消えた蛹

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まずは、以前にも紹介したナガサキアゲハの越冬蛹
アジサイの茎に溶け込むようなカモフラージュを装い、じっと春を待っている。

X2272114.jpgこの角度から見るぶんには、別に異常無いみたいだが、、、、、、。

反対側から見てみれば。

X2272117.jpg蛹の体内はすっかり空っぽになっている。
何者かによって食べられてしまったのは明らかだ。
おそらく犯人は鳥であろうと思われる。

はて!だとすればすぐ近くのエノキの梢にあった、モンキアゲハ越冬蛹はどうなったろうか?
と、見上げてみれば、そこにあった緑色蛹は忽然と消えていた。
地面もくまなく探してみたが蛹は見当たらない。

どちらが先にやられたかは知りようもないが、
いづれにせよ、蛹を食べたのは同一犯人であろうかと、そう思う。

目立とうが目立たなかろうが、
一度、蛹のごちそうにありついた鳥はその味をしめて、同じような場所をしつこく探し回ったに違いない。

消えてしまい、そして抜け殻となってしまった、これらの越冬蛹は、去年の暮れに見つけた。
それからわずか一ヶ月。なんともはかない運命だ。
いや、これは特別のことでもない。私が見つける越冬蛹のその多くは、大概がこうして春を迎えることなく死んでいくのである。

だとすれば、私の目に触れないところには、
どれだけ多くの越冬蛹が姿を隠していることであろうか!!
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