ベニシジミの蛹化

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先日、ベニシジミ幼虫の蛹化脱皮の様子は、劇的な変化がとぼしいので絵になりにくい、わかりづらいと書いた。

しかし、それは観察の仕方にも問題があって、背面から見下ろしているぶんにはそうなのである。

蛹化の様子をどういった角度で、そしてどんな照明のもとで観察すれば良いのか、
そのあたりを少し工夫してみたら、どうなるだろうか。

そこで、蛹化の様子を真横から見て、撮影してみた。

X2163257.jpg上の写真は、すでに蛹化兆候が現れ始めており、表皮下に褐色紋様が見えている。

背面にびっしり生えた短い毛は、幼虫の皮膚に生えている。蛹化脱皮のときには、この毛がズルズルとお尻の方へ移動していくはずだ。だから逆光を強めに入れて、毛の様子がくっきりと見えるようにしてある。




X2163266.jpg
茶色く丸い気門を結ぶ線上に、白いすじが現れ、蛹化脱皮が始まった。

節ごとのくびれがなくなり、胴体が細長くなって、体全体が少し浮いているのがわかる。

X2163290.jpg幼虫の皮はすべてお尻へとたぐられ、一つの塊となった。
脱いだ皮の塊は、お尻をよじることで、脇へと押しやられる。
幼虫時代の毛はもう無くなり、蛹の特徴であるキノコ型の白い突起に置き換わった。

この段階で、腹部、胸部(翅も見える)、頭部の区別がはっきりとわかる。

X2163302.jpg体全体がダルマ型となって、蛹の姿が整ってきた。

翅の部分がもっとも透けて見えるのが印象的。

X2163308.jpgほぼ蛹の姿に落ち着く。このあと、さらに黒い色素が増え、緑色部分は薄れていく。

今回の蛹化脱皮は最初から最後まで連続撮影した。がしかし、これはテスト撮影。

本番撮影は明日の午前中を予定している。

もっともベニシジミの蛹化シーンを仕事で使う予定はまったくない。

どういったシーンを、どう撮影すれば一番わかり易い写真になるのか、そういった練習のつもりで楽しんでみた。




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