御池小学校

| | トラックバック(0)
今朝は、都城市立 御池小学校へ講演に出向いた。

うちからは車でちょうど1時間の道のりである。

御池小学校は霧島山山中にあり、標高は約500メートルあたりだろうか。

樹海のなかにポツンとある山の学校である。

校庭から高千穂岳の山容を間近に見上げることができ、いつも遠方から眺めている景色と

はまったく印象が違う。
L1020783調整8.jpgあいにく雲が多く、このあと山容を見ることができなくなった。

御池小学校の全児童数は10名。今日は、夏尾小、夏尾中学校の児童生徒や保護者の方、

職員、地域住民の総勢70名近くの方たちに聴講していただいた。

いつもではないが、今日はアドリブでジョークを何箇所か入れてみた。

愛媛県での講演や移動のすぐ直後で少し疲れているはずだが、しゃべりの調子は良い。

どうやら松山でいただいた日本酒 『 森の翠 しずく 大吟醸 』の効力ではないか?

そして、御池小学校でいただいた日本茶もずいぶんと美味しかったのも効いた

ように思う。お茶を美味しく飲めるようになったのは、宮崎に来てからのことでもあり、

霧島山の伏流水、都城盆地のお茶の組み合わせは絶品ではないか、と感じる。


学校の敷地中央あたりに樹齢60年以上という、大きなクヌギがあった。
L10207809.jpg
講演を終えて校庭に出ると、教頭先生が

「今日お話のあった虫って、これですよね?」

と地面を指差された。見れば、綺麗な色のオオセンチコガネが佇んでいた。

霧島山やその山ろくには鹿がたいへん多い。鹿柵が農場の周囲には延々と設えており、

鹿害というのもそうとうに深刻であるようだ。

鹿の駆除というのは農家の方が片手間にやるような状況なので、いっこうに効果が上が

らないとお話を伺った。しかも背後の霧島山は国立公園である。鹿の駆除にも事務的な

手続ききがあって、厄介なようだ。

御池小学校の児童の父兄の方々は、ほとんどが畜産農家ということだが、

自然が豊か、という外来観光客には美麗な言葉も、現実の生活に照らし合わせてみれば

自慢したり誇りに思うことへの比重は軽くならざるを得ないであろうし、複雑な心境が察せ

られる。

講演を午前中に終えて帰路は教頭先生に教えていただいた、別経路を選んでみた。

途中、クヌギ林も多く見られ樹液のたくさん虫が集まっているポイントもあった。

集落の中を走るあたりからこんな物件があちこちで目についた。

L10207906.jpgプロパンガスのボンベだろう。交通安全を訴えるコケシである。コケシだが恐い顔をしていた。

またこんな無人販売もあった。

L10207897.jpg「豚まん」ならぬ「豚ぷん」である。残念ながら売り切れており実物はなかった。

もちろん豚糞のことだろう。匂いもすごいかもしれない。

( 写真全て/E-P1 M.ZUIKO17ミリ )

« 四国八十八箇所巡りの兄ちゃん       昆虫少年 »