寄生バエ

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そもそも、クツワムシの異様な姿が気にはなっていた。

しかしタイミング良くオオカマキリ幼虫を見つけたことを素直に喜びたい気持ちが強く、

ぬか喜びになる、などという不吉なことは敢えて考えたくなかったのである。

まさに御都合主義といえるだろう。

持ち帰ったオオカマキリ幼虫をスタジオの撮影セットに落ち着かせ、

私はその傍らの床にゴロンと横になった。つまり添い寝である。

オオカマキリがいつ羽化脱皮するかはまるで検討がつかないから、

ともかくいつ始まっても撮影できるように備える。

床に寝るとき枕は使わない。ぐっすり、快適に寝むりこけてしまわないよう、

ウツラウツラする状態で待機するためである。床にマットや布団もひかない。

したがって背中や頭が痛い。15分から30分、あるいは1時間おきなど、

不規則に起きてはオオカマキリの様子を窺う。

私の体は徹夜はできないので、適当に寝ては起き、というやり方がどうやら

合っているようだ。このやり方は10年くらい前から定着した。

寝ても起きている、という曖昧な状況のなかで、アンテナだけはシャンとはっておく。

で、深夜2時ころ。

なにか胸騒ぎがした。見れば、オオカマキリが下向きの姿勢になっている。

おや!?おかしい。脱皮はしてない。

ふと撮影台を見れば、白い蛆虫が這っている。

IMG_4776_1.JPGなるほど!オオカマキリの様子に何か異変を感じていたのだが、その理由がはっきりした。

ようやくのことで見つけたオオカマキリ幼虫は、寄生バエの産卵を受け体内にその

蛆虫を宿っていたのである。その蛆虫がカマキリの腹部節間膜を食い破って外へ脱出した

のであった。

蛆虫こそカマキリの異変に気付いたのかもしれない。

IMG_4806.JPG寄生バエの蛆虫を宿していたオオカマキリ幼虫がはたして羽化するだろうか?

それはないように思う。

まだ生きているが、いづれ死んでしまうかと思う。

これでまた、ふりだしに戻ってしまった。


『水道水にしなければ、、、』

ずっと前に書いていた、我が家の温水器の問題だが。

いろいろ井戸水の検査やら、ろ過装置の検討やら、業者の方がやってくれてはいたが、

ついにその業者の方も匙を投げてしまった。

「お宅の井戸水に対応しようとすると、いろいろ厄介な問題が多く発生します。

やはり、水道水をひいてもらうしか、もうやりようがないようです、、、、、」

つまり、わが家は水道水難民なわけである。

わが家の井戸水は、飲用水としては問題ないどころか、むしろたいへんおいしい水なの

だが、温水器やボイラーなどの機器に使用するには不向きなのである。

こうなると、三股町役場に水道菅を近くまで敷設してもらうしかない。

はたしてそれは可能なのであろうか?

風呂を薪で沸かすのであれば、水質など何も問題はない。

しかし、いまさら薪に立ち戻ってもそれが持続できようはずもない。


さて、ともかく三股町役場に出向いてみることから始めるしかないだろう。







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