冬には雑木林の宝探しという楽しみかたがある。
動く昆虫がめっきり少なくなったぶん、落ち着いて探しものができるというわけだ。
来春の撮影準備もあって、今日はウスタビガの卵を探してみた。
ウスタビガの卵探しは、まず空繭を目指して探し歩けばいいのでとても簡単。
めぼしい場所に出向いてみれば、一本のエノキに空繭が3個ぶらさがっているのが、
すぐに目に入った。
空繭の大きさ、形状からしてメスが入っていた繭だとわかる。
その証拠によく見れば、一個の繭の表面には卵が付着していた。
繭に卵が付いていなくても諦めることはない。繭から羽化して出たメスは、交尾したあとに
近くの枝にも産卵することがよくあるからだ。
そこで細枝を引き寄せてみると、あちこちに卵が産み付けられていた。
枝や繭に残された卵の数は全部で20個以上もあった。
もちろん、寄生バチにやられていたり、無精卵のことも稀にはあるが、これまでの経験上、
ふ化率はそう低くはないはずだ。
エノキの次にはクリの梢でも空繭が見つかったが、こちらは高すぎて手が出なかった。
今春、ミヤマセセリの産卵行動を撮影したクヌギ林を覗いてみれば、樹は全部伐採されて
いた。シイタケのホダ木にするのだろう。
でんぐり返ったクヌギの枝をなめるように観察しておく。もしやヤママユの卵がついているか
もしれないからだが、ヤママユの卵探しはウスタビガよりかさらに簡単。卵が大きいから
2メートルくらい離れた場所でもよく目に付く。
伐採跡ちかくにはシイタケのホダ木が並べてあった。
ほとんどのホダ木は古く腐っていたが、なぜか一本だけシイタケが生えていた。
旨そう!
うちの近所でもシイタケを個人的に栽培する農家の方は多い。自家用のシイタケ
栽培だ。しかし、収穫時期になると盗まれることも少なくない、と聞いている。
最近はそういうことも減ったらしいが、油断は禁物だろう。
うちでも一度だけ下着泥棒の被害を受けている。下着とシイタケでは動機に
隔たりがあるけれど、ともかくのんびりした田舎だからと鍵をかけずに家を
空けたりはできない。
ウスタビガの卵は予定通りに手に入ったので戻る途中、ちょっとイイ感じの場所に
車を泊めてみた。いや、そこが特に写真になるような風景というわけでもないのだが、
なんとなく気分が良くなる空間に惹かれた。
斜面を川のほうに降りてみると、案山子が一体置かれてあった。
「やあ、お疲れさん!」
動く昆虫がめっきり少なくなったぶん、落ち着いて探しものができるというわけだ。
来春の撮影準備もあって、今日はウスタビガの卵を探してみた。
ウスタビガの卵探しは、まず空繭を目指して探し歩けばいいのでとても簡単。
めぼしい場所に出向いてみれば、一本のエノキに空繭が3個ぶらさがっているのが、
すぐに目に入った。
空繭の大きさ、形状からしてメスが入っていた繭だとわかる。
その証拠によく見れば、一個の繭の表面には卵が付着していた。
繭に卵が付いていなくても諦めることはない。繭から羽化して出たメスは、交尾したあとに
近くの枝にも産卵することがよくあるからだ。
そこで細枝を引き寄せてみると、あちこちに卵が産み付けられていた。
枝や繭に残された卵の数は全部で20個以上もあった。
もちろん、寄生バチにやられていたり、無精卵のことも稀にはあるが、これまでの経験上、
ふ化率はそう低くはないはずだ。
エノキの次にはクリの梢でも空繭が見つかったが、こちらは高すぎて手が出なかった。
今春、ミヤマセセリの産卵行動を撮影したクヌギ林を覗いてみれば、樹は全部伐採されて
いた。シイタケのホダ木にするのだろう。
でんぐり返ったクヌギの枝をなめるように観察しておく。もしやヤママユの卵がついているか
もしれないからだが、ヤママユの卵探しはウスタビガよりかさらに簡単。卵が大きいから
2メートルくらい離れた場所でもよく目に付く。
伐採跡ちかくにはシイタケのホダ木が並べてあった。
ほとんどのホダ木は古く腐っていたが、なぜか一本だけシイタケが生えていた。
旨そう!
うちの近所でもシイタケを個人的に栽培する農家の方は多い。自家用のシイタケ
栽培だ。しかし、収穫時期になると盗まれることも少なくない、と聞いている。
最近はそういうことも減ったらしいが、油断は禁物だろう。
うちでも一度だけ下着泥棒の被害を受けている。下着とシイタケでは動機に
隔たりがあるけれど、ともかくのんびりした田舎だからと鍵をかけずに家を
空けたりはできない。
ウスタビガの卵は予定通りに手に入ったので戻る途中、ちょっとイイ感じの場所に
車を泊めてみた。いや、そこが特に写真になるような風景というわけでもないのだが、
なんとなく気分が良くなる空間に惹かれた。
斜面を川のほうに降りてみると、案山子が一体置かれてあった。
「やあ、お疲れさん!」