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西の空とサルトリイバラの実(散歩写真) 2008/10/24(その2)








(写真/E-520  上/ ズイコーデジタル14−54ミリズーム
         下/ ズイコーデジタル50ミリマクロ   )

新開 孝

i-Mac、ついに、、、、! 2008/10/24(その3)
 8月ころから不調が目立ち始めたデスクトップパソコンのi-Mac。

 このところさらに症状が悪化し、仕事をしているというより、パソコンいじりで単に時間をダラダラ費やしているだけのことが多くなった。そこで思い切って、HDの初期化を行い、OSの再インストールから立ち上げてみた。
 i-Macはネット関連の作業さえこなしてくれれば良いので、余計なソフトは一切積まないようにしてみた。

 さて、それで調子はどうなったかと言えば、、、、、。じつは、以前となんら不調に変わりはなく、すんなり起動できないこともあれば、フリーズも頻繁に生じ、まったく仕事に使えない。さすがに策も尽きた感がするし、あれこれいじっている時間も無い。
 とりあえず、ノートパソコンのPowerBook G4をi-Macの代替として据え置き、i-Macにはもう触れないことにした。つまり封印したも同然。

 写真や動画データを扱うメインパソコンは、Windowsのバイオだが、それを多少は補完していたi-Macがなくなったのは痛い。PowerBook G4では画像処理する作業にはすでに力不足であり、せいぜい原稿書いたり、ネット関連の作業しか使えない。

 PowerBook G4がいつまで持ちこたえてくれるだろうか。もしもこのノートブックまで不調になったら、Macの新規のパソコンを選択するかどうかは、ちょっと真剣に考えたいところだ。
 ともかくパソコンで躓くと、たいへんストレスが溜まる。文章を書くためにキーボードを打つのは苦にならないが、モニターの前で他の作業をしていて楽しいことはない。

 数年前、クラッシュしたMac対応HDDがある。そのときもかなり焦ったし、業者に復旧を委ねてみたところ、復旧できたデータはわずかしかなかった。120GB近くの写真データをほとんど失ってショックだった。しかし、わずかなデータであっても、業者からもらった救出リスト中にはどうしても失いたくない写真もあったので、復旧費用は15万円以上もしたが支払った。辛い出費だった。

 ところが、つい最近のこと、救出データの納まったHDDを何気なくWindowsのバイオにつないでみたところ、なんと!ほとんどのデータが復旧できていたことが判明した。業者はなぜこのことに気付かなかったのか不思議で仕方がない。不思議なのはまあ良いとして、これはほんとうに嬉しかった。さっそくブルーレイディスクにバックアップをとったのは言うまでもない。Macだと読めなかったデータが、Windowsでは事も無げに浮上してきたのであった。

 告白した彼女にふられ、別の男性と結婚したとてっきり思いこんで落ち込んでいたら、数年後に彼女がフラリと目の前に現れ、、、、、、、そんなドラマチックな場面を思い描いてしまう、、、、ほど嬉しかったというわけ、です。

 まあ、しかし、いづれにせよパソコン一台では仕事上差し支えるので、考えたくないけれど、考えないといけない状況となってしまったのは、やはり辛い、と。
 

 新開 孝

キョウチクトウスズメ 2008/10/23
 キョウチクトウスズメの幼虫が蛹になったのは1週間ほど前のことだ。

 この幼虫はある方からいただいた。幼虫が見つかった場所は宮崎市南部にある公園のキョウチクトウ。いただいた幼虫は2匹。どちらもすでに終令だった。キョウチクトウの葉をモリモリ食べて1週間ほどしてから蛹となった。キョウチクトウは意外にもうちの近辺では見つからず、餌探しに奔走した。

 幼虫の頭部や胸部には寄生バエの白い卵が数多く産みつけられており、はたして無事に羽化できるのかどうかは怪しい。とくに一匹は寄生バエの卵からウジが体内に侵入した痕跡がはっきりあった。蛹にはなったけれど、羽化することなく寄生バエの成虫が出てくるやもしれない。

 キョウチクトウスズメ幼虫が見つかった場所ではまだ若い幼虫もいたらしい。自分でも探しに行こうと考えていたが、他の仕事のことで動けなかった。少し残念だ。

 寄生バエの産卵を受けたからといって、必ずしも幼虫の運が尽きたとも限らない。寄生バエの卵がふ化しなかったり、あるいはふ化してウジが幼虫体内に入ったとしても、幼虫自身の防御反応でウジの活動を阻止することもあるからだ。

