ダブルレリーズ

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ベローズを使った高倍率接写で、ダブルレリーズがあると便利だ。

ダブルレリーズを使えばシャッターボタンを押し込むという

通常のレリーズ操作だけで撮影できる。

私はオリンパスのオートベローズを使用しているが、

昔あったオリンパスの専用ダブルレリーズは

古典的な機械式のため、特殊なアダプターでもない限り今の時代のカメラには使えない。

そこでニコンのダブルレリーズをオリンパス用に改造して使ってきた。

これまでベローズ撮影に使うカメラはEー3であったが、カメラが重いためにベローズの

取り付け部分に負担が大きく気になっていた。

気になることはできるだけ早めに改善したい。

ベローズ撮影用のカメラを軽量級のE-520に換えることにした。

ところが、どこのメーカーでもよくあることだけど、リモートスイッチの端子形状がE-3とは違う。

そのため改造版ダブルレリーズも新たに用意した。

X31233494.jpg写真上はニコンのダブルレリーズを分解したところ。ネジ2本はずせば簡単にはずれる。

このとき黒いレリーズ連動パーツがスプリングから解放されてスッ飛んでしまうので、

注意が必要。

グリップ内にはマイクロスイッチが2個配置されている。白い刻字のあるパーツである。

2個のマイクロスイッチのうち画面左のスイッチが、シャッターの半押しスイッチの役目を

果たすが、高倍率撮影では100%ストロボ使用となるので露出測光などの起動スイッチは

不要である。したがって、画面右側のスイッチでシャッターレリーズできるように

配線を半田付けすればよい。

つまりダブルレリーズのレバーを押し込めば、まずベローズ先端のレンズ絞り機構が押し込まれ

ついでシャッターレリーズスイッチがオンとなる仕組みだ。いかにも古典的な動作だが、

この仕組みのおかげで使用するレンズとカメラは、様々なメーカー同士での組み合わせが

自由に選択できる。

X31235962.jpgニコンのリモートケーブルをはずし、オリンパスE-520専用リモートケーブルを差し込んで、

配線を半田付けしたところ。

オリンパスのリモートケーブルは直径4ミリでニコンより太い。

そこでグリップの挿入口は、あらかじめドリルで広げておく。

このときグリップ内の回路基盤を傷めないよう細心の注意が必要だ。

ケーブルの抜け留め用に、凧ひもを巻いて瞬間接着剤で固めておく。

X31236041.jpgニコン専用ダブルレリーズが、オリンパス用へと変身改造を遂げた。

E-520用のリモートケーブルは、3芯コードであるが、

当然ながらこの3芯をきちんと接続配線しないとレリーズ作動しないので注意したい。


ベローズ撮影では開放絞りでフォーカス合わせをしたあと、

絞り込みレバーで絞り込んでからシャッターを切れば撮影できる。

しかし、倍率が高い場合にはこの一連の操作だけでもフォーカスが狂うこともありうる。

その点、ダブルレリーズを使えば、そういった微妙な狂いに悩まされることはほぼ無い。

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