OLYMPUSツインフラッシュブラケット

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今回の記事はカメラ機材について。

 昨年、OLYMPUSフォトフェスタで参考出品されていた「ツインフラッシュブラケット」。
たいへん気になっていたが、その試作を年末に借り受けることができた。
 このブラケットは、Eシリーズカメラに搭載されているワイヤレスRCフラッシュシステムを近接撮影において有効利用できるアクセサリー。
  しかし、OLYMPUSのRC対応ストロボはマニュアル発光でもワイヤレス機能が働くから、ストロボとこのツインフラッシュブラケットの組み合わせは、ど このメーカーのカメラでも使える。ツインフラッシュブラケットのみでも、もちろんどのメーカーのカメラにも取り付けできるので、例えば既存のマクロツイン ストロボ発光部の固定用としても重宝するはずだ。



 さて、じつは私は一昨年の秋にE-3を使い始めた段階で、自己流ツインフラッシュブラケットを自作していた。この自己流ブラケットは単純な一枚のアルミプレートだから、ストロボの位置を細かく動かすことができない、という欠点があった。つまり例えばレンズ全長が長くなると対応できない。

 ところが今度発売になる予定のOLYMPUSツインフラッシュブラケットは、ストロボ2台の取り付け部分のプレートがそれぞれ独立して動かせるので、微妙な発光位置を選ぶことができる。

W2204402.jpg
上の写真は、低アングル撮影時において発光位置をもっとも下げるようにブラケットを組んだところ。ブラケットは3枚のプレートが組み合わさってできているが、それとストロボ固定用パーツの組み合わせを変えることによって、いろいろな撮影条件に対応できる。

 ツインフラッシュブラケットの試作を使った作例として、
 マクロ35ミリと2倍テレコンEC20の組み合わせで、最高倍率にして撮影した写真が下。

X2040660.jpg
ハナアブの一種がツワブキの花に来ている。

そして、もう一枚、、、。
X2040783.jpg
トウワタについたキョウチクトウアブラムシ。

上2枚の写真の撮影倍率は35ミリ判換算で4倍。
35 ミリマクロレンズのヘリコイドを目一杯繰り出し、そこに2倍テレコンが付くのでレンズ全長もけっこう長くなる。こうした接写撮影ではストロボの光をどう当 てるか、そのライティングには工夫が必要だが、ツインフラッシュブラケットでストロボの発光部がレンズ先端近くの微妙な位置に配置できる。
 2灯の発光量バランスはRCモードを使えば、カメラ本体から微妙な匙加減を行うことができる。また完全マニュアル発光でもストロボの光量調節はダイヤル式だから、慣れれば目をつぶったままでも光量調整ができる。

 私は発光部だけがレンズ先端部にもっていける、マクロ専用のマクロツインストロボをもう長く使っていない。このことは何度も書いてきたがその理由を挙げてみると、、、、。

 一つに、発光部とストロボ本体(コントローラー)をつなぐケーブルが邪魔なこと。
二つ目に、一旦カメラとレンズにセッティングするとレンズ交換が面倒で煩わしいこと。
三つ目に、マクロツインストロボは凡庸ストロボとして使い回ししにくいこと。
四つ目に、カメラのアクセサリーシューにコントローラーを付けるとファインダーから目を離したときに視界の妨げになるし、カメラの保持バランスが良くないこと。

今、 私がメイン機材として使っている OLYMPUSフォーサーズカメラのストロボライティングのほとんどは、野外ではストロボFL-36R数台とカメラの内 蔵ストロボの組み合わせのみ。最近は室内撮影でもその条件しだいでは、ストロボFL-36Rをよく使うようになった。やはり内蔵ワイヤレス機能がたいへん 便利だからだ。 細かいライティングを行うときに、スタジオ用ストロボよりか小型ストロボのほうが扱い易いこともある。

 野外撮影では機 材をできるだけ少なく、コンパクトにまとめたいもの。そのときにマクロツインストロボをはずすことができる、というのはたいへん大きい。私が野外に持ち出 すストロボはFL-36Rを2台か3台のみにしており、これならパッキングも簡単に済ませることができる。
かつては接写専用ツインストロボ、バッ クライト用スレーブストロボ、凡庸ストロボなどなど、少なくとも2、3機種のストロボを持ち歩いていたが、それが今では1機種で済む。これはほんとうに有 り難いことだと感じている。予備ストロボが必要な場合も台数だけを増やせばいいだけのこと。
 
 さて、少しだけ使ってみたツインフラッシュブラケットはまだ試作だったが、発売になる製品ではさらに細かい詰めが加えられるということだ。
 OLYMPUSツインフラッシュブラケットが機材に加わるだけで、接写時のストロボライティングあるいは魚眼レンズや虫の目レンズなど超広角接写撮影時のストロボライティングにと、ストロボの応用範囲が広がる。
  この新製品ツインフラッシュブラケットの発売が待ち遠しいのは、OLYMPUSカメラユーザーである私だけではないだろう。


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