 ともかくも、写真の蛹が無事に羽化することを期待したい。

(写真/OLYMPUS E-3  マクロ50ミリ ストロボFL36R×3灯、スレーブ発光)


 『カメラは大事に扱うべし!』

 ぼくのカメラの扱い方は、かなり粗暴らしい。らしい、というのは自分ではあまり自覚していないからだ。
 先日、ズイコーデジタル35ミリマクロレンズを修理に出した。ヘリコイドがガチンと引っ掛かるようになってうまく作動しなくなったからだ。その修理経過報告を昨日教えてもらった。すると、レンズの中に細かい砂がかなり入っていたようだ。じつはそれ以外にもカメラボディをこれまでに2回、修理に出している。そのときの細かい修理状況を聞いていないけれど、どうもぼくのカメラの扱いが乱暴ではないかとの印象を、修理担当の方は抱いているらしい。「アイツ、またかあ!」と怒ってるのかもしれない。

 たしかに野外撮影で、地面にカメラを置いたままあちこち歩き回ったりすることもよくある。もちろん土や砂の地面ではなく、草の上に置くようにはしている。ま、しかし草の上でも砂やほこりにまみれているだろうから、やはりこれは粗暴な扱い方かもしれない。いつぞやは、阿蘇の牧草地でうっかり置いたカメラの所在を見失い、ずいぶんと探し回ったこともある。このときはちょっと焦った。

 カメラではないが、朽ち木割りを三脚でやったことがある。ジッツオ三脚なら丈夫なはずと、ガンガンやっていたら、同行の虫屋さんから「新開さん、なんぼなんでも、それはヒドいで!カメラマンがそんなことするかいな。」と嗜められた。
 そういえば、このときの夜にも「新開さん、カメラマンやろ。サキシマハブが目の前におって、そやのに超広角レンズ一本だけでどうするん!!」
 たしかにその夜、交換レンズは広角一本だけしか携えなかった。ある虫を撮影する画角を絞り込んで、きっちりと決めていたからだが、まさか憧れのサキシマハブが足元にとぐろを巻いているなどとは、想定外だった。恐る恐る腕をいっぱいに伸ばして撮影したのだけど、やはり全然接近できていなかった。

 カメラやレンズはたいへんデリケートな道具であることは言うまでもない。その周辺機材であるストロボなども。したがってぼくも、それなりに気を使っている。気を使いながらも、野外で活動していると機材を完全には、かばいきれないことも多い。どこかで砂やホコリにまみれる瞬間がある。水はさすがに極度に注意しているが、そのように屋外使用が中心の機材については、できるだけ防塵、防滴構造にして欲しいと、カメラメーカーには望みたい。

 ここまで書いて、そういえば、思い出した!

 今修理に出している35ミリマクロレンズ、この間地面に落としたナ。それで
土まみれになったとよ。あのときか。故障の原因は。
 今年は魚眼レンズもアスファルトの地面に落として、エライことになったし、「扱い粗暴にて要注意!!」という警告?を真剣に受け止める必要がありそうだ。

※ 新開への連絡先はこちらまで↓
  yamakamasu@shinkai.info


 
新開 孝

水生昆虫 2008/10/21(その1)
 三股町に住むようになって、驚いたことの一つが田んぼをスイー、スイーと泳ぐコガタノゲンゴロウの存在だった。その泳ぐ姿が、またじつにカッコいい!

 5月から6月にかけて、早苗が風になびく水田の泥底から、キョトンとしたような表情でコガタノゲンゴロウがぼくを見上げている。
 陸の畦道から覗き込む、ぼく。そして田んぼの水底から眺めているコガタノゲンゴロウ。両者を隔てているのは分厚い空気層と薄いわずかな水の層。

 水生昆虫は水の中でこそ命が輝く。

 水の中の生活。これは昆虫写真のなかでもかなり技術を要する分野ではなかろうか。

 水環境をいかに表現するか。

 こういうとき「ライブ感」という言葉が、とても重要な気がする。

 そう「ライブ感」だ。

 水生昆虫の撮影というと、どうしても水槽内での撮影が多くなる。しかし、当然、そこでは「ライブ感」とは程遠くなりがちだ。昆虫の姿だけでなく、その昆虫にまとわりつく水中世界をどう切り取ってくるか、そこがカメラマンの腕の見せ所ともなる。

 コガタノゲンゴロウとの出会いで、ぼくも少しは水生昆虫に向き合ってみたいと思うようになった。

 だからといって、売れ線の水生昆虫写真を水槽セットで大量生産する気はしない。すれば売れることもよく知っているが、ひねくれた昆虫写真家も一人くらい、居てもいいではないか。

