朽木の集い

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本日は、日南市の酒谷キャンプ場で観察会を行った。

参加者の方々はほとんどが小学生や幼稚園児のこども達とそのお母さんたち。

一家族だけお父さんの姿もあったが、総勢50人近くのうち男子成人は私を含めて二人のみ。

さて、空模様は雲が多く日射しこそなかったけれど、梅雨とは思えない清々しさ。

心配していた雨も降らずまずまずの条件だった。

ほんとうは蒸し暑いくらいのほうが虫は多いのだが。

午前10時、私の写真絵本「うんちレストラン」の読み聞かせがあって、

続いて高校3年生の女の子の面白い小話もあってから、観察会は始まった。

1時間半ほどのあいだに見つかった虫の種類数は70種

昼食を終えてさらに追加種を加えると75種類となった。

これらはすべてルッキングのみで確認した数だ。

採集方法を駆使すれば、100種はかるく越えたことだろう。昆虫の世界がいかに多様であるか、

今日は参加者のみなさんにも体感してもらえた、と思う。

そして、私の収穫の一つとしては、ミツギリゾウムシオスに出会えたこと。

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( 写真上下/ E-3 ズイコーD35ミリマクロ+1.4倍テレコン )

さらに、オニツノゴミムシダマシを初めて見つけたことである。

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( 写真/E-3 ズイコーD 35ミリマクロ+2倍テレコン )

オスの頭部の大きな角には金色の毛が束になって生えており、さらに小さな角が一対ある。

私は最初、ミツノゴミムシダマシかと勘違いしていたが、角の形状があまりにも違う。

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( 写真/E-3 ズイコーD 35ミリマクロ+2倍テレコン )

オニツノゴミムシダマシは捕らえると、漢方薬の朝鮮人参のような臭気を放つ。

X31337521.jpg角がないこちらは、オニツノゴミムシダマシのメスだろうか?

訂正のお知らせ:

当初、ウスモンミツギリゾウムシとしていましたが、写真の個体は正しくはミツギリゾウムシ、

でした。指摘いただいた鈴木知之さんに、お礼申し上げます。


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