イラガセイボウ

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「電気虫」と呼ばれる不快害虫とは、主にイラガの仲間だ。

庭木にいつのまにか発生し、知らずに触れるとチクンと刺されて赤くかぶれる。

そのご本家「イラガ」の繭をいくつか冬の間に集めておいた。

繭はたいそう硬く、そしてさまざまな紋様があって、これまで多くの人々の関心の的となってきた。

もっとも多くの人達といっても、日本の人口全体からすれば、ごくごく少数派ではあるが。


さて、繭の一つから先日、イラガの成虫が羽化し、ほどなくしてイラガセイボウが姿を現した。

そして本日の朝、2匹目のイラガセイボウが硬い繭の壁を食い破って出てきた。

X31235683.jpg脱出口がほぼ完成してもなお、外に出る前のイラガセイボウは用心深い。

カメラを構える私の動作が、とても気になるらしい。一旦は外に体を乗り出しておきながら

ヒョイと繭のなかに引きこもる、ということを何度も繰り返していた。

1時間ほど躊躇し、体の身繕いをし、などしながら、ようやく外界へ登場した。

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X31235811.jpgこのきらびやかな姿は、いったい誰に見せびらかすつもりなのか?

しばらく体を丁寧に掃除したあと、大空へと消えていった。

( 写真/E-3 ズイコーD 35ミリマクロ+1.4倍テレコン )






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