ベニシジミ

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オオイヌノフグリの花は夕方から翌朝まで閉じてしまう。

その萎んだ花を撮影してみた。

オオイヌノフグリの青い花絨毯はこれまでにもよく撮影してきたが、

萎んだ花にカメラを向けたことがなかったことに気付いた。

閉じた花を撮影してから2時間後。

花は一斉に開いていた。

花の一個一個は、良く見れば個性がある。

オオイヌノフグリ.jpgさて、庭のスイバをふと見下ろしてみたら、ベニシジミの幼虫がいた。

JX0379753.jpgベニシジミ幼虫の体色にも様々なタイプがあるが、写真のような綺麗なピンクのふちどりが

ある幼虫は久々に見た。スイバの葉っぱを縁からモリモリ食べている(画面右が頭)。

他のスイバを見て回ると食痕があった。少し古い食痕だ。

そのスイバの横にあった石を起こしてみれば落ち葉がぶら下がっていた。

JX0380472.jpgどうも怪しいのでこの落ち葉をめくってみれば、、、、、、、、、、、、、、、、、


JX0380491.jpgひょうたん型の蛹が包まれてあった。もちろんベニシジミの蛹である。

野外で蛹を見つけたのはこれで3回目だと思う。過去の2回は偶然に近いものだったが、

今回は食痕から検討をつけたので探索成功例と言えるだろう。


夕方の犬の散歩ついでに、ツクシを摘んでみた。

入れ物を用意していなかったので片手に持てるだけ目一杯摘んだ。

摘むほどに欲が出てくる。

ソンナモノノドコガイイノヨ?とばかり犬のチョロはツクシの臭いを何度も嗅いでいた。

春にはこのツクシの味わいをいただくのが楽しみの一つだ。

素朴だからこそ飽きないのかもしれないが、

春の空気を感じながら摘んでいるときの嬉しさ、

そしてうちに戻ってはかまをていねいに取るときの落ち着いた気分。

夕餉のささやかな一品にたどりつくまでの一時が、何ものにも変えがたい貴重な時間だ。


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