芋虫

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朝は仕事に取り掛かる前に、草刈りなど少し庭の手入れをする。

毎日ではないが、こうして小刻みでもやっておかないと、

庭や敷地はすぐに荒れ放題となる。荒れる、といってもそれはどう認識するかで、

人それぞれではあるけれど、、、、。

さて、今夏はさまざまな昆虫観察ができた庭の小さなクヌギ。

人の背丈ほどになったが、まだヒョロヒョロの幼木である。

枝がいびつに伸びているので、思い切って剪定してみた。

根元ではコウモリガの羽化殻が残っていた。

バッサバッサ切り落としていた枝には、でっかい芋虫が2匹ついていた。

JX2030122.jpg独特のポーズは、まるでお祈りしているようだ。

この芋虫はスズメガ科のクチバスズメ幼虫。お尻に生えた槍のような突起も特徴の一つ。

手にとってみたが、これはまだ小さいほうだ。

JX2030201.jpgクヌギの葉をモリモリ食って、さらに大きく成長する。

成熟した幼虫はけっこうでっかい芋虫となる。体長は10センチを超えるだろう。

さて、本種を眺めていて、漫画「とりぱん」に登場していた一コマを思い出した。

「とりぱん」第3巻の18ページ、「イキのいい奴」に描かれている芋虫の絵は、

あきらかにスズメガ科の幼虫であろう。お尻に槍のような尻尾までついている。

しかし、作者はこれを「ヤママユガの幼虫」とし、さらに昔テグスをとったことから

「別名、てんぐす」とも言うと付け加えている。

で、19ページの「バクチク」という4コマでは、

クリの木から、問題の幼虫がボタ、ボタと落ちる様子も描かれている。

クリの木で大発生する幼虫、そして昔、テグスをとった、という話の内容からすれば、

問題の幼虫はヤママユガではなく、クスサンの幼虫であろうと思われる。

それと漫画のなかでは、幼虫の体長が約15センチとあるが、ヤママユガも

クスサンもそれほどまで大きくはない。幼虫は体が伸びるからけっこう長くなるが、

それでも15センチというのは、ちょっと大き過ぎる。

ところが、クチバスズメ幼虫の成熟幼虫なら、体をグイ~んと伸ばせば15センチには

なると思う。

「とりぱん」を読んでいて、このヤママユガ幼虫の話ではズッコケてしまった。

あえて創作したのか、勘違いがあるのか?そこのところは、ようわからない。


霧島山は今日もよく眺望できた。

JX203043.jpg( 写真上、中/ E-620  ZUIKO D 35ミリマクロ+1.4倍テレコン )

( 写真下/  E-620  ZUIKO D 50-200ミリズーム )


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