懸命になっているのが、ひしひしと伝わってきた。

 ( 写真/E-3   50ミリマクロ+2倍テレコン )
 
新開 孝

ススキと柿 2008/10/27(その1)
 柿の木の梢が、ちょうど散歩道の頭上に覆いかぶさっている。
そこを通るたびに落ち柿があって、飼い犬「チョロ」のおやつとなる。そんなにうまいかい?と聞きたいくらいだが、夢中になって食べているからには、やはり美味しいのだろう。ぼくとて柿は大好きだ。

 プヨプヨでもまだ崩れていない落ち柿があったので、クロコノマチョウの餌用にと2個だけ持ち帰ることにした。うちの林でクロコノマチョウを呼び寄せる作戦に使うというわけ。

 ススキの穂もずいぶんと大きく目立ってきた。この場所は畑の畦道だが急斜面にある草地となっている。歩けばトノサマバッタがぴょんぴょんと飛び出してくる。

 (写真/E-520 ズイコーデジタル14−54ミリズーム)
 
 
新開 孝

カブトムシ 2008/10/27(その2)
 うちの林でもカブトムシの幼虫が元気に育っている。

 今月は来客が多く、そのたびにこの幼虫たちをお披露目してきた。新聞社のカメラマンに記者、そして大勢のお母さんたち。朽ち木を起こすたびにどよめきが起こった。「これでもまだ小さくて、この先もっと肥えますよ」と手のひらに乗せて説明してきたが、そのときからすでに2週間以上が過ぎた。
 
 今では、その幼虫たちもほぼ成熟に近い。

 カブトムシの幼虫が潜り込んでいる場所は、クヌギの朽ち木の下。朽ち木は地面と接しているところではもっとも柔らかく、もろい。朽ち木そのものを食べたり、土と混じり合った腐植土を餌にしている。
 クヌギは立ち枯れたものをぼくが切り倒したものだ。クヌギが立ち枯れた理由は、いろいろ複雑だと思うが、目に見える範囲で言えば、ミヤマカミキリによる食害も一つかもしれない。もっともミヤマカミキリが産卵する時点で、クヌギの健康状態はあまり芳しくなかったのではないだろうか。

 うちの林にはそのようにして元気を失ったクヌギが何本かある。いづれ立ち枯れてしまうのだろう。その一方、でっかいドングリが「ぼてっ!」と大きな音を立てては落ちてくる。ついぞやはぼくの頭を直撃して、かなり痛かった。やはり丸刈りにするとこういうときは痛さも倍増する。
 落ちたドングリは育苗して育てれば、新しいクヌギの樹として林を再生することになるだろう。といっても、それは10年もそれ以上も先のことだ。

 うちの林のクヌギはすでに10〜20年以上の樹齢と思われるので、本来なら伐採して萌芽更新する時期だろう。伐採を15年〜20年おきにするとして、これを数回繰り返し、100年も経れば、クヌギも寿命を終えるそうだ。

 ( 写真全て/OLYMPUS E-520  8ミリ魚眼 )


新開 孝

はやにえのシルエット(散歩写真) 2008/10/24(その1)
 


 

中段の写真はショウリョウバッタの頭とおしり。


(写真全て/E-520  ズイコーデジタル50ミリマクロ)

新開 孝
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