巣跡

| | トラックバック(0)
クスノキの大木を仰いでみる。

このクスノキは池の傍に生えているが、人の手で植えられたのだろう。

樹齢はどれくらいだろうか。

3メートルほどの高さに枯れ枝がちょこんと突き出ていた。

L12052182.jpg枝の太さは大人の上腕くらいはある。枯れて途中から折れてしまったのだろう。

こういう枯れ枝をクマバチが見逃すはずがない。

よく見てみると、枯れ枝のほぼ中央部に綺麗な丸穴が開いていた(下写真、矢印先)。

JX207414のコピー1.jpg穴の直径は13ミリ。クマバチの巣の口はだいたいこの程度であり、見事な円形。

巣口を中心にして枝の長さは60センチもあれば営巣できるようだ。

巣口の向きは雨が入らないように下向きになっており、径は小さいがコゲラなどキツツキ類の

巣穴と構造はよく似ている。

池の出水溝に掛かっている橋の下には、泥蜂類の巣跡がいくつか付いていた。

JX2073973.jpg細長い穴の開いたつぼ型のものは、ヒメベッコウ類の巣だろう。


※ 泥巣の正体は、ドロジガバチ属のモンキジガバチ、キゴシジガバチ、アメリカジガバチ

のいづれかのもの、とのご指摘をいただきました。

ヒメベッコウ類の壷はもっと小さく平面的に並べます。うっかりしておりました。

そういえば学生の頃、友達の家のトイレの天井にキゴシジガバチが営巣しているのを

見た記憶があります。場所も場所なので、きちんと観察しませんでした。

今年は是非とも、ドロジガバチ属の営巣を観察してみたいものです。

ご指摘いただいた方にお礼、申し上げます。











« シオカラトンボのヤゴ       クマバチの巣 »