ヨツボシテントウ幼虫、ふたたび

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先月、庭のクヌギで見つけた、けったいな姿の幼虫。その正体はヨツボシテントウであった。

その幼虫たちも成虫へと成長し、このところまったく姿を見かけることはなかった。

今朝、ハラビロカマキリ幼虫のビデオ撮影をしているときに、

クヌギの若葉でムラサキシジミ幼虫が目に入った。

幼虫にはアミメアリがたかっている。

ビデオ撮影がひと段落してから覗いてみれば、なんだか様子がおかしい。

JX0702392.jpgムラサキシジミ幼虫の背中に、ヨツボシテントウ幼虫が乗っているのであった。

しかも、ヨツボシテントウ幼虫は、ムラサキシジミ幼虫の蜜腺のあたりに口を押し付けているので

ある。たくさん通ってきているアミメアリたちは、この蜜腺から出る甘露が目的だが、

ヨツボシテントウ幼虫もまた甘露を舐めとるのであろうか?

そうに違いないと思うのだが、不思議なのはアリたちが、このヨツボシテントウ幼虫にまったく

無関心なことだ。このような場面では、他の昆虫を徹底的に排除しようとするのが普通である。

先月、ヨツボシテントウ幼虫の観察を行った際にも、クロヤマアリがまったく無関心に振舞うので、

そのことがたいへん印象的であった。

ヨツボシテントウ幼虫の体には、アリに対抗すべきなんらかの仕組みがあるのだろう。

JX070270のコピー1.jpgムラサキシジミ幼虫の蜜腺は、上の写真内の矢印先に見える白い乳首のようなもの。

ときおりニュウッと突き出してくる。するとすかさずアリが舐めに来るのである。

( 写真上2枚/ E-3  ZUIKO D 35ミリマクロ+1.4倍テレコン )

L1070203.jpg
( 写真/   オリンパス E -P1 M ZUIKO D 17ミリED )


今日も30度を越す、夏日。

梅雨明けは来週あたりだろうか。

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