昆虫写真家の夏休みとは?

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昨日から家族旅行で、熊本県の阿蘇山へ行ってきた。

盆や正月を除いて、うちでは家族旅行をすることは稀であり、ほんとうに久しぶりの

休暇を楽しめた、と思う。

L10408734.jpg昨日は、大津町からミルクロードを巡り、まずは大観峰から阿蘇山を眺めてみた。

私はこの辺りにはもう何度も仕事で来たことがあるが、家族はみな初めてのこと。

長い時間、車で移動したので疲れただろうが、この眺めはそうそう体験できることではない。

ま、ほんとうはゆっくり列車の旅でもできればいいのだろうが、、、、、、。


今回の宿は、南阿蘇の地獄温泉、「清風荘」。

L10408953.jpg料金は一番安い部屋にしてみたが、料理、温泉ともにすごく満足できた。

こういう旅は、ほんとうに久々のことだ。

L10409082.jpg料理は囲炉裏焼きの「野鳥いろり焼きコース」を選んでみた。

猪肉、鴨、鶉、やまめ、他、こんにゃく、豆腐、野菜など、炭火の串焼きで楽しめる。

L1040913.jpg食材は竹ざるごとテーブルの間の水流上を流れてくる。追加注文もザルや桶で

流しそうめんのごとく流れてくる。囲炉裏焼きで熱いのだけど、この水流がそばに

あるのでずいぶんと緩和される仕組みになっている。

ともかく食材良し、演出良しで、家族一同、楽しめる夕餉だった。

鴨も猪も、うずらも、どれもこれも美味しい!ほんとうに絶品だ。

食事のあと「雀の湯」にみんなで行ってみた。ここは混浴の露天風呂と男女別の

内風呂がある。

下駄を履いて階段を降りていくと、目の前にキツネが現れた。

ずいぶんと人慣れしたキツネだ。口笛吹くと寄ってきたくらいだ。

薄暗かったが、間近で野生のキツネを見るのは家族一同、初めてのことだ。



そして今日は、ふたたび阿蘇山上に赴き火口を見学に行った。

私はその時間を利用して、一人ダイコクコガネを探しに行ってみた。

20~30分あれば見つかるだろうと思い、家族をロープウェイ乗り場に降ろしてから

ダイコク探しに出掛けたのだが、今回のカメラ機材はE-P1と交換レンズ2本のみ。

家族旅行だから、仕事をする気は最初からないのである。

しかし、せめてダイコクの姿だけは見ておきたかったので、ほんの少しだけ単独行動

をしてみた。牛糞をただひたすら眺めて歩くのである。

L1050960調整1.jpgダイコクコガネを探すには、もちろんコツがある。そのコツさえ掴めば、でっかいスコップも

でっかい穴を掘ることも無用である。従来、虫屋がダイコク採集のために牧場ででっかい

穴を掘るので、これはたいへん問題になった。牛や馬がその穴に脚をとられて最悪、

骨折したりするからだ。虫屋が牧場主に嫌われてしまう、というのはいかにも不幸なことだ。


今日、私は限られた時間内で、一匹だけダイコクコガネのオスを探し当てた。

しかし、このオスはこれまででも一番立派な角ではないか、と思える。


ダイコクコガネのオスを撮影はしたのだが、これは仕事ではない。

私は幾度と無く阿蘇山を訪れたけれど、これまで一度も火口を見に行ったことがない。

ダイコクを見つけたあと、家族と合流してからふたたび車で火口付近の駐車場まで

上がってみた。


(写真全て/ E-P1  M.ZUIKO17ミリ )

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