クヌギ

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先日、うちの林のクヌギ4本を切り倒した。

一番大きなクヌギは根元径で約30センチ、他はそれ以下である。

一本目はチェンソーを使ってみたが、2本目からは手引き鋸を使った。

手引き鋸で切ったほうが早く済み、切断面も綺麗だった。チェンソーはきちんと整備していな

いせいもあってかえって時間が掛かり、それと切断面が焦げてしまう。

JX2102411.jpg一番大きなクヌギは写真のごとく建物の方へと倒れた。枝の張り具合からくる重

量バランスからこうなることは予想できたのだが、枝の頂上は雨樋に触れてしま

い、ヒヤヒヤした。そこまでの樹高はないだろうと目測していたのだが、、、、、、。

アサガオの棚も壊れてしまったが、建物への被害はなかった。

倒れる瞬間はペキ、ペキ、ぺキと数回音がして、一瞬だった。

ほんとうは斜面林の方へ倒すつもりだったが、そのためには斜面側にロープを張

っておく必要があった。

L1210470.jpg思いついてすぐにホームセンターで買ってきた手曲がり鋸。よく切れる。

山仕事の道具はもっと時間をかけて慎重に選ぶべきだろう。近所のホームセンターでは

品数は限られていて、選択の余地がなかった。



林内の3本はどれも枝張りが悪く、見るからに病弱であった。切り倒すのは簡単

だった。伐採したあとに樹液が滲み出て、ヒメジャノメ、クロヒカゲ、カナブン、ムナ

ビロオオキス
イ(『樹液に集まる昆虫ハンドブック』森上信夫さん著を参照)、

ヨツボシケシキスイなどが集まっていた。

L12104602.jpg
切り口が綺麗でないため年輪の計測は正確ではないが、一番大きかったクヌギの年輪を調

べてみると、約22年とわかった。年輪の計測ソフトというのもあるようだが、これを活用する

には綺麗な画像が必要だろうと思う。

今住んでいる我が家が建ったのは14年前のこと。

クヌギはそれより8年前に植えられた計算になる。家が建つ前の地主の方が最近わかった

ので、クヌギを植えた当時のことなど詳しい話を聞けるかもしれない。

現在、うちの土地の周辺にクヌギ林はわずかしかなく、ほとんどがスギの植林になっている

が、以前はクヌギ林が多く、ミヤマクワガタもよく採集できたと聞いたことがある。

20年からそれ以前の当時の様子を知りたいと思う。

うちの林の整備は順調とはいえないが、少しづつ進めてきた。まったく手付かずの領域は

広くあり、ササ藪となって立ち入ることも困難な状態だ。

土地全体の植生や景観をこれからどう形造っていくのか、昔の様子なども参考にして考えて

みたい。もっとも、林の整備が進んだとしても、そのころにはもう、私は立派な老人になって

いるだろう。

( 写真上/ E-620 ZUIKO D 8ミリ魚眼 )

(写真中下/ E-P1  M.ZUIKO D 17ミリ )














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