朝、玄関前の植え込みで、問題のカメムシを見つけた。
何が問題かというと、まずは写真を見ていただきたい。
発見当初、ホオズキカメムシの交尾カップルか?と思えたのだが、
この時期に配偶行動するわけないな、と、事の異変にすぐ気付いたのであった。
よく見れば、上に乗っているのはホオズキカメムシではなく、トゲサシガメである。
では、ホオズキカメムシがトゲサシガメに吸血されているのか、といえばそうでもない。
もし吸血されているならば、ホオズキカメムシがこうしてしっかりと脚を踏ん張って静止
できるはずもなく、とっくに絶命して伏していることだろう。
しばらく様子を見ていたが何事もなく、この擬似交尾のような状態が続くのであった。
これをずっと観察していては仕事にならないので、とりあえず部屋に戻った。
そして数時間後、ふたたび見に行ってみれば、
ホオズキカメムシが後ろ脚を使ってトゲサシガメを振り落とそうとしていた。
ときには翅を拡げるようにしてもがいている。
ホオズキカメムシの動きが慌しくなった理由はすぐにわかった。
トゲサシガメがしきりと口吻を突き立てているのである。ホオズキカメムシにとっては
命に関わる一大事である。懸命に振り落とそうとしているのは、わが身を守るためである。
やはりトゲカメムシが馬乗りになっているのは、捕食するのが目的だったのだろうか?
何度も口吻を突き立てるのだが、どうもうまくいかないようだ。あちこちをまさぐる様にして
口吻の先が移動するものの、吸血には至らない。
そのうちトゲサシガメも諦めたのか、口吻を畳んでしまった。
かといって、ホオズキカメムシの背中から降りようともせず、しがみついたままである。
さらに数時間経っての夕方。
なんとまだ同じ格好のままである。
トゲサシガメはいったい、どうしたいのだろうか?
獲物となり得ないとわかれば、さっさと離れてしまえばよいようなものである。
しかし、なぜかホオズキカメムシの背中に馬乗りになったまま、夜を迎えてしまった。
この成り行きは明朝の観察を待つしかない。
(写真/ E-620 ZUIKO D 35ミリマクロ+1.4倍テレコン )
何が問題かというと、まずは写真を見ていただきたい。
発見当初、ホオズキカメムシの交尾カップルか?と思えたのだが、
この時期に配偶行動するわけないな、と、事の異変にすぐ気付いたのであった。
よく見れば、上に乗っているのはホオズキカメムシではなく、トゲサシガメである。
では、ホオズキカメムシがトゲサシガメに吸血されているのか、といえばそうでもない。
もし吸血されているならば、ホオズキカメムシがこうしてしっかりと脚を踏ん張って静止
できるはずもなく、とっくに絶命して伏していることだろう。
しばらく様子を見ていたが何事もなく、この擬似交尾のような状態が続くのであった。
これをずっと観察していては仕事にならないので、とりあえず部屋に戻った。
そして数時間後、ふたたび見に行ってみれば、
ホオズキカメムシが後ろ脚を使ってトゲサシガメを振り落とそうとしていた。
ときには翅を拡げるようにしてもがいている。
ホオズキカメムシの動きが慌しくなった理由はすぐにわかった。
トゲサシガメがしきりと口吻を突き立てているのである。ホオズキカメムシにとっては
命に関わる一大事である。懸命に振り落とそうとしているのは、わが身を守るためである。
やはりトゲカメムシが馬乗りになっているのは、捕食するのが目的だったのだろうか?
何度も口吻を突き立てるのだが、どうもうまくいかないようだ。あちこちをまさぐる様にして
口吻の先が移動するものの、吸血には至らない。
そのうちトゲサシガメも諦めたのか、口吻を畳んでしまった。
かといって、ホオズキカメムシの背中から降りようともせず、しがみついたままである。
さらに数時間経っての夕方。
なんとまだ同じ格好のままである。
トゲサシガメはいったい、どうしたいのだろうか?
獲物となり得ないとわかれば、さっさと離れてしまえばよいようなものである。
しかし、なぜかホオズキカメムシの背中に馬乗りになったまま、夜を迎えてしまった。
この成り行きは明朝の観察を待つしかない。
(写真/ E-620 ZUIKO D 35ミリマクロ+1.4倍テレコン )