今日は、私の著書のなかから、一枚の写真を選んでみた。
この写真は、ポプラ社の ふしぎいっぱい写真絵本8 『どこにいるの?シャクトリムシ』の 見返しに使われている。
本書では、この写真についての説明がない。
そこでこの機会に、写真の解説を少ししておこう。
まず、この糸にぶらさがったシャクトリムシの種名は、キオビゴマダラエダシャクという。
幼虫たちは、ふ化して間もない1令であり、彼らが糸でぶらさがっている葉っぱは、ヌルデ。
ヌルデも彼らの食樹の一つだ。
そして、
キオビゴマダラエダシャクの終令幼虫と成虫の写真も、本書の中には出ている。
本書に載せた成虫の写真は、新潟県胎内市で2006年の7月に撮影したもの。
胎内川に架かる橋のたもとのアカメガシワで交尾していたところを車中から見つけたのであった。
このとき、昆虫カメラマンの森上信夫さんも同行していた。
キオビゴマダラエダシャクを笑顔で撮影している私の様子を横で見ていた森上さんは、何でこんなので喜んでいるの?何でそんなに興奮してんの?と少々、呆れ気味でもあったようだ。と、思う。
交尾カップルは撮影後に持ち帰ったのだが、メスがケースのなかでたくさんの卵を産んでくれた。
その卵はすべて無事にふ化し、そして私のうちで飼育をしたのであった。
キオビゴマダラエダシャクという尺蛾は普通種であり、どこにでもいる。
しかし、そうはいっても、彼らの生活ぶりを仔細に観察する機会はそうそうあるものでもない。
ちょうどシャクトリムシの写真絵本の仕事をしていたときに、こういった出会いがあったのも、
それは単に運が良かっただけのことかもしれない。
しかし、昆虫写真家としては、自分の集中力のなせる技だとか言って、少しは自慢しておき、そして自信にもつながるわけである。
この写真は、ポプラ社の ふしぎいっぱい写真絵本8 『どこにいるの?シャクトリムシ』の 見返しに使われている。
本書では、この写真についての説明がない。
そこでこの機会に、写真の解説を少ししておこう。
まず、この糸にぶらさがったシャクトリムシの種名は、キオビゴマダラエダシャクという。
幼虫たちは、ふ化して間もない1令であり、彼らが糸でぶらさがっている葉っぱは、ヌルデ。
ヌルデも彼らの食樹の一つだ。
そして、
キオビゴマダラエダシャクの終令幼虫と成虫の写真も、本書の中には出ている。
本書に載せた成虫の写真は、新潟県胎内市で2006年の7月に撮影したもの。
胎内川に架かる橋のたもとのアカメガシワで交尾していたところを車中から見つけたのであった。
このとき、昆虫カメラマンの森上信夫さんも同行していた。
キオビゴマダラエダシャクを笑顔で撮影している私の様子を横で見ていた森上さんは、何でこんなので喜んでいるの?何でそんなに興奮してんの?と少々、呆れ気味でもあったようだ。と、思う。
交尾カップルは撮影後に持ち帰ったのだが、メスがケースのなかでたくさんの卵を産んでくれた。
その卵はすべて無事にふ化し、そして私のうちで飼育をしたのであった。
キオビゴマダラエダシャクという尺蛾は普通種であり、どこにでもいる。
しかし、そうはいっても、彼らの生活ぶりを仔細に観察する機会はそうそうあるものでもない。
ちょうどシャクトリムシの写真絵本の仕事をしていたときに、こういった出会いがあったのも、
それは単に運が良かっただけのことかもしれない。
しかし、昆虫写真家としては、自分の集中力のなせる技だとか言って、少しは自慢しておき、そして自信にもつながるわけである。