ひむか昆虫記

私が家を離れていたのは、わずか１０日間に過ぎないが、
その１０日間のうちに、季節はゆっくりながらも確実に進行していたようだ。

庭に咲くオオイヌノフグリの花には、ルリシジミがやってきてしきりと吸蜜していた。
このルリシジミは羽化してからすでに数日以上経過しているのだろう。
あるいは一週間以上経ているのかもしれない。翅の擦れ具合からしてそれはわかる。

しかし、春一番のチョウだ。会えると嬉しい。

オオイヌノフグリのあの小さな花一つから、
いったいどれくらいの蜜を吸い上げることができるのだろうか？

ルリシジミはころがるように地面スレスレを舞い、花から花へと渡り歩く。

家の周辺をモンシロチョウが忙しそうに駆けていく。

春本番も、もう目の前まで来ており、これからどんどん加速していくのだろう。


『新開　孝からのお知らせ』


　先月１８日から家を空けた１０日間、この「ひむか昆虫記」は自動更新の設定にしておいた。

ところが実際にはその自動更新の機能がうまく働かなかったようだ。

遅ればせながら一週間目にして、手動更新を知人にお願いした。

更新の不手際があったことをここで改めてお詫び申し上げます。