午前8時からムカシトンボのヤゴ探しを始めた。
先日、オスがさかんに飛翔していた場所から川を下りながら、まずは抜け殻探しである。
ヤゴの抜け殻が少なくとも3個以上集中して見られる場所を絞り込もうと思った。
歩き始めてすぐに、
川べりでトラフシジミ春型のメスが休んでいた。
ヤマザクラを背景にしたこのメスは、お腹がでっぷりと肥えている。
たくさん卵を産みそうだ。しかし採卵のために捕獲する気持ちの余裕など無い。
ムカシトンボのヤゴ殻はなかなか見つからなかった。600メートルほど下って、
ようやく最初のヤゴ殻が見つかるまで2時間も掛かってしまった。
写真の羽化殻は地面から30センチくらいの高さ。
最初の羽化殻のすぐ近くで2個目、そして3個目も見つかったので、この辺りに探索範囲
を絞り込むことにした。
重いカメラバックを降ろしたら、体がヒュンと軽くなった。機材は全部置いて、細かく見ていく。
ドドドドッー!という滝の音が聞こえてきた。ずいぶん下流まで来たものだ。
ちょうど羽化殻が付いていそうな場所にシュンランが咲いていた。
木の根元にひっそりと隠れている。ここだと人の目にも触れにくいだろう。
ランはともかく見つかれば引き抜かれていく。
所沢市の雑木林でキンラン、ギンランの株をビニール袋に片っ端から抜き取っては
放り込んでいた、おっさんを思い出す。
さてヤゴ殻探しは続く。
目線は地面近くの木の幹とか、大きな岩があればオーバーハングしたところ。
と、細い木の根元近くで4個目の羽化殻があった。
いや近寄ってみれば、抜け殻ではなかった。動いている。
まさに羽化場所を決めるべく徘徊しているムカシトンボのヤゴだ。
探索を始めてから3時間も経っている。もう午前11時。
今日の観察会の方達はすでにバーベキュー会場に着いたころだろう。
みなさんが昼食を終えて観察現場で落ち合うのが午後1時。
それまでに羽化するだろうか心配になった。気温が少し低いせいか、羽化時刻としては
遅い気がする。
ヤゴは木に登っているし、高さとしても定位していい場所だが、どうも落ち着きが無い。
そのうちに地面へと降り始めた。これはマズイ。しかも正午となった。
このままではヤゴがいつ定位するか検討もつかない。
どうせなら観察現場の上流までヤゴを移動させ、そこで待機してみることにした。
そうと決まれば、600メートル先まで林道を急ぎ足で戻る。
羽化するに適した場所を物色し、そこへヤゴを放してみた。
しかし、結局、観察会が始まる午後1時を過ぎても、ヤゴは落ち着くことなく動き回っていた。
観察会のこともあるし、ついに諦めてヤゴをケースに回収した。
さて、安久児童館の子供たちと川で虫探しをする。
皆、川に入って元気だ。川の水はとても冷たい。
ムカシトンボはヒュンヒュンと飛び交うが、子供用ネットではなかなか捕獲できない。
子供達が網で掬った川虫をいろいろと見る。
「ああ、これはサナエトンボのヤゴ。こちらはカゲロウ。こっちはカワゲラ。そっちはトビケラ。」
などと説明すれば、
「え!?ケラ?ですか。」
「ハハハ、いやいや、ケラではなく、カワゲラ、トビケラ。ケラ違いだよ、、、、、、、。」
「先生、ぼく、ケラ飼っています。」
「なにィ!!ケラを、君は生きているケラを飼っているの!?モグラみたいなやつだよ!
ほんとうかい!!どこで見つけたの!!」
明日は安久児童館に行くことにした。ケラはどうやら児童館の回りの側溝で見つけたらしい。
どうしても行かねば!!
先日、オスがさかんに飛翔していた場所から川を下りながら、まずは抜け殻探しである。
ヤゴの抜け殻が少なくとも3個以上集中して見られる場所を絞り込もうと思った。
歩き始めてすぐに、
川べりでトラフシジミ春型のメスが休んでいた。
ヤマザクラを背景にしたこのメスは、お腹がでっぷりと肥えている。
たくさん卵を産みそうだ。しかし採卵のために捕獲する気持ちの余裕など無い。
ムカシトンボのヤゴ殻はなかなか見つからなかった。600メートルほど下って、
ようやく最初のヤゴ殻が見つかるまで2時間も掛かってしまった。
写真の羽化殻は地面から30センチくらいの高さ。
最初の羽化殻のすぐ近くで2個目、そして3個目も見つかったので、この辺りに探索範囲
を絞り込むことにした。
重いカメラバックを降ろしたら、体がヒュンと軽くなった。機材は全部置いて、細かく見ていく。
ドドドドッー!という滝の音が聞こえてきた。ずいぶん下流まで来たものだ。
ちょうど羽化殻が付いていそうな場所にシュンランが咲いていた。
木の根元にひっそりと隠れている。ここだと人の目にも触れにくいだろう。
ランはともかく見つかれば引き抜かれていく。
所沢市の雑木林でキンラン、ギンランの株をビニール袋に片っ端から抜き取っては
放り込んでいた、おっさんを思い出す。
さてヤゴ殻探しは続く。
目線は地面近くの木の幹とか、大きな岩があればオーバーハングしたところ。
と、細い木の根元近くで4個目の羽化殻があった。
いや近寄ってみれば、抜け殻ではなかった。動いている。
まさに羽化場所を決めるべく徘徊しているムカシトンボのヤゴだ。
探索を始めてから3時間も経っている。もう午前11時。
今日の観察会の方達はすでにバーベキュー会場に着いたころだろう。
みなさんが昼食を終えて観察現場で落ち合うのが午後1時。
それまでに羽化するだろうか心配になった。気温が少し低いせいか、羽化時刻としては
遅い気がする。
ヤゴは木に登っているし、高さとしても定位していい場所だが、どうも落ち着きが無い。
そのうちに地面へと降り始めた。これはマズイ。しかも正午となった。
このままではヤゴがいつ定位するか検討もつかない。
どうせなら観察現場の上流までヤゴを移動させ、そこで待機してみることにした。
そうと決まれば、600メートル先まで林道を急ぎ足で戻る。
羽化するに適した場所を物色し、そこへヤゴを放してみた。
しかし、結局、観察会が始まる午後1時を過ぎても、ヤゴは落ち着くことなく動き回っていた。
観察会のこともあるし、ついに諦めてヤゴをケースに回収した。
さて、安久児童館の子供たちと川で虫探しをする。
皆、川に入って元気だ。川の水はとても冷たい。
ムカシトンボはヒュンヒュンと飛び交うが、子供用ネットではなかなか捕獲できない。
子供達が網で掬った川虫をいろいろと見る。
「ああ、これはサナエトンボのヤゴ。こちらはカゲロウ。こっちはカワゲラ。そっちはトビケラ。」
などと説明すれば、
「え!?ケラ?ですか。」
「ハハハ、いやいや、ケラではなく、カワゲラ、トビケラ。ケラ違いだよ、、、、、、、。」
「先生、ぼく、ケラ飼っています。」
「なにィ!!ケラを、君は生きているケラを飼っているの!?モグラみたいなやつだよ!
ほんとうかい!!どこで見つけたの!!」
明日は安久児童館に行くことにした。ケラはどうやら児童館の回りの側溝で見つけたらしい。
どうしても行かねば!!