ある虫の撮影のため、高鍋町に出向いた。
清武ICから高速に入れば、終点、高鍋ICまでの高速料金は無料。
そのおかげで私のうちから高鍋町までほぼ1時間で行けるようになった。
高鍋町といえば、その北隣の川南町、都濃町とともに口蹄疫で渦中となっていたが、
先月末の終息宣言とともに、路上消毒ポイントも無くなった。
やっとこれまで通りの様子を取り戻したと思うが、畜産農家はこれからがたいへんだろう。
お目当ての虫は到着後すぐにも撮影できた。これにはわけありだが、いづれ語るときも
あろうかと思う。
さて、高鍋町でオオカマキリ幼虫も探してみた。探索ポイントは舞鶴公園。
普通に見られる虫ほど、いざ探すとなると厄介なこともある。探索ポイントがどこにでもある
というのがかえってやりにくい。
舞鶴公園は、5年前に一度だけ訪れたことがある。
ここは高鍋城址をもとに整備された小高い丘の公園だが、照葉樹林の二次林が残っており
適度に人の手が入った環境でオオカマキリ探索には向いていると思えた。
物見台からの展望はこちら↓
高鍋町は日向灘の海に近い街。街並みそのものは全国どこでも同じような風景だが、
街並みから少しはずれると広大な農地と丘陵が広がり、自然に興味ある方なら誰しも
何らかの期待感を抱ける環境かと思える。ひとことで言えば、いい感じの土地である。
何がいいかって、例えば私なら、あの虫、この虫、数えるときりが無いくらい期待できる
環境と言える。
もっとも上空からときおり轟音が降りそそぎ、それはときに耐え難い苦痛を伴う。
高鍋町の南に位置する新田原基地(にゅうたばる)を発着するジェット戦闘機が
上空を行き交うからである。ふと、戦争とはなんぞや?と考える瞬間でもある。
さて、ちょうど昼食時となり記憶にあった「うどん屋」を目指した。
舞鶴公園にあったはずだ。5年前に家族と親戚一同訪れた店だが、
ところがなんとそのうどん屋は、洋風のカフェとなっていた。まったく様変わりしていた。
まあそれでも軽食はあるだろうと店に入ってみれば、おお!!フランス料理の
テーブルが並んでいる。ナイフにフォークにスプーンが、綺麗なテーブルクロスに
きちんと揃えてある。こりゃあ場違いな店に入ってしまたもんだ、と後悔しても
もう遅い。「いらあっしゃいませ~!」の声に私は囚われてしまった。出るに出れない!
「おばちゃん、きつねうどん、ね」と描いていたセリフは吹っ飛んでしまった。
「ああ、今日のパスタは何ですか?」なんてきまじめに聞いてみる。
「今日のパスタは○○○で、1050円いただきます」
ええ!!だって1050円といえば外食、3食分にはなる。が、もう観念した。
食べてみれば、たしかに味は良い。食材も良い。文句のつけようがない。
でもなあ、昼飯にこれはぜいたくすぎる。
ぜいたくなパスタで腹いっぱいとなり、猛暑の中を歩く。
神社の建物の外壁に、なんでこんなところに?と不思議な格好でクツワムシが
死んでいた。
いや、触ってみればまだ生きている。ピョンピョンと跳ねる。なんだこりゃあ?
しかし元気はない。今にも死にそうだ。
このクツワムシの少し離れた同じ壁に、お目当てのオオカマキリ幼虫がいた。
虫探しもこうして人工物を利用すると効率がいい。虫の姿が浮かび上がるからだ。
少しでも楽したいしね。
せっかく高鍋町まで来たので、新富町経由で戻ることにした。
海岸寄りへと移動。
ふと目に入ったホウライチク。
駆け寄ってみれば若いホウライチクの表面にびっしりとタケツノアブラムシが群生している。
しかもよ~く見れば、脚が長い茶色の兵隊アブラムシが多い。
ああ、これがタケツノアブラムシの兵隊かあ、と納得し感激する。
そして、タイワンオオヒラタアブの卵もクモの糸上に見つかった。
兵隊アブラムシとタイワンオオヒラタアブについての詳細は、
青木重幸 著 『兵隊を持ったアブラムシ』(どうぶつ社:1984)を読んでいただきたい。
アブラムシのコロニーの傍には、オオテントウの卵が並んでいた。
なんでこんなに間隔をあけて産むのだろう?
