今日は朝から雨。
さて、28日~30日まで滞在した東京では、
所沢市、下新井の雑木林(所沢聖地霊園の南側)と、
清瀬市、中里の雑木林、そして都心の新宿御苑を歩いてみた。
新宿御苑は初めてだったが、他の2箇所はかつて私がメインフィールドとしていた場所。
昨日も紹介したが、新宿御苑と下新井ではアカスジキンカメムシ幼虫を見つけた。
アカスジキンカメムシは終令(5令)幼虫であり、やがて落ち葉の下に潜り込んで冬ごしする。
この幼虫は薄暗い森のなかだと、白黒模様に見える。それが鳥の糞に擬態している姿、
とも言われるが、むしろくっきりとした白黒模様はやたらと目立つ。
光がたっぷり当たれば、黒に見えていた部分は、
ほんとうは微妙な金属光沢を帯びた複雑な色彩であることがわかる。
こうしてクローズアップしてみれば、幼虫も成虫に劣らぬたいへん綺麗な姿をしている。
私は彼らを「森の宝石」とでも呼んでみたいのだが、世間のカメムシに対するイメージは悪く
「ええ!カメムシのどこが宝石!?」と、絶叫すら聞こえてきそうだ。
所沢市、下新井の雑木林ではコナラの枝でオオミドリシジミの越冬卵が見つかった。
ほぼ目線の高さ、太い幹から伸びた細枝の又に、卵はちょこんと産み付けられていた。
卵の直径は1ミリ足らず。
最初に目をつけた枝で見つかったからラッキーだったが、
近年、オオミドリシジミの数は減少しているように感じている。
オオミドリシジミの九州における分布は北に偏っており、しかも産地であっても個体数は
本州ほど多くはないそうだ。
アカスジキンカメムシ幼虫の背中には臭腺が開口している。
体に刺激を加えるとその開口部から臭いを放つが、ときに液体も溢れ出てくる。
その写真は以前撮影しておいたのだが、どうしても見つからない。
そこで新規に撮影しようというわけだ。
臭腺から出る液体はときとして勢いよく噴出し、これが目に入ることもある。
私も一度だけその経験があるが、痛くてしばらく目を開けることができなかった。
なんてことを書くと、ああやっぱりカメムシって、好きになれるどころか
忌まわしい虫!などという印象を強めるかもしれない。
しかし、私はそういう経験をしたからといって、「この野郎!!」などと
カメムシを罵ったりはしない。
それは、ごく当たり前に生じる事故でしかないからだ。
自然の中ではいろんな事故があり得る。
大騒ぎする前に、どんな事故がありうるのか、
それをできるだけ多く認識しておくことが、大事なことだと思う。
さて、28日~30日まで滞在した東京では、
所沢市、下新井の雑木林(所沢聖地霊園の南側)と、
清瀬市、中里の雑木林、そして都心の新宿御苑を歩いてみた。
新宿御苑は初めてだったが、他の2箇所はかつて私がメインフィールドとしていた場所。
昨日も紹介したが、新宿御苑と下新井ではアカスジキンカメムシ幼虫を見つけた。
(写真/ E-620 ZUIKO D 35ミリマクロ+1.4倍テレコン )
アカスジキンカメムシは終令(5令)幼虫であり、やがて落ち葉の下に潜り込んで冬ごしする。
この幼虫は薄暗い森のなかだと、白黒模様に見える。それが鳥の糞に擬態している姿、
とも言われるが、むしろくっきりとした白黒模様はやたらと目立つ。
光がたっぷり当たれば、黒に見えていた部分は、
ほんとうは微妙な金属光沢を帯びた複雑な色彩であることがわかる。
こうしてクローズアップしてみれば、幼虫も成虫に劣らぬたいへん綺麗な姿をしている。
私は彼らを「森の宝石」とでも呼んでみたいのだが、世間のカメムシに対するイメージは悪く
「ええ!カメムシのどこが宝石!?」と、絶叫すら聞こえてきそうだ。
所沢市、下新井の雑木林ではコナラの枝でオオミドリシジミの越冬卵が見つかった。
( 写真/ E-P1 ZUIKOマクロ20ミリ オートベローズ、トリミングあり )
ほぼ目線の高さ、太い幹から伸びた細枝の又に、卵はちょこんと産み付けられていた。
卵の直径は1ミリ足らず。
最初に目をつけた枝で見つかったからラッキーだったが、
近年、オオミドリシジミの数は減少しているように感じている。
オオミドリシジミの九州における分布は北に偏っており、しかも産地であっても個体数は
本州ほど多くはないそうだ。
アカスジキンカメムシ幼虫の背中には臭腺が開口している。
体に刺激を加えるとその開口部から臭いを放つが、ときに液体も溢れ出てくる。
その写真は以前撮影しておいたのだが、どうしても見つからない。
そこで新規に撮影しようというわけだ。
臭腺から出る液体はときとして勢いよく噴出し、これが目に入ることもある。
私も一度だけその経験があるが、痛くてしばらく目を開けることができなかった。
なんてことを書くと、ああやっぱりカメムシって、好きになれるどころか
忌まわしい虫!などという印象を強めるかもしれない。
しかし、私はそういう経験をしたからといって、「この野郎!!」などと
カメムシを罵ったりはしない。
それは、ごく当たり前に生じる事故でしかないからだ。
自然の中ではいろんな事故があり得る。
大騒ぎする前に、どんな事故がありうるのか、
それをできるだけ多く認識しておくことが、大事なことだと思う。