コナラシギゾウムシが歩いていた。
もちろんうちの林である。
とんでもなく欲張りなストローだ。ちょこまかと、どこを目指すのか一心に歩いていく。
彼女(おそらく)は、この春、地中に埋もれた繭部屋というカプセルから出てきたのである。
そのカプセルは1年前の秋か、あるいは2年前か、もしかしたら3年前に、
土中に埋められたものだ。
3年前だとすれば、私がこのうちにやってくる前の年ということになる。
土中深くのカプセルの中で、彼女らはなぜに長く眠りこけてしまうのだろうか?
そして、今の彼女がコナラの団栗に産卵するのはずっと先の9月のことである。
これから4ヶ月以上もの間、いったい何処で、何をして暮らしていくのだろう?
自分が育ったコナラの木から、遠くはなれたコナラへと長い旅にでも出るのだろうか?
( 写真/ E-3 ズイコーデジタル35ミリマクロ+2倍テレコン )
もちろんうちの林である。
とんでもなく欲張りなストローだ。ちょこまかと、どこを目指すのか一心に歩いていく。
彼女(おそらく)は、この春、地中に埋もれた繭部屋というカプセルから出てきたのである。
そのカプセルは1年前の秋か、あるいは2年前か、もしかしたら3年前に、
土中に埋められたものだ。
3年前だとすれば、私がこのうちにやってくる前の年ということになる。
土中深くのカプセルの中で、彼女らはなぜに長く眠りこけてしまうのだろうか?
そして、今の彼女がコナラの団栗に産卵するのはずっと先の9月のことである。
これから4ヶ月以上もの間、いったい何処で、何をして暮らしていくのだろう?
自分が育ったコナラの木から、遠くはなれたコナラへと長い旅にでも出るのだろうか?
( 写真/ E-3 ズイコーデジタル35ミリマクロ+2倍テレコン )