昨日は三股町立図書館で講演を行った。
外は雨が断続的に降っていた。
三股町立図書館は天井の高い大きな空間で、本棚がなければそのまま室内競技場にでも
なりそうなほど。本棚の高さも低く抑えているので、明るく広々とした空間は心地良い。
幼児コーナーもかなり充実しており、お子さん連れのお母さんの姿も多い。
演目はこれまで数多く行ってきた講演のものと同じ「虫のふしぎさがし」としたが、
写真はほとんどを刷新し、内容も新しく組み直してみた。点数は130点ほど。
会場は図書館のほぼ中央、カウンター近くのスペースを利用。
図書館は通常業務なので、本を探しに来た方々も遠巻きに
ちらり、ちらりと見ていらっしゃったようだ。
講演の最初に、今の時期の昆虫の様子を簡単に紹介したが、
そのなかでヤママユも取り上げてみた。
ヤママユの発生ピークはすでに過ぎているが、去年のちょうど今ごろ新鮮なメスを
庭で撮影してあった。それに加えて、まだ羽化しない繭がうちに一個あったので、
それも皆さんに見ていただき、ヤママユの話も盛り込んだのであった。
さて、講演から戻ったその夜の午後8時過ぎころ。
玄関の門灯に、大きなヤママユのメスが飛来していることに気付いた。
飛来してすぐだったので、落ち着きなくはばたき続けていた。
急いでカメラを引っさげて戻ってみれば、すでに暗闇の中へと姿を消していた。
うしろ翅の一部が欠けていたが、それほど傷んでもいない個体だった。
気になっていたヤママユがうちの門灯に飛来したことには、偶然以上の因縁を感じて、
少し驚いた。
門灯にはアオクサカメムシも数匹来ていた。
ふと思い出して、飼育していたツヤアオカメムシを放す前に撮影しておいた。
このツヤアオカメムシはヒノキの球果で幼虫を見つけずいぶんと前に飼育下で羽化した。
腹面の生殖節を見れば、メスであることがわかる。
赤い矢印で示した辺りが臭いの蒸発域であり、
臭腺の開口部は中脚の付け根近くにある↓
くさい臭いはお尻から出すのではない。
脚の付け根あたりに臭腺があることは、案外、知らない方が多いのではないだろうか。
カメムシによっては臭いを放出したあと、翅を扇風機のように使って臭いを広く拡散させる
行動も見られる。
何度も何度も言ってきたし、書いたかもしれないが、
私はカメムシの臭いが好きである。それは初めて嗅いだ小学生の頃からであり、
この臭いの好みは生得的なものかもしれない。
もっともカメムシの臭いと言っても、種類によってかなり違いがある。
違いはあっても、ともかく独特なカメムシ臭という特徴は共通している。
( 写真上/ E-P1 M.ZUIKO D17ミリ )
( 写真中、下/ E-620 ZUIKO D 35ミリマクロ+1.4倍テレコン )
外は雨が断続的に降っていた。
三股町立図書館は天井の高い大きな空間で、本棚がなければそのまま室内競技場にでも
なりそうなほど。本棚の高さも低く抑えているので、明るく広々とした空間は心地良い。
幼児コーナーもかなり充実しており、お子さん連れのお母さんの姿も多い。
演目はこれまで数多く行ってきた講演のものと同じ「虫のふしぎさがし」としたが、
写真はほとんどを刷新し、内容も新しく組み直してみた。点数は130点ほど。
会場は図書館のほぼ中央、カウンター近くのスペースを利用。
図書館は通常業務なので、本を探しに来た方々も遠巻きに
ちらり、ちらりと見ていらっしゃったようだ。
講演の最初に、今の時期の昆虫の様子を簡単に紹介したが、
そのなかでヤママユも取り上げてみた。
ヤママユの発生ピークはすでに過ぎているが、去年のちょうど今ごろ新鮮なメスを
庭で撮影してあった。それに加えて、まだ羽化しない繭がうちに一個あったので、
それも皆さんに見ていただき、ヤママユの話も盛り込んだのであった。
さて、講演から戻ったその夜の午後8時過ぎころ。
玄関の門灯に、大きなヤママユのメスが飛来していることに気付いた。
飛来してすぐだったので、落ち着きなくはばたき続けていた。
急いでカメラを引っさげて戻ってみれば、すでに暗闇の中へと姿を消していた。
うしろ翅の一部が欠けていたが、それほど傷んでもいない個体だった。
気になっていたヤママユがうちの門灯に飛来したことには、偶然以上の因縁を感じて、
少し驚いた。
門灯にはアオクサカメムシも数匹来ていた。
ふと思い出して、飼育していたツヤアオカメムシを放す前に撮影しておいた。
このツヤアオカメムシはヒノキの球果で幼虫を見つけずいぶんと前に飼育下で羽化した。
腹面の生殖節を見れば、メスであることがわかる。
赤い矢印で示した辺りが臭いの蒸発域であり、
臭腺の開口部は中脚の付け根近くにある↓
くさい臭いはお尻から出すのではない。
脚の付け根あたりに臭腺があることは、案外、知らない方が多いのではないだろうか。
カメムシによっては臭いを放出したあと、翅を扇風機のように使って臭いを広く拡散させる
行動も見られる。
何度も何度も言ってきたし、書いたかもしれないが、
私はカメムシの臭いが好きである。それは初めて嗅いだ小学生の頃からであり、
この臭いの好みは生得的なものかもしれない。
もっともカメムシの臭いと言っても、種類によってかなり違いがある。
違いはあっても、ともかく独特なカメムシ臭という特徴は共通している。
( 写真上/ E-P1 M.ZUIKO D17ミリ )
( 写真中、下/ E-620 ZUIKO D 35ミリマクロ+1.4倍テレコン )