今回は、四国、愛媛県に南下。
東京から高知までの長距離フェリーが就航していた頃は、かなり頻繁に四国へ通ったものだが、
この航路が廃止になってからは、お盆休み、正月のいづれかで年一回、帰省する程度となった。
今回の写真はすべて、2005年の10月に撮影したもの。
愛媛の深い谷間に棲むクロツバメシジミ。
食草ツメレンゲの開花と本種の吸蜜シーンのタイミングがどうしても合わず、10年間が過ぎた。
ようやくのこと、そのシーンを撮影できたのが2005年の10月だった。
愛媛県の急峻な谷間の崖に咲く、ツメレンゲの花。眼下に見える川は面河川。
画面奥の方角に進めば、やがて高知県との県境となる。
東京から高知までの長距離フェリーが就航していた頃は、かなり頻繁に四国へ通ったものだが、
この航路が廃止になってからは、お盆休み、正月のいづれかで年一回、帰省する程度となった。
今回の写真はすべて、2005年の10月に撮影したもの。
愛媛の深い谷間に棲むクロツバメシジミ。
食草ツメレンゲの開花と本種の吸蜜シーンのタイミングがどうしても合わず、10年間が過ぎた。
ようやくのこと、そのシーンを撮影できたのが2005年の10月だった。
愛媛県の急峻な谷間の崖に咲く、ツメレンゲの花。眼下に見える川は面河川。
画面奥の方角に進めば、やがて高知県との県境となる。
クロツバメシジミ成虫の撮影のため、1995年ころから愛媛に戻るたびに産地を訪れていた。
しかし、どうしてもツメレンゲの開花と成虫の発生時期がうまく合わなかった。
花が見事に咲き誇っているときに、クロツバメシジミの姿を見たのは、なんと10年後の2005年、10月。
秋晴れのもと、粘りに粘って訪花の様子を撮影できたが、残念ながら写真の個体は少し飛び古して
翅が擦れている。撮影チャンスも数日通って、この一回のみ。
もともと、クロツバメシジミの個体数そのものが、たいへん少ない。
食草ツメレンゲの群落がかなりあっても、チョウの生息密度はきわめて低く、
視野の中に複数個体が同時に入ることはまずない。
午前中から午後3時頃まで粘っても、一日に出会う個体はせいぜい2,3頭であった。
もっともクロツバメシジミはあまり活発に飛翔するほうではない。
低い位置を小刻みに移動し、崖地や石崖にへばりつくように暮らしている。
しかし、この地味なシジミチョウに私が特別興味を抱くのは、その食草であるツメレンゲの魅力が大きい。
多肉植物、ツメレンゲの美しさ、あるいは妖しさとでも言おうか、
何度も実家の庭に移植してみたい誘惑に駆られたほどだが、結局それは諦めた。
ツメレンゲは、生えるべくして生えている自生地にある姿が、一番美しい。
ツメレンゲの群落が、露岩や石垣の間に多数自生している愛媛の山間。
しかし、どうしてもツメレンゲの開花と成虫の発生時期がうまく合わなかった。
花が見事に咲き誇っているときに、クロツバメシジミの姿を見たのは、なんと10年後の2005年、10月。
秋晴れのもと、粘りに粘って訪花の様子を撮影できたが、残念ながら写真の個体は少し飛び古して
翅が擦れている。撮影チャンスも数日通って、この一回のみ。
もともと、クロツバメシジミの個体数そのものが、たいへん少ない。
食草ツメレンゲの群落がかなりあっても、チョウの生息密度はきわめて低く、
視野の中に複数個体が同時に入ることはまずない。
午前中から午後3時頃まで粘っても、一日に出会う個体はせいぜい2,3頭であった。
もっともクロツバメシジミはあまり活発に飛翔するほうではない。
低い位置を小刻みに移動し、崖地や石崖にへばりつくように暮らしている。
しかし、この地味なシジミチョウに私が特別興味を抱くのは、その食草であるツメレンゲの魅力が大きい。
多肉植物、ツメレンゲの美しさ、あるいは妖しさとでも言おうか、
何度も実家の庭に移植してみたい誘惑に駆られたほどだが、結局それは諦めた。
ツメレンゲは、生えるべくして生えている自生地にある姿が、一番美しい。
ツメレンゲの群落が、露岩や石垣の間に多数自生している愛媛の山間。