「電気虫」と呼ばれる不快害虫とは、主にイラガの仲間だ。
庭木にいつのまにか発生し、知らずに触れるとチクンと刺されて赤くかぶれる。
そのご本家「イラガ」の繭をいくつか冬の間に集めておいた。
繭はたいそう硬く、そしてさまざまな紋様があって、これまで多くの人々の関心の的となってきた。
もっとも多くの人達といっても、日本の人口全体からすれば、ごくごく少数派ではあるが。
さて、繭の一つから先日、イラガの成虫が羽化し、ほどなくしてイラガセイボウが姿を現した。
そして本日の朝、2匹目のイラガセイボウが硬い繭の壁を食い破って出てきた。
脱出口がほぼ完成してもなお、外に出る前のイラガセイボウは用心深い。
カメラを構える私の動作が、とても気になるらしい。一旦は外に体を乗り出しておきながら
ヒョイと繭のなかに引きこもる、ということを何度も繰り返していた。
1時間ほど躊躇し、体の身繕いをし、などしながら、ようやく外界へ登場した。
このきらびやかな姿は、いったい誰に見せびらかすつもりなのか?
しばらく体を丁寧に掃除したあと、大空へと消えていった。
( 写真/E-3 ズイコーD 35ミリマクロ+1.4倍テレコン )
庭木にいつのまにか発生し、知らずに触れるとチクンと刺されて赤くかぶれる。
そのご本家「イラガ」の繭をいくつか冬の間に集めておいた。
繭はたいそう硬く、そしてさまざまな紋様があって、これまで多くの人々の関心の的となってきた。
もっとも多くの人達といっても、日本の人口全体からすれば、ごくごく少数派ではあるが。
さて、繭の一つから先日、イラガの成虫が羽化し、ほどなくしてイラガセイボウが姿を現した。
そして本日の朝、2匹目のイラガセイボウが硬い繭の壁を食い破って出てきた。
脱出口がほぼ完成してもなお、外に出る前のイラガセイボウは用心深い。
カメラを構える私の動作が、とても気になるらしい。一旦は外に体を乗り出しておきながら
ヒョイと繭のなかに引きこもる、ということを何度も繰り返していた。
1時間ほど躊躇し、体の身繕いをし、などしながら、ようやく外界へ登場した。
このきらびやかな姿は、いったい誰に見せびらかすつもりなのか?
しばらく体を丁寧に掃除したあと、大空へと消えていった。
( 写真/E-3 ズイコーD 35ミリマクロ+1.4倍テレコン )