「JR」と一致するもの

さいたま市、秋が瀬公園

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東京では早朝に地震があって目が覚めた。

「来たかあ~!」などと一瞬覚悟したりした。

東京に住んでいたころはこの程度の地震はけっこう体験していたはずだが、

宮崎では滅多に地震はない。

地震はないけど、桜島の噴火にともなう微振動はよくある。

さて、午前中は恵比寿の「東京都写真美術館」へ中瀬潤さんと出掛けた。

明日まで開催されている 畠山直哉展ナチュラル・ヒストーリーズ

を観に行った。

JR恵比寿駅から「東京都写真美術館」までの往復はけっこうある。

体調不良も少しあってゆっくりと歩いた。

埼京線で武蔵浦和駅まで移動、

森上信夫さんの運転する車で秋が瀬公園に行ってみた。

秋が瀬公園は昔、よく通っていたフィールドの一つ。

昼過ぎまで降っていた雨は、現地に着いた途端、嘘のように止んだ。

秋が瀬公園2.JPG森上さんが最近、使い始めたという機材の一つは「かつぎ棒」。

名前の由来は下の写真のようにかつぐ、スレーブストロボだから。

森上さんの延長棒.JPGストロボはオリンパスのFL-36R。このストロボのスレーブ機能は優れている。

マニュアル発光で1/128まで光量を落とせる。「かつぎ棒」はハクバの一脚ポールという

もので、三段階に伸縮する。カメラを右手で構え、左手で「かつぎ棒」を支えて

逆光を入れたりする。森上さんによると、こうしてかついで持ち歩くこともできるので

邪魔にならない、ということらしい。肩叩きの健康器具にも見えたりする。

「かつぎ棒」の根元には滑り止めのグリップを工夫されていた。

今日のフィールド歩きでは、コカマキリ♀が狭い範囲で次々と4匹も見つかったことと、

アブラゼミの病死によると思われる死骸が多かったことが印象的だった。

他にはキノカワガ3、シラホシコヤガ幼虫5、クヌギカメムシ3、エサキモンキツノカメムシ1、

サトクダマキモドキ♀1、ツユムシSP1,クビキリギス♂1、キイロテントウ3、

ウラギンシジミ4、ハラビロカマキリ♀1、アカボシゴマダラ幼虫1、

公衆トイレ内外壁に多数のナミテントウ、ケヤキワタアブラムシ?の有翅虫、などなど。



行縢山(むかばきやま)

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延岡市の今朝は、快晴で気持ち良かった。

延岡の朝.JPG気温は高いがカラッとしてさわやかだ。今日の講演会場は上写真画面の右手奥にある。

画面中央ビルの合い間に見えるのは愛宕山。

講演を終えて昼食のあと、「ととろ三人の会」のスタッフの方に案内してもらって

行縢山(むかばきやま)に行ってみた。

あいにく「行縢の滝」は涸れていたが、その山容は独特なものがある。

なにより鬱蒼とした照葉樹林の森。車を降りたところでアサギマダラが舞っていた。

行縢山天井.JPG登山道を少し歩いてみただけだが、トビモンオオエダシャク幼虫、

ヒナカマキリ♂、アオバセセリ幼虫巣、モンキアゲハ蛹殻など見つかった。

カケスの鳴き声も久しぶりに聞いた。

モンキアゲハ蛹殻.JPG延岡市を発ったのは午後3時ちょうど。三股町のわが家には午後5時過ぎには着いた。

わが家の林ではツクツクボウシの大合唱に迎えられた。

たった一日半家を離れただけだが、季節の進行は速い。

夜になるとクツワムシの鳴き声はあきらかにピークを過ぎており、

アオマツムシの合唱に圧倒されている。

仕事部屋に座ってみると、すぐ外からエンマコオロギとスズムシの鳴き声が

涼しげに聞こえてくる。


明日は午前10時ころからJR三股駅「みまたんえき」ギャラリーにいる予定。

写真展は午後3時で終了になります。


クサキリ

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ジィ~~~~~~~~、と家の外壁で長く鳴くのはクサキリのオスだった。

ちょうど犬小屋のまん前。午後8時半ころ。

犬にとってこういう鳴く虫の声はどのように聞こえているだろうか?

