林の縁などで、サルトリイバラの若葉が綺麗だ。
それで、その若葉をチラリと見れば、きっと見つかるのがルリタテハの卵。
越冬明けの母チョウが産んだばかりの卵だ。
今日は、その採れたて卵を高倍率接写してみた。
上の写真は、ベローズとズイコーマクロ20ミリレンズを使用。
そして、下の写真はベローズとズイコーマクロ38ミリレンズを使用したもの。
上下2枚の写真は、照明の条件を違えてあり、色味の差はレンズ特性のせいだけではないことをお断りしておく。
こうして見ると、当然ながら20ミリのほうが倍率が高いことがわかるが、しかし上の写真のようにフレームいっぱいに写しこむ必要性は通常少ない。
というのも仕事で写真を使う場合、編集の自由度も配慮して、写真画面にはゆとりを持たせることが多いからだ。例えば教科書や子供向け雑誌などでは、写真を丸抜きで使うこともある。
さらに言えば、下の写真のように少し倍率は低めで撮影しておき、あとでトリミングした方が、被写界深度も深いから、図鑑的な用途には向いている。
仕事で使われる昆虫写真は、ほとんどが図鑑的に扱われるので、芸術的なボケ味などを活かすことはきわめて少ない。
さて、今回の撮影で使用したカメラはオリンパスE-520。
高倍率撮影のときにはファインダーがとても暗くなるので、フォーカス合わせには苦労するが、
こういうときにはライブビュー機能がたいへん役に立つ。というか、高倍率での正確なフォーカス合わせにはライブビューを使うべきである。
E-520ではダブルレリーズが使えないので(理由はE-3用のしか手持ちがないため)、
まずフォーカス合わせはレンズの絞りを解放にしておき、
シャッターを切る直前にベローズの絞込みレバーで絞り込むという操作をした。
E-520の専用USBリモートケーブルもまだ無いので、シャッターは2秒セルフタイマーで切った。
ライブビューの凄いところは、絞り込んだあともちゃんとモニター画像が映ることだ。
もちろん絞り込めばレンズを通る光量も減少し暗くなるので、モニター画像は白黒になってしまうが、ちゃんとモニター上で画面確認をした上でシャッターを切れるのは安心できる。
ファインダーの優れたE-3を使うにしても、今回のような高倍率接写撮影では、
やはりライブビューの機能は絶対欠かせない。
さて、前にも書いたことがあるが、
このような高倍率撮影をすると、通常撮影では確認できないようなゴミの写り込みが目立つ。
これは優れたダストリダクションシステム機能を持つフォーサーズカメラにおいてでも起こる現象であり、
なぜ高倍率時にゴミが際立ってしまうのか、その原因はわかっていない。
じつは、20ミリマクロで撮影した上の写真をよ~く見てもらうと、黒くぼけたゴミの写り込みがいくつかあるのがわかる。
38ミリマクロで撮影した下の写真にもゴミがあったが、こちらはフォトショップ上で修正してある。
今回のような高倍率撮影では、レンズワークだけでなく、照明の工夫も大事であり、写真の出来映えを左右するのも照明しだい、とさえ言えるだろう。
さいごに、卵上部から撮影したカットを紹介しておこう。
これもマクロ20ミリで撮影し、なおかつトリミングとゴミ処理をフォトショップ上で行っている。
それで、その若葉をチラリと見れば、きっと見つかるのがルリタテハの卵。
越冬明けの母チョウが産んだばかりの卵だ。
今日は、その採れたて卵を高倍率接写してみた。
上の写真は、ベローズとズイコーマクロ20ミリレンズを使用。
そして、下の写真はベローズとズイコーマクロ38ミリレンズを使用したもの。
上下2枚の写真は、照明の条件を違えてあり、色味の差はレンズ特性のせいだけではないことをお断りしておく。
こうして見ると、当然ながら20ミリのほうが倍率が高いことがわかるが、しかし上の写真のようにフレームいっぱいに写しこむ必要性は通常少ない。
というのも仕事で写真を使う場合、編集の自由度も配慮して、写真画面にはゆとりを持たせることが多いからだ。例えば教科書や子供向け雑誌などでは、写真を丸抜きで使うこともある。
さらに言えば、下の写真のように少し倍率は低めで撮影しておき、あとでトリミングした方が、被写界深度も深いから、図鑑的な用途には向いている。
仕事で使われる昆虫写真は、ほとんどが図鑑的に扱われるので、芸術的なボケ味などを活かすことはきわめて少ない。
さて、今回の撮影で使用したカメラはオリンパスE-520。
高倍率撮影のときにはファインダーがとても暗くなるので、フォーカス合わせには苦労するが、
こういうときにはライブビュー機能がたいへん役に立つ。というか、高倍率での正確なフォーカス合わせにはライブビューを使うべきである。
E-520ではダブルレリーズが使えないので(理由はE-3用のしか手持ちがないため)、
まずフォーカス合わせはレンズの絞りを解放にしておき、
シャッターを切る直前にベローズの絞込みレバーで絞り込むという操作をした。
E-520の専用USBリモートケーブルもまだ無いので、シャッターは2秒セルフタイマーで切った。
ライブビューの凄いところは、絞り込んだあともちゃんとモニター画像が映ることだ。
もちろん絞り込めばレンズを通る光量も減少し暗くなるので、モニター画像は白黒になってしまうが、ちゃんとモニター上で画面確認をした上でシャッターを切れるのは安心できる。
ファインダーの優れたE-3を使うにしても、今回のような高倍率接写撮影では、
やはりライブビューの機能は絶対欠かせない。
さて、前にも書いたことがあるが、
このような高倍率撮影をすると、通常撮影では確認できないようなゴミの写り込みが目立つ。
これは優れたダストリダクションシステム機能を持つフォーサーズカメラにおいてでも起こる現象であり、
なぜ高倍率時にゴミが際立ってしまうのか、その原因はわかっていない。
じつは、20ミリマクロで撮影した上の写真をよ~く見てもらうと、黒くぼけたゴミの写り込みがいくつかあるのがわかる。
38ミリマクロで撮影した下の写真にもゴミがあったが、こちらはフォトショップ上で修正してある。
今回のような高倍率撮影では、レンズワークだけでなく、照明の工夫も大事であり、写真の出来映えを左右するのも照明しだい、とさえ言えるだろう。
さいごに、卵上部から撮影したカットを紹介しておこう。
これもマクロ20ミリで撮影し、なおかつトリミングとゴミ処理をフォトショップ上で行っている。