モズのはやにえを、クリ林でいくつか見つけた。
はやにえは、秋や冬場にはよく見かけるが、
サクラも散り始めた今頃になってから見る機会は少ないように思う。
写真のニホンカナヘビは、つい先程に突き刺されたばかりのようで、まだ体は柔らかい。
他には、コアオハナムグリが2個体、そしてツチイナゴが一体、
同じようにクリの枝先に刺されてあった。
いづれも新鮮なはやにえであった。
この時期、モズは繁殖期の最中であって、モズのメスがねだり鳴きをして
オスから餌を受け取る様子があちこちから聞こえてくる。
春とはいっても花冷えする日が続き、モズの狩猟の成果にも影響があったのではないだろうか?
今日は一気に暖かくなった、そんな一日だった。
モズの目に止まる獲物の数も、連日の不作から一転してたちまち増えたのは間違いない。
彼らの習性としては、動く者はまず獲物として黙って見過ごすことはないはずだ。
衝動的に獲物に飛びかかっていけば、
あっと言う間に食べきれぬほどの食糧が手に入ったと思える。
(写真/ E-3 ズイコーデジタル50ミリマクロ )