他のテントウムシならびっしりと隙間無く並べて産むものが多い。
オオテントウは日本一大きなテントウムシだが、その卵もやはり大きい。
残念ながらオオテントウの成虫も幼虫もその姿を見つけることができなかったが、
三股町にも確実にオオテントウは生息している。
ぜひとも地元で繁殖地を見つけてみたい。ホウライチクはあちこちに植えられている。
清武ICから高速に入れば、終点、高鍋ICまでの高速料金は無料。
そのおかげで私のうちから高鍋町までほぼ1時間で行けるようになった。
高鍋町といえば、その北隣の川南町、都濃町とともに口蹄疫で渦中となっていたが、
先月末の終息宣言とともに、路上消毒ポイントも無くなった。
やっとこれまで通りの様子を取り戻したと思うが、畜産農家はこれからがたいへんだろう。
お目当ての虫は到着後すぐにも撮影できた。これにはわけありだが、いづれ語るときも
あろうかと思う。
さて、高鍋町でオオカマキリ幼虫も探してみた。探索ポイントは舞鶴公園。
普通に見られる虫ほど、いざ探すとなると厄介なこともある。探索ポイントがどこにでもある
というのがかえってやりにくい。
舞鶴公園は、5年前に一度だけ訪れたことがある。
ここは高鍋城址をもとに整備された小高い丘の公園だが、照葉樹林の二次林が残っており
適度に人の手が入った環境でオオカマキリ探索には向いていると思えた。
物見台からの展望はこちら↓
高鍋町は日向灘の海に近い街。街並みそのものは全国どこでも同じような風景だが、
街並みから少しはずれると広大な農地と丘陵が広がり、自然に興味ある方なら誰しも
何らかの期待感を抱ける環境かと思える。ひとことで言えば、いい感じの土地である。
何がいいかって、例えば私なら、あの虫、この虫、数えるときりが無いくらい期待できる
環境と言える。
もっとも上空からときおり轟音が降りそそぎ、それはときに耐え難い苦痛を伴う。
高鍋町の南に位置する新田原基地(にゅうたばる)を発着するジェット戦闘機が
上空を行き交うからである。ふと、戦争とはなんぞや?と考える瞬間でもある。
さて、ちょうど昼食時となり記憶にあった「うどん屋」を目指した。
舞鶴公園にあったはずだ。5年前に家族と親戚一同訪れた店だが、
ところがなんとそのうどん屋は、洋風のカフェとなっていた。まったく様変わりしていた。
まあそれでも軽食はあるだろうと店に入ってみれば、おお!!フランス料理の
テーブルが並んでいる。ナイフにフォークにスプーンが、綺麗なテーブルクロスに
きちんと揃えてある。こりゃあ場違いな店に入ってしまたもんだ、と後悔しても
もう遅い。「いらあっしゃいませ~!」の声に私は囚われてしまった。出るに出れない!
「おばちゃん、きつねうどん、ね」と描いていたセリフは吹っ飛んでしまった。
「ああ、今日のパスタは何ですか?」なんてきまじめに聞いてみる。
「今日のパスタは○○○で、1050円いただきます」
ええ!!だって1050円といえば外食、3食分にはなる。が、もう観念した。
食べてみれば、たしかに味は良い。食材も良い。文句のつけようがない。
でもなあ、昼飯にこれはぜいたくすぎる。
ぜいたくなパスタで腹いっぱいとなり、猛暑の中を歩く。
神社の建物の外壁に、なんでこんなところに?と不思議な格好でクツワムシが
死んでいた。
いや、触ってみればまだ生きている。ピョンピョンと跳ねる。なんだこりゃあ?
しかし元気はない。今にも死にそうだ。
このクツワムシの少し離れた同じ壁に、お目当てのオオカマキリ幼虫がいた。
虫探しもこうして人工物を利用すると効率がいい。虫の姿が浮かび上がるからだ。
少しでも楽したいしね。
せっかく高鍋町まで来たので、新富町経由で戻ることにした。
海岸寄りへと移動。
ふと目に入ったホウライチク。
駆け寄ってみれば若いホウライチクの表面にびっしりとタケツノアブラムシが群生している。
しかもよ~く見れば、脚が長い茶色の兵隊アブラムシが多い。
ああ、これがタケツノアブラムシの兵隊かあ、と納得し感激する。
そして、タイワンオオヒラタアブの卵もクモの糸上に見つかった。
兵隊アブラムシとタイワンオオヒラタアブについての詳細は、
青木重幸 著 『兵隊を持ったアブラムシ』(どうぶつ社:1984)を読んでいただきたい。
アブラムシのコロニーの傍には、オオテントウの卵が並んでいた。
なんでこんなに間隔をあけて産むのだろう?
他のテントウムシならびっしりと隙間無く並べて産むものが多い。
オオテントウは日本一大きなテントウムシだが、その卵もやはり大きい。
残念ながらオオテントウの成虫も幼虫もその姿を見つけることができなかったが、
三股町にも確実にオオテントウは生息している。
ぜひとも地元で繁殖地を見つけてみたい。ホウライチクはあちこちに植えられている。