色温度

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昨日はナタ事件を書いているうちに憤ってしまい、記事が中途半端になった。

家事など忙しかったせいもあるが。


さて、今年になってからサンパックのストロボB3000Sを常用するようになった。

これはカメラの内臓ストロボもこれまでのようによく使っているが、

撮影条件によっては光の質を変えたいことや、光量がもっと欲しい、

といった場合に対応するためである。


B3000Sに取り付けるディフューザーは、自作でこれも百円ショップの容器を流用した。

W21621562.jpgストロボを乗せているのは、ゴリラポッドという製品。どこまで役立つか、今はまだ試用中。

ゴリラポッドはミニ三脚として使うには、安定させるのに少し手間がいる。

やはり枝などに巻きつけるといった使い方が適しているのだろう。

B3000Sはすでに製造中止になってしまったが、発光部が上下90度にクリック調整できる

ので、天井バウンスだけでなく、接写撮影にも向いている。

ディフューザーはB3000Sのワイドパネルを透明アクリルで複製し、

ワイドパネルアダプターに取り付けることで装着ができる。

W21621651.jpg百円ショップ容器のフタをくり抜き、パナソニック大型ストロボ用のワイドパネルを

ヤスリで削って径を合わせてから、はめ込んでいる。

さらに容器の内ブタには発泡シートを太鼓皮のようにかませている。

ワイドパネルは、発泡シートを保護するための役目も兼ねる。

これをカメラに取り付けると。

W21621523.jpgオリンパスの35ミリマクロレンズと1.4倍テレコンの組み合わせだと、

レンズを最大に繰り出してもレンズ長を超えることはなく、光の回り具合もちょうど良い。

写真では発光部が光軸からズレているが、ストロボの取り付け方を変えれば光軸上にも

配置が可能。むしろ配光条件によっては、このズレを利用している。


このディフューザーの光質は、芯のある、それでいて影もおとなしい、といった感じ。

発泡シートの厚みを変えれば、もっと柔らかい光も演出できる。

曇り空下の雰囲気のライティングにしたいときは、

内臓ストロボと板式簡易ディフューザーとの組み合わせのほうが、てっとり早い。


私がこしらえた丸箱式のディフューザーと、じつはよく似た製品があることに

先日気付いた。「プロ機材ドットコム」で販売されている「ドームバウンサー」という商品だ。

材質は違うし、「ドームバウンサー」の価格は2800円もする。

商品名にあるように、「ドームバウンサー」は室内天井を利用したバウンス撮影に威力を

発揮するそうだ。


私の丸箱式ディフューザーもまだ問題点があって、広角レンズを使った撮影でフタのわっか

の部分が条件によっては薄い影となって写りこむことがある。

例えば次のような、壁面などフラットな人工物が画面に入るようなときだ。

W21622281.jpg
( 写真/ E-520  魚露目8号+ズイコーD50ミリ+2倍テレコン B3000S )

写真は、ツマアカベッコウがアシダカグモを運んでいるところで、このあと通気口から床下に

持ち込んだ。毎年、床下へと運び込む姿を見るが、中ではどのように貯蔵しているのだろうか。


この写真の場合、ディフューザーを市販のシャワーキャップ式に取り替えて撮影してある。

シャワーキャップ式はしかし色温度が若干、低くゼラチンフィルターでの補正が必要だ。


丸箱式ディフューザーの改良点としてはフタの部分を透明にすることで、

影のわっかの写り込みは解消できるだろう。



色温度ということで、昨日の夕方に庭で自然光撮影したルリタテハの写真を載せておこう。

日が沈む直前で庭の地面は日陰になっていた。

まず、色温度(WB)の設定を「太陽光」で撮影したカット↓  いつもはこの設定がほとんど。

W21623273.jpgしかし、青味が強いと感じたので、

次に、WBを「日陰」に設定して撮影した↓

W2162328日陰1.jpgWB「日陰」設定だと、赤味が強くなりすぎた。

そこで撮影後にパソコン上で、RAWデータをWB「ストロボ光」に設定して現像したカット↓

W2162328.jpg
( ルリタテハの写真全て/ E-520  ズイコーD35ミリマクロ+1.4倍テレコン )

こうして並べてみて、実際に見た目に近いのは、一番下の色温度設定だ。

デジタルカメラは撮影時にRAWで撮影しておけば、こういった色温度の調節も

データを劣化させることなくパソコン上でできる。

私の場合、撮影時のデータ設定はいつもRAWのみ。

以前はJPG同時撮影をしていたが、データ量が増えるだけであり、

最近はJPG変換の速度も速くなったので、必要なカットだけJPG変換すれば間に合う。

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