良く似ているけれど

| | トラックバック(0)
ミカドアゲハアオスジアゲハ越冬蛹、今のうちならこの両種の蛹を並べてみることもできる。

昔撮った両種の蛹の写真を使ってフォトショップ上でいじれば、白バックに並列という画像処理も簡単にできることかもしれないが、私はフォトショップを器用に使いこなせない。そこで、両種の蛹を実際に並べた写真を撮りおろしてみようと思った。


 今日はちょうど病院に行く日だったから、ついでにその近所にある神社に寄ってアオスジアゲハの越冬蛹を探してみた。

 神社にはクスノキの大木があって、その近辺の建物などを見て回るとさっそく蛹の抜け殻が次々と見つかった。


X2091912.jpg

 抜け殻の次には生きた蛹が物置小屋の庇の下で見つかった。

X2091897.jpg蛹は同じ庇で2つ見つかったので、一つを持ち帰ってさっそくミカドアゲハの蛹と並べてみた。
パッと見た目には、両種の蛹はほんとうに良く似ている。はじめて蛹を見る人には、すぐに区別がつきにくいとあらためて思えた。

X2091921.jpg 上の写真で画面右がミカドアゲハ、画面左がアオスジアゲハ。
体の色の違いは区別の目安にはならない。今日見つけたアオスジアゲハの蛹は、たまたま褐色型に近く緑色がくすんで見えるが、もっと綺麗な緑色の型もあるからだ。

 両種の蛹を見分けるポイントは、角のように突き出した胸部背面の形状に注目するとわかり易い。
下の写真のように両者をつき合わせてみれば、そこにできる隙間の形が非対称であることがわかる。

X2091925.jpgアオスジアゲハの越冬蛹は、これも野外で見つけ易い種類の一つだろう。
今日訪れた神社では、クスサンの繭殻も少しあった。神社のクスノキやケヤキの大木などの様子も紹介しておきたかったが、ちょうど雲が出て来たので撮影はしなかった。またの機会としたい。

X2091903.jpg

(写真/E-3  ズイコーデジタル50ミリマクロ、35ミリマクロ+1.4倍テレコン)




« 脱皮       おねっこ祭り »