空気をつんざくようなクサキリの鳴き声は、かなりうるさいはずだが。

今夜はアオマツムシの鳴き声が増えたので撮影しておこうと夜の林に出てみたが、

高い場所ばかりで姿すら見えない。

クツワムシの鳴き声は今がピークだろう。

鳴いているクツワムシの姿を見て回ったら、緑色型が5匹、褐色型が3匹、であった。

クツワムシの鳴いているすぐ近くでヤブミョウガの実を食べているクサキリのメスがいた。

クサキリ.JPGクヌギの一本からはかなりの樹液が出ていて、幹のあちこちで白い泡が吹き出ていた。

低い場所は2メートルくらいで、そこから5メートルほどの高さまで、すごい数のフクラスズメ

が赤い眼を光らせていた。フクラスズメはみんな下を向いている。

ここ数日で急激に樹液の出る場所が増えたクヌギだ。いったい幹の中はどうなっている

のだろう。

カブトムシがいちばんにぎやかだが、クヌギの根元近くではひっそりとヒラタクワガタ

が佇んでいた。大きさは中型。

ひらたくわがたオス.JPG※ JR三股駅「みまたんえき」で始まった写真展で、講演を行った。

一番最後の話で
ヒラズゲンセイが今年、都城市で見つかりこれは

宮崎県初の記録とお話した。

ところが講演を聴いていただいた方から、2年前になんと三股町内で

ヒラズゲンセイのオスを目撃している、と教えていただいた。

オスが見つかった場所は私もよく知っているので、さらにびっくり。

宮崎なら必ず生息しているはずと思っていたが、

やはりヒラズゲンセイは身近な場所にいるようだ。






ウスタビガ、蛹化する

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ウスタビガが繭を作り始めたのは6月9日。

繭の完成にはほぼ三日間かかる。

その繭のなかで前蛹期間はどれくらいなのか、あらためて調べてみた。

結果、6月29日に蛹化。繭作りからほぼ二十日間で蛹になったことになる。

ウスタビガ蛹化1.JPG
ウスタビガさなぎ.JPGヤママユでは約1週間~10日間だから、ウスタビガの前蛹期間はかなり長い。

昔、ウスタビガの蛹化を撮影したことがあり、そのときの前蛹期間のデータを忘れていた。

比較するのもなんだが、イシガケチョウの前蛹期間はわずか一日。えらい差がある。

まあしかし、ウスタビガはこれから蛹で夏を乗り越え、秋もほぼスルーして、

冬間近までじっと眠り続ける。そんなに長いこと眠っているわけだから、ゆったり蛹化しても

ぜんぜんおかしくもない。スローモードというわけだ。

梅雨の間、前蛹のまま雨水を浴びていたわけだから、それを想像するとちょっと危ない

気もする。早々と蛹になっていたほうがより安全かと思えるのだが。


今日は朝から雷雨となり、予定していた保育園の観察会は中止、延期となった。

さて、8月21日から一週間、三股町、JR三股駅「みまたんえき」にて写真展を行うことになり、

役場の方が来られて打ち合わせをした。

今年で三回目。

写真パネルは新しい写真をかなり追加する予定で、地元の虫や自然を紹介するものも

増やしたいと思う。写真だけでなく、読むパネルも準備できそうだ。







明日、27日~29日の三日間、三股町みまたんえき「M★うぃんぐ」にて(JR三股駅)、

私の写真展が開催される。

29日は午前(10:30~)と午後(14:00~)の2回、講演を行う。

今日は三股町役場のスタッフの方達と夜遅くまで会場の準備を行った。

P8260008.jpg去年もここの会場で写真展を開催したが、今回はレイアウトをすっきりさせて、

赴きを替えてみた。標本箱も並べている。

写真は3点以外はすべて新しいものに差し替えている。

前回に比べて、より三股町の風土に馴染んだ内容、とでも言えるだろうか。

そういえば、拙著の近作本ではほぼ100パーセント三股町町内で撮影した写真で構成し

ているものが5冊はある。まあどれも頁数は少ないけれど、全部併せれば

200頁にはなるだろうか。

