小さな演奏家、そしてドーム巣

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フィリリリリリリリリリ~♪ フィリリリリリリリリリ~♪ フィリリリリリリリリリ~♪

と甲高い連続音が部屋中に響く。