(写真/E-3  ズイコーデジタル50ミリマクロ)

新開 孝

朝の訪問者 2008/10/21(その2)
 玄関に出て見上げれば、こちらを見下ろす影あり。

 BATMAN!?新開 孝

朝の訪問者 2008/10/21(その3)
 玄関前をせわしく舞っていたのは、ルリタテハだ。
 朝陽を浴びて日光浴しては、また力強くはばたき次々と場所を変えていく。翅も
綺麗でおそらく羽化してから日も浅いと思えた。ルリタテハが翅を拡げた写真は樹液に来ているときのものがほとんど。したがって今朝のチャンスは捉えておきたい。
 そこでシグマ105ミリマクロレンズをE-3につけて、ルリタテハをちゃんと撮影しておくことにした。フォーサーズだと210ミリマクロに相当する画角だ。ルリタテハはたいへん神経質だから、距離をとりたい。こういうときには望遠マクロの出番だ。OLYMPUSズイコーデジタル50-200ミリズームもよく使うが、今朝の場合、かなり接近できることも予想されたから等倍まで寄れる105ミリマクロにしてみた。

 が、予想に反して今朝のルリタテハはかなり気難しい。いかに忍び足で接近しようとも、こちらの動きを察知してすぐに飛び立ってしまう。ついには屋根を飛び越えて姿を消してしまった。
 他に撮影の準備なども控えていたから、諦めようかと思っていたところ、ふたたびルリタテハが玄関前に戻ってきた。そして、ぼくの長靴に止まってしきりと口吻を伸ばし始めた(写真上)。
 さらに玄関前をゆっくり舞いながら、玄関マットや玄関網戸に止まって、またもや口吻を伸ばす。いったい何が染み込んでいるのだろう?ルリタテハは夢中になって吸い続けるようになった(写真中、下)。そうなると、いくら近づいても平気だ。

 (写真上、中/E-3  シグマ105ミリマクロ)
 (写真下/E-3    ズイコーデジタル8ミリ魚眼)新開 孝

キオビエダシャク 2008/10/20(その1)
キオビエダシャクの記事が続く。
 
 今日は日射しが強く、空を見上げれば夏雲が浮かんでいた。けっこう暑い。
 午前中からうちの回りでも、キオビエダシャクがビュン、ビュン、飛び交っている。たしかに昨年には見なかった光景だ。

 田んぼでは稲はざがにぎやかに並ぶようになった。そしてその田んぼの周辺では放置された耕地にセイタカアワダチソウが繁茂している。ずっと昔なら、こんな光景はあり得なかっただろう。ずっと見渡すかぎりに、田んぼや畑が続き、山はあちこちで伐採されて炭や薪の供給源となり、萌芽更新が盛んに行なわれていたことだろう。

 いったい日本の農業はどうなってしまうのだろう。農業無くして、国は生きていけないはずだが。

 さて、少し前ならとても違和感があったであろう写真の光景も、今やこれも定着しようとしているかのようだ。

(写真/E-3  50ミリマクロ)
新開 孝

ボロ屋 2008/10/20(その2)
 カラムシの群落が畦道に続く。刈られても刈られても、またニョキニョキ生えてくる、じつに逞しい草だ。あちらで消えても、こちらであらたに出現し、まるでモグラ叩きにも似ていると思う。

 そのカラムシの葉がきれいに二つ折りされると、遠目にも白く目立つ。葉っぱの裏は白いからで、つまり二つ折りにする犯人は必ず、葉っぱの表を内側に裏側を外側にするという、厳格な性格の持主なのだ。もちろん、その犯人とはアカタテハの幼虫である。

 今朝出会った幼虫は、すでに隠れ家の葉っぱを内側から食べ進み、ときおり自分の姿を隙間から晒していた(写真上)。しかも真新しい糞まで隠れ家の下に溜めてしまい、もう隠れ家どころでは無くなっている。おそらく、この幼虫はそろそろ引っ越しを考えているところではないだろうか?