P8260014.jpg役場のスタッフの方達からいろいろ展示方法のアイデアもいただいた。

私は漠然と準備していたのだが、良いアドバイスをいただけて楽しかった。

なんだか文化祭の準備を想い出すような雰囲気だったが、

あれ!?と思うことがあった。

スタッフの方9名のうち、私よりか歳上の人はいない?のではないか。

確実に同じ歳の方は一人。皆さん若い、、、はず。

あと2ヶ月ほどで私は、52歳。    

私の精神年齢はまだそこに追いついていないように思う。

いや、おそらく一生、実年齢と精神年齢がピタリと符号することは無いのであろう。

明日は午後3時から、開場する。

夏休みも終わってからの開催。どれだけお客さんが来てくれるだろうか?



みまたんえき、昆虫標本展示

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明日、5日からJR三股町駅、「みまたんえき」で主に蝶を中心とした昆虫標本の展示が

始まる。

標本は都城市在住の中学生、山元修成君が小学校1年生の頃から収集してきたもの。

展示の準備に私も少しだけ顔を出したのだが、小学生時代の標本もたいへん綺麗な

出来映えに驚いた。

L10321891.jpg(写真/ E-P1  M.ZUIKO D 17-42ミリズーム )


「みまたんえき」ふたたび

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三股町、JR三股駅の駅舎「みまたんえき」は多目的ホールになっており、

私の写真展もここで開催してきた。

今朝は宮崎放送(MRT)の生番組中継があって、私もギャラリー内で二言三言、

インタビューを受けた。本番では時間が押したのか、リハーサルで話していた内容よりか

だいぶ短くなった。本番の50分前に駆けつけたのだが、出番は十数秒だったと思う。

L11519223.jpg新しく導入したばかりのハイビジョン中継車は衛星通信ができるそうだ。

L1151933.jpg「みまたんえき」ギャラリー紹介のあとは、隣の物産館「よかもんや」へと移動。

私はずっと置物だと思っていたのだが、よかもんや店内の置いていた人形はじつは

ぬいぐるみで、中に人が入って動くのであった。インタビューに受け答えしていた。

ぬいぐるみは、しゃべりは苦手らしい。身振り手振りで応対していたようだ。

L11519321.jpg「みたんえき」ギャラリーの次の展示予定は、10月に入ってからだが、

中学生のY君が集めた蝶の標本コレクションの展示になるそうだ。L11519262.jpg
( 写真/  E-P1  M.ZUIKO D 17ミリ  ) 






わが家のアカギカメムシ

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JX035347.jpgアカギカメムシは、近年、九州において確実に分布を広げている。

宮崎市内の平和台公園でも見つかり、それならばと、うちの林でもこれまでかなり気をつけて

きたつもりだ。ところがつい先日まで、アカギカメムシの姿はまったく見かけなかった。


今日のこと、ふと林を眺めてみれば、いつも見慣れているアカメガシワの梢に無数の

アカギカメムシが群れていたのであった。

ほとんどが終令幼虫であり、赤色鮮やかな新成虫もポツリ、ポツリと混じっている。

抱卵期の頃の成虫は葉陰に紛れて、ひっそりと過ごしていただろう。抱卵中はまったくその

場から動かないので、目に触れる機会も稀だったに違いない。

しかし、ふ化してのちの幼虫が成長するにつれ、餌を求めて移動が頻繁となり、体も大きくな

って目立つようになったわけである。

アカギカメムシが見つかったアカメガシワの木は2本。一本は林の中央にあって、幼虫たちが

ついている場所もおよそ10メートルの高さがある。もう一本は林の縁近くにあるが、やはりつ

いている場所は少し高い。

( 写真/ E-520  ZUIKO.D 50-200ミリズーム ストロボFL-36R )


お知らせ:

