クワゴマダラヒトリ

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午前7時半。庭のアカメガシワの葉うらで交尾していたのは、クワゴマダラヒトリ。
本種の幼虫はさまざな植物を食べる、いわゆる毛虫。

黒い色の方が、オス。オスの触角は櫛状で少し幅広い。
オス、メスの区別が白黒とはっきりとしているが、よ~く見れば細かい紋様や
飾り色など、同種であることがわかる。

W2115025.jpgヒトリガ類の成虫では、面白い実験ができる。
交尾が解けてから、その実験の様子も撮影していおいたのは言うまでも無い。

虫にはその姿と、そして秘めた習性という、大きくわけて二つの魅力がある。
その魅力をわかりやすく写真で表現し、本の形でまとめるのが私の仕事の主軸となって
いる。

今朝のゴマダラヒトリの実験では、じつは私にとって新しい発見があった。
それは私が単に知らなかっただけのことだろう。
これまで何度も行ってきた実験(実験と言うか、簡単な遊びとも言える)では、見落として
いたのか、あるいはゴマダラヒトリという種の特性なのか、わからない。
それでもこのように虫と対面していれば、ちょっとしたことでワクワクするような発見が
ある。
そのワクワクする気持ちは大事であり、いつまでもこの稼業を続けられる大きな理由で
あろうと思う。

( 写真/ E-520  ZUIKO D 35ミリマクロ+1.4倍テレコン、内臓ストロボ )


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