無駄な産卵?

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ゴマフリドクガのペアを撮影したのは昨日の午前6時半ころだが、

今朝になっても同じ場所でまだ交尾していた。

その後、午後2時過ぎになってようやく交尾が解けていた。

観察できた範囲でも交尾時間は約32時間となる。

IMG_1830.JPGさてはと見渡せば、産卵直後の卵塊が2箇所で見つかった。

IMG_1834.JPG卵はメスの腹部の毛で覆い隠れているが、窓ガラスなので卵の様子がわかる。

これを反対側から撮影してみたのが、網戸の上の卵塊。

IMG_1838.JPG本種のホストはサクラやヒサカキらしいが、窓から近くにどちらの樹も植わっていない。

孵化したとしても餌に辿りつけず、餓死してしまうのではないだろうか。

そういえば、洗濯物を取り込もうとして、マルカメムシがそこに止まっているのに気付いた。

よく見れば洗濯物の生地の上に産卵していた。それも2匹がやっていた。

洗濯物干場の近くにクズの群落があるが、それにしても2メートル以上は離れており、

その間はコンクリートの地面と壁のみ。

この場合も孵化幼虫がクズに辿りつくのはかなり難しいかと思える。

ホストからやたら離れた場所に産卵するという現象は、

いろいろな昆虫で観察されているが、人の目で見てたいへんな隔たりと感じても、

どっこい孵化幼虫は時間をかけてちゃんとホストへ到達できる場合もあるようだ。

それは敢えて母虫がホストから離れた場所へ産卵するケースで、それなりの理由も

ちゃんとあるとする研究例もある。

しかし、マルカメムシとゴマフリドクガの今日の産卵例は、そういう理由に当てはまらない

のではないかと思える。では、なぜ無駄と思える産卵をするのであろうか?

もしかしたら未受精卵なのかもしれない?、、、、、、、。

と、少しは考察したにもかかわらず、

洗濯物の山をカゴに詰めきったころには服に付着した卵のこともすっかり忘れて

あたふたと家の中に運んでいた。


夕方、ツクツクボウシの鳴き声を聞いた。

ツクツクボウシの抜け殻はもう1週間以上前に見つけていたが、

鳴き声を確認できたのは今日が初めて。



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