三股町のお隣、山之口町の「あじさい公園」と、その近くにある池を見てきた。
案内してもらった池は昔ながらの姿を留めていて、水辺をちょっと覗き込んだだけで、
水生昆虫の豊かな水環境だとわかる。
池の岸辺ではそれほど水深は無いが、水底は泥がかなり堆積していて長靴で入るのは
躊躇われる。池の周囲をギンヤンマのオスがパトロール飛翔しており、
ときおりやってくる他のオスを追いかけていた。
よく見ればでっかいドブガイの貝殻がいくつか見つかった。さっそく掬い上げてみる。
ときどき泥底のあちこちから大きな気泡が上がるのは、ドブガイの仕業だろうか?
このでっかいドブガイは食用とする地方もあるようだが、味噌汁だとお椀に入りきらない。
切り身にしては勿体無いように思えるが、どういった料理法なのか気になる。
去年、ナベブタムシを掬った川も、この池の近くを流れている。
宮崎に来てから水生生物に少し興味を抱き始めたのも、
私のような初心者にとって、とてもわかり易い水環境がこうして近所にあるからだ。
さて、同行の方から百均ショップで買い求めたという昆虫標本箱を見せてもらった。
なるほど!ほんとに標本箱だ。岐阜県の「株式会社セリア」の商品だ。
この会社は他にも昆虫カゴや飼育用品なども数多く手掛けている。
箱蓋の密閉性には問題があるが、桐製でコルク板も敷かれており、
とても百円とは思えないような仕上がり。サイズは21センチ×15.5センチ。高さ5センチ。
これはこれで今度の観察会の標本作りで使ってみよう、ということになった。
私も教わった店にさっそく出向き、一箱百五円の昆虫標本箱を数箱買ってみた。
とりあえず机の引き出しに入れてあった、サツマシジミとコクワガタの標本を並べてみる。
ちなみにサツマシジミは、1995年5月に屋久島の西部林道で採集した古い標本。
コクワガタは先月、うちの庭で拾ったもの。
1995年は屋久島の民宿に滞在して仕事をしていた頃だが、タトウは一杯あっても、
展翅板までは用意していなかった。撮影した昆虫の同定用に標本も出来る限り残す
ようにしていたが、チョウはだいたいわかるので採集はしなかった。
しかし、サツマシジミだけは高校生の頃に採集できず、ずっと憧れていたチョウの一つ。
ふと懐かしくなって思わず採集したのであった。
展翅板がないのでタトウの綿を組み合わせてなんとか針無しで、展翅してみた。
今日はその針無し標本に昆虫針を刺して15年ぶりにようやく標本箱に納めたわけだ。
針を刺したく無いという気持ちが強いが、やはり標本は針が無いとたいへん扱いにくい。
あまりにも標本箱が寂しいので、先日採集したタマムシも標本にしてみた。
しばらく飼っていて、死んでしまったタマムシである。
タマムシの標本整形をしていて、ふと大学時代に同級生から
「新開、お前虫が好きなんやろう。そしたらなんで、その好きな生き物を殺してまで、
標本にするんぞ。わしには、その神経が理解できんが、、、、、、、。」
といかにも無邪気であまりにも思考の足りない質問を受けたことを思い出した。
あのとき、どういった答えを返したか、もう憶えていないが、
ああ、困った人だなあ、とあきれたものである。
さて、私が虫屋であるかないかに関係なく、
昆虫写真の仕事上、自分で標本を所有しておく必要性もあるにはある。
これも友人やあらゆる人脈で解決できる場合もあるだろうが、自分が所有していれば
これほど手っ取り早いことはない。標本を撮影中に壊して、神経を擦り減らす心配も無い。
かと言って、国内産の昆虫標本を一通り揃えておこう、などとは一度も考えたことがない。
そんな面倒なことは、到底、私にはできない。
ただ、なんらかの成り行きで昆虫を入手したとき、
これをときたま標本にしておこうか、などと思い立つことがある。
案内してもらった池は昔ながらの姿を留めていて、水辺をちょっと覗き込んだだけで、
水生昆虫の豊かな水環境だとわかる。
池の岸辺ではそれほど水深は無いが、水底は泥がかなり堆積していて長靴で入るのは
躊躇われる。池の周囲をギンヤンマのオスがパトロール飛翔しており、
ときおりやってくる他のオスを追いかけていた。
よく見ればでっかいドブガイの貝殻がいくつか見つかった。さっそく掬い上げてみる。
ときどき泥底のあちこちから大きな気泡が上がるのは、ドブガイの仕業だろうか?
