朝食後、窓からクヌギの幹上にカマキリの姿が見えた。
家から20メートルは離れているだろうか。
しかしなんだか様子がおかしい。これは何かある。
クヌギの近くまでゆっくりと近づいてみた。ゆっくりと近づくには訳がある。
相手は視覚の優れたカマキリだからである。
状況がわかったので、そっと現場を離れカメラを用意した。
さて、慎重に行動したつもりだが、
やはりカマキリの眼にはしっかりと私の姿が捉えられていた。
脚立を立ててゆっくりと登る私。それを睨みつけるカマキリ。
カマキリは警戒して動きだした。
残念ながらねらった通りの写真は撮れない。両者にピントを合わせることができないからだ。
じつはハラビロカマキリのメスが、共食いをしていたのだった。
喰った方の鎌脚には相手の鎌脚が抱えられていた。接近する私を警戒してハラビロカマキリ
はさらに樹の上へと逃げていく。
で、喰われた方のハラビロカマキリといえば、ヨタヨタ右に行き左に行きしていたが
やがて踏み留まり、そこでユラユラと体を揺らしている。頭と胸部はすでに相手の胃袋の
中に消えていた。
ハラビロカマキリの残された胴体は、まるで自分が襲われて半身を食べられてしまった
ことに気付いていないかのようだ。
脚をふんばりゆっくりと揺れる姿は、なんとも奇妙ではある。
人によってはこれをたいへん不気味に感じることと思う。
私はこういう現場をかなり見てきた経験があり、最初は気味悪いこともあったが、
今では不気味さを感じることがない。むしろ、なぜこういう結果になってしまたのか、
その直前の状況を知りたい気持ちが強い。なんで、食べられてしまったのだよ!?
カマキリのなかまでは共食いは珍しくない。秋深まって産卵が盛んになるころ、
オオカマキリのメス同士の共食いなども多い。
オオカマキリの幼虫を探しに近くの山に入ってみたが、ここでも空振りだった。
クズの花も咲き誇り、もう秋の気配がどんどん迫っている。
展望台から都城盆地と霧島山が眺望できる。
あいにく高千穂岳には雲が掛かっていた。
(写真上2枚: EOS-7D EF-S60ミリマクロ )
(写真下2枚: E-620 14-54ミリズーム )
家から20メートルは離れているだろうか。
しかしなんだか様子がおかしい。これは何かある。
クヌギの近くまでゆっくりと近づいてみた。ゆっくりと近づくには訳がある。
相手は視覚の優れたカマキリだからである。
状況がわかったので、そっと現場を離れカメラを用意した。
さて、慎重に行動したつもりだが、
やはりカマキリの眼にはしっかりと私の姿が捉えられていた。
脚立を立ててゆっくりと登る私。それを睨みつけるカマキリ。
カマキリは警戒して動きだした。
残念ながらねらった通りの写真は撮れない。両者にピントを合わせることができないからだ。
じつはハラビロカマキリのメスが、共食いをしていたのだった。
喰った方の鎌脚には相手の鎌脚が抱えられていた。接近する私を警戒してハラビロカマキリ
はさらに樹の上へと逃げていく。
で、喰われた方のハラビロカマキリといえば、ヨタヨタ右に行き左に行きしていたが
やがて踏み留まり、そこでユラユラと体を揺らしている。頭と胸部はすでに相手の胃袋の
中に消えていた。
ハラビロカマキリの残された胴体は、まるで自分が襲われて半身を食べられてしまった
ことに気付いていないかのようだ。
脚をふんばりゆっくりと揺れる姿は、なんとも奇妙ではある。
人によってはこれをたいへん不気味に感じることと思う。
私はこういう現場をかなり見てきた経験があり、最初は気味悪いこともあったが、
今では不気味さを感じることがない。むしろ、なぜこういう結果になってしまたのか、
その直前の状況を知りたい気持ちが強い。なんで、食べられてしまったのだよ!?
カマキリのなかまでは共食いは珍しくない。秋深まって産卵が盛んになるころ、
オオカマキリのメス同士の共食いなども多い。
オオカマキリの幼虫を探しに近くの山に入ってみたが、ここでも空振りだった。
クズの花も咲き誇り、もう秋の気配がどんどん迫っている。
展望台から都城盆地と霧島山が眺望できる。
あいにく高千穂岳には雲が掛かっていた。
(写真上2枚: EOS-7D EF-S60ミリマクロ )
(写真下2枚: E-620 14-54ミリズーム )