今回も八重山諸島、石垣島で撮影した写真から。
キンカメムシ類は、よく見かけるアカスジキンカメムシや、局所的にしか見られないニシキキンカメムシなど美麗種が多く、けっこう人気が高い。
とくにアカスジキンカメムシは都心部の街路樹や公園などにも生息しており、飼育も簡単なことから、
親しみやすいカメムシとも言える。
もっとも、「カメムシはカメムシだろう!臭い虫だがね!」
の一言で見向きもしない人のほうが世の中では圧倒的に多数派だ。
私はよく口にするのだが、虫と出会って、その姿を見て得る感動によって、幸せになれることもある、と。
その幸せをみすみす逃してしまうというのは、たいへん勿体ない。
小さな生き物から何かを汲み取る感性、そういうものも少しは大事にしたい。
さて、今回のミカンキンカメムシ。
他の派手な色彩のキンカメムシと比べれば、かなり異色の存在だ。
キンカメムシ類は、よく見かけるアカスジキンカメムシや、局所的にしか見られないニシキキンカメムシなど美麗種が多く、けっこう人気が高い。
とくにアカスジキンカメムシは都心部の街路樹や公園などにも生息しており、飼育も簡単なことから、
親しみやすいカメムシとも言える。
もっとも、「カメムシはカメムシだろう!臭い虫だがね!」
の一言で見向きもしない人のほうが世の中では圧倒的に多数派だ。
私はよく口にするのだが、虫と出会って、その姿を見て得る感動によって、幸せになれることもある、と。
その幸せをみすみす逃してしまうというのは、たいへん勿体ない。
小さな生き物から何かを汲み取る感性、そういうものも少しは大事にしたい。
さて、今回のミカンキンカメムシ。
他の派手な色彩のキンカメムシと比べれば、かなり異色の存在だ。
ミカンキンカメムシを最初に見たのは、1994年の5月だった。
石垣島へは1991年以来、ほぼ毎年のように、渡島するようになっていたが、
ヤエヤマツダナナフシの次にねらいを絞ったのは、なんとカマキリモドキsp.だった。
カマキリモドキの話を始めると長くなるので、割愛するが、当時、カミキリ屋のある編集者の方から、石垣島の灯りで採集したというカマキリモドキの標本を見せてもらった。
そのことがきっかけになって、またもや私は八重山諸島へと通うことになったのである。
石垣島でどんよりと曇った5月のある日。
カマキリモドキを探しあぐねて、疲れ果てていた。
もう今日は宿に引き揚げるか、そう思いながらも、ノロノロと林道を歩いていた。
センダンの木をなんとなく眺めていると、遠目にもはっきりキンカメムシ類とわかるシルエットが見えた。
木の高い場所だったので、継ぎ網を繰り出して、なんとか採集できた。
「おお、これがミカンキンカメムシか!!」
と、感激したのも束の間、ネットのすきまから、あっという間に飛んで逃げられてしまった。
それから9年後。2003年の夏。
石垣島のあちこちに生えているセンダンはどれも、たわわに黄色い実をつけていた。
すると期待通りに、ミカンキンカメムシの成虫が見つかった。
「久しぶりだなあ!」
成虫だけでなく、幼虫も多数、見つかった。
その幼虫はほどなく、羽化した。
石垣島へは1991年以来、ほぼ毎年のように、渡島するようになっていたが、
ヤエヤマツダナナフシの次にねらいを絞ったのは、なんとカマキリモドキsp.だった。
カマキリモドキの話を始めると長くなるので、割愛するが、当時、カミキリ屋のある編集者の方から、石垣島の灯りで採集したというカマキリモドキの標本を見せてもらった。
そのことがきっかけになって、またもや私は八重山諸島へと通うことになったのである。
石垣島でどんよりと曇った5月のある日。
カマキリモドキを探しあぐねて、疲れ果てていた。
もう今日は宿に引き揚げるか、そう思いながらも、ノロノロと林道を歩いていた。
センダンの木をなんとなく眺めていると、遠目にもはっきりキンカメムシ類とわかるシルエットが見えた。
木の高い場所だったので、継ぎ網を繰り出して、なんとか採集できた。
「おお、これがミカンキンカメムシか!!」
と、感激したのも束の間、ネットのすきまから、あっという間に飛んで逃げられてしまった。
それから9年後。2003年の夏。
石垣島のあちこちに生えているセンダンはどれも、たわわに黄色い実をつけていた。
すると期待通りに、ミカンキンカメムシの成虫が見つかった。
「久しぶりだなあ!」
成虫だけでなく、幼虫も多数、見つかった。
その幼虫はほどなく、羽化した。