幼虫三態

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ナベブタムシのことが気になって、夏に見つけた川に行ってみた。

ナベブタムシは一年中、成虫も幼虫も見られるらしい。

残念ながらお腹の調子が急に悪くなって、探索は早々と諦めてしまった。

それでナベブタムシは見つからなかったが、ヒラタドロムシ幼虫や他の水生昆虫の

幼虫を何種類か掬うことができた。

まずはヒラタドロムシ類の幼虫。JX0437211.jpgダンゴムシを平たくしたような、扁平な体で石の表面に貼り付いている。

裏返せば、6本脚もちゃんとついている。

同じく扁平な姿をしているのは、コオニヤンマのヤゴ。

JX0437142.jpg他にも面白い幼虫を掬ったのだが、いづれ紹介するとして、

先日、東京で見つけたアカスジキンカメムシ幼虫を再び。

幼虫の背中側にある臭腺は3対(矢印の先)。

W2048112のコピー.jpgそよ風ふくさんの「日日面白日記」を読んでいて、ふと思い立ったのだが、

たしかに臭腺の開口部はたいへん見づらい。とくに一番前にある一対はルーペで覗いても

よく見えない。

カメムシ幼虫の臭腺を紹介するには、アカスジキンカメムシは向いていないと思う。

幼虫を摘んでいると、やがて指先や手のひらが茶色に染まるのでご用心。

カメムシの多くは成虫越冬する。卵や幼虫で越冬する種類は少数派で、

アカスジキンカメムシ、ニシキキンカメムシ、ヨコヅナサシガメ、ヤニサシガメ、

カモドキサシガメ類、、、、、、思いつく幼虫越冬カメムシはこんなとこだろうか。



( 写真上、下/ E-620 ZUIKO D 35ミリマクロ+1.4倍テレコン )

(写真中 /   E-620  ZUIKO D 50ミリマクロ ) 





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