新刊本『クモのいと』

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写真絵本『クモのいと』の見本が本日、届いた。

本書は、ポプラ社の「ふしぎいっぱい写真絵本シリーズ」の16。

今月中には書店に並ぶと思う。もし書店で見かけたら是非、手に取っていただきたい。

クモのいと表紙2.jpg クモのことは、前にも書いたがカマキリモドキとの出会いがきっかけとなって、

少しこだわって見るようになった。そういうちょっと変わったいきさつが、私にはあったのだが、

じつは、クモに目をむけるきっかけがもう一つあって、

それは藤丸篤夫さんという昆虫自然写真家の方の影響を受けたことだ。

肩書きなどはどうでもよいと思う人と、ぼくのようにけっこうこだわる人間とがいるのだが、

藤丸さんはご自分では「昆虫自然写真家」と名乗っておられる。

それはともかく、以前、藤丸さんが5分程度にまとめたビデオ映像を見せてもらったことがある。

たしかジョロウグモとヒラタグモ、そしてジグモの生態を簡潔に編集したものだった。、

撮影期間はごく短かかったのを知っている私としては、そのまとまりのよさ、

的確な絵作りを見て、たいへん感動した。

余程、ふだんからクモのことを知り、よく観察していないと撮影できないようなシーンを

ほんのわずかな日にちで撮影なさっていた。

それで藤丸さんがかなりクモに詳しいことを知り、じかにクモのことを教わる機会も得て

ますます藤丸さんを尊敬し、そしてクモの面白さにあらためて気付いたしだいだった。

藤丸篤夫さんは私より5つ歳上だから先輩になる。

しかし、年長であることよりも、藤丸さんとフィールドを一緒に歩くと、

いかに自分が自然音痴なのか、ということにもあらためて気付くのである。

一昨年から『クモのいと』の写真撮影を続けながら、ときおりふと思い出すのが、

藤丸さんに教わったクモのくらしや習性の話のことだった。

清瀬に住まわれている藤丸篤夫さん、今頃は何の撮影に取り組んでいるのだろうか?

W22363203.jpg     写真:チュウガタシロカネグモ  わが家の庭にて
         ( E-520 ズイコーデジタル50ミリマクロ )













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