 ちょっと失礼して、ボロ屋の壁を開いてみた(写真中)。

 同じカラムシ群落をひとわたり眺めていると、蛹が露になっていた(写真下)。蛹のこもる部屋も、通常は糸で綴って外からは見えないように設えるのだが、どうしたわけか、手抜き工事となっている。

(写真/E-3 50ミリマクロ)

 新開 孝

ツマグロキチョウ 2008/10/20(その3)
 本種の食草、カワラケツメイをどうも見落としているようだ。

 歩いて2分のタイワンツバメシジミ生息地に、このごろツマグロキチョウが舞うようになった。しかし、近辺でカワラケツメイはまだ見ていない。
 3匹が狭い場所でヒョン、ヒョンと跳ねるように飛び交う。飛び方からして、混生するキチョウとはまったく違うのがよくわかる。

 お昼前に小3の子どもの授業参観に出向いてみた。授業は「生活」の時間で、今日は英語だった。耳から覚える英語は良いなあ、と思えた。みんな楽しそうだ。クラス皆で一斉にしゃべるときは元気だが、一人一人、指名されてしゃべるとなると、きゅうに自信がなくなる子が目立つ。照れも入るのだろう。

 窓の外の運動場が強い日射しで白く見える。教室の外をころがるようにして黄色いチョウが過ぎ去った。
 それもツマグロキチョウだった。

(写真/E-3  50ミリマクロ)
新開 孝

アケビの実 2008/10/19(その1)
 アケビの実をはじめて食べたのは小学5年生のころだったと思う。
 父親がどこからか貰ってきたものを、おいしいから食べろと言われて、最初は尻込みした。かなり躊躇したあと、一口食べて、「あ!バナナの味に似ている」と感激したのも懐かしい。
 しかし、いかんせん、アケビの果肉には種が多くて食べ辛い。

 今日はうちのすぐ前の薮で見つけたアケビの実を、さっそく小学3年生の息子に見せてみた。「これ知ってる?おいしいよ。」

 すると息子は「あ!それ知ってる!前に友だちの庭でもらったけど、超!まずかった!」と、嫌な顔されてしまった。
 なんだ、もう体験済みか、とがっくり。

(写真/E-3 50ミリマクロ)

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 新開 孝

モロコシ畑のシロモンノメイガ 2008/10/19(その2)
 午前6時過ぎ、モロコシ畑で交尾しているシロモンノメイガを見つけた。

 本種は明るい草地を昼間にさかんに飛び、花に来る姿もよく見かける。






 (写真上、下/E-520  50ミリマクロ)新開 孝

キオビエダシャクの交尾 2008/10/18(その1)
 「あのう先日、かわったチョウを見たんです!それで、新開さんにお尋ねしようと思って、、、」

 この疑問の声を聞いたとたん、ぼくは「ハハア〜ン、キオビエダシャクのことだな!」とすぐにもわかる。

 たしかにこのところ、三股町内でもっとも数多く舞っているチョウ、いや蛾なのだが、それが、キオビエダシャクだ。
 初めて見る人にとってはとても印象的な翅の色模様のうえ、昼間に飛び交い、そして花に来ている姿は、誰にとってもチョウだとしか思えないだろう。

 そのキオビエダシャクが午後5時過ぎころに、交尾していた。
 キオビエダシャクの交尾は初めて見た。

(写真/E-3 50ミリマクロ)
 新開 孝

秋の食材 2008/10/18。(その2)
 上空をサンショウクイがさえずりながら飛んでいく。

  ピリリ、ピリリ、ピリリ。

 そしてうちの回りでは、山椒の実が目立ち始めた(写真上)。

  長い竿を持って林縁を歩く人によく会うようになった。
 竿を持つ手と、もう片手には大きな平笊を持っている。ときどき立ち止まっては高い梢を竿で叩いている。ヤマノイモのむかご(写真下)採りだ。

 (写真/E-3   50ミリマクロ)新開 孝

タイワンツバメシジミのその後 2008/10/18(その3)
 うちから歩いて2分のタイワンツバメシジミ発生地。

 幼虫たちはどんな様子か見に行ってみた。さすがにシバハギは花の時期を終えた。ただ一つだけ花が残っていたが、それ以外にまったく花は無い。
 たくさんの豆果も、なかには茶色いものも混じってきた。

 その豆果を見ていくとタイワンツバメシジミの幼虫は次々と見つかった。とくにアリが来ていれば、発見率も高まる(写真上)。

 赤い矢印の先の白い部分からは、甘露状の分泌液が出るようで、そこをアリは頻繁に舐めていた(写真下/トリミング)。

(写真/E-3   35ミリマクロ+1.4倍テレコン)

※ 写真のアリは、「ルリアリ」というご指摘をいただきました。ありがとうございます。よーく見ると、ほんのわずかですが、たしかに瑠璃色を帯びています。新開 孝
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