8月23日から開催しているJR三股町駅「みまたんえき」ギャラリーでの写真展、

『新開孝の写真昆虫記』は、明日が最終日となる。

ただ、もしかしたらこのまま展示を延期する可能性もあるようだ。

延期が正式に決まったら、またお知らせしたい。

明日は午後1時ころから会場に出向く予定。

そして午後7時半からは、都城市内の小学校で講演を行う。


写真展の準備

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L1181145.jpg8月23日(日曜日)から、JR日豊本線、三股駅の「みまたんえき」というギャラリーで、

写真展が始まる。写真展のタイトルは「新開孝の写真昆虫記」

会場での飾りつけは22日の午前中から始める予定だが今日も追加プリントの出力を行った。

まだキャプション原稿も書いていない。明日は小学校のプール監視も務めるから、ますます

時間は無い。23日は講演も2回やるから、その準備も必要だ。


さて、写真展開催中にどれだけの方が来ていただけるのか、たいへん心もとないのだが、

例えば、、まったく昆虫に興味ない方が義理で立ち寄られたとしても楽しんでもらえるよ

うに、ちょっとは満足してもらえるように、少しは工夫をしてみた。

まあ、私が頑張れるのはこうして写真展の内容を充実させていくことくらい。


夏休みの昆虫写真展ということで、こんな問い合わせもいただいた。

「会場には写真だけが飾ってあるのですか?他には何か、カブトムシとかそういった実物の

展示などはないですか?」

写真展というよりか、夏休みのイベント、と広く解釈してとらえている方も多いのかもしれない。

う~む、むむむ、写真展なのに写真だけでは物足りないと言われれば、何も返す言葉はない。

そもそも当初、主催者の方からもそういった期待の声はあったのだ。

昆虫標本がズラリと並べば、子供達が喜びますよね、、、、、、。

昆虫写真というのでは、どうもやはりピンと来ない、というのが世の中の大勢なのだろうか?

昆虫=標本、という図式があまりに根強いためだろう。

本物、実物を見たほうが良いじゃない。何も写真なんかでわざわざ見なくても、、、、、。

それもそうかもしれないなあ。昆虫は標本という凄い見せ方があるんだからねえ。


『みまたんえき』

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JRの最寄駅は日豊本線の「餅原駅(もちばる)」。ここは小さな無人駅だ。

うちから歩いて14分くらいだろうか。

この駅から都城市寄りに一つ先が、「三股駅」。こちらも無人駅。

宮崎駅から三股駅まで、電車の所要時間は約1時間。

駅は三股町のほぼ中心部に近い位置にあるが、駅前の商店は閉店しており、

なんとも寂れた感じは否めない。

L12104901.jpg寂しい通りをてくてく歩いていくと、やがてロータリーが見えてくる。

真っ赤なのぼりが並んだ、新しい駅舎がひときわ目立つ。

L12104882.jpg駅舎の右側には駐車場があって、そこを挟んで物産館『よかもんや』も併設されている。

L12104813.jpg『よかもんや』には地元の農産物を中心に町で生産された加工食品や工芸品などが販売

されており、食堂もあって日替わり定食があるようだ。

さて、来月後半に写真展の会場となるのは、この駅舎の「みまたんえき」だ。

L12104735.jpgプラットフォームに抜け出る通路の左側が、ギャラリーになっている。

つまりここのギャラリーに来られる方は主に、JR電車の利用客と町内バスの乗降客、そして

物産館を訪れてくるお客さん、であろう。



さて、「みまたんえき」ギャラリーは出来たばりで綺麗な施設だ。

L12104804.jpg


先日は急いで写真展の構成を考えた。

自分の写真展などはまだ再来年先あたりにと計画していたので少し手間取ったのだが、

タイトルは『新開孝の写真昆虫記』としてみた。もちろんいづれやろうとしていた

テーマとは別個に考えて組んでみた。

夏休み後半、来場者の大方は小学生など子どもたちを想定してのことだが、

年齢にかかわらず見ごたえのある写真展になると思う。

開催初日には会場で講演も予定している。

詳しい告知はまだできる状況になっていない。こんなのんびりしていて、ほんとうに

お客さんが大勢来てくれるだろうか?無人駅の「みまたんえき」に。

ちょっとどころか、たいへん心配ではある。

( 写真すべて/ E-P1  M.ZUIKO D 17ミリ )



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