このでっかいドブガイは食用とする地方もあるようだが、味噌汁だとお椀に入りきらない。
切り身にしては勿体無いように思えるが、どういった料理法なのか気になる。
去年、ナベブタムシを掬った川も、この池の近くを流れている。
宮崎に来てから水生生物に少し興味を抱き始めたのも、
私のような初心者にとって、とてもわかり易い水環境がこうして近所にあるからだ。
さて、同行の方から百均ショップで買い求めたという昆虫標本箱を見せてもらった。
なるほど!ほんとに標本箱だ。岐阜県の「株式会社セリア」の商品だ。
この会社は他にも昆虫カゴや飼育用品なども数多く手掛けている。
箱蓋の密閉性には問題があるが、桐製でコルク板も敷かれており、
とても百円とは思えないような仕上がり。サイズは21センチ×15.5センチ。高さ5センチ。
これはこれで今度の観察会の標本作りで使ってみよう、ということになった。
私も教わった店にさっそく出向き、一箱百五円の昆虫標本箱を数箱買ってみた。
とりあえず机の引き出しに入れてあった、サツマシジミとコクワガタの標本を並べてみる。
ちなみにサツマシジミは、1995年5月に屋久島の西部林道で採集した古い標本。
コクワガタは先月、うちの庭で拾ったもの。
1995年は屋久島の民宿に滞在して仕事をしていた頃だが、タトウは一杯あっても、
展翅板までは用意していなかった。撮影した昆虫の同定用に標本も出来る限り残す
ようにしていたが、チョウはだいたいわかるので採集はしなかった。
しかし、サツマシジミだけは高校生の頃に採集できず、ずっと憧れていたチョウの一つ。
ふと懐かしくなって思わず採集したのであった。
展翅板がないのでタトウの綿を組み合わせてなんとか針無しで、展翅してみた。
今日はその針無し標本に昆虫針を刺して15年ぶりにようやく標本箱に納めたわけだ。
針を刺したく無いという気持ちが強いが、やはり標本は針が無いとたいへん扱いにくい。
あまりにも標本箱が寂しいので、先日採集したタマムシも標本にしてみた。
しばらく飼っていて、死んでしまったタマムシである。
タマムシの標本整形をしていて、ふと大学時代に同級生から
「新開、お前虫が好きなんやろう。そしたらなんで、その好きな生き物を殺してまで、
標本にするんぞ。わしには、その神経が理解できんが、、、、、、、。」
といかにも無邪気であまりにも思考の足りない質問を受けたことを思い出した。
あのとき、どういった答えを返したか、もう憶えていないが、
ああ、困った人だなあ、とあきれたものである。
さて、私が虫屋であるかないかに関係なく、
昆虫写真の仕事上、自分で標本を所有しておく必要性もあるにはある。
これも友人やあらゆる人脈で解決できる場合もあるだろうが、自分が所有していれば
これほど手っ取り早いことはない。標本を撮影中に壊して、神経を擦り減らす心配も無い。
かと言って、国内産の昆虫標本を一通り揃えておこう、などとは一度も考えたことがない。
そんな面倒なことは、到底、私にはできない。
ただ、なんらかの成り行きで昆虫を入手したとき、
これをときたま標本にしておこうか、などと思い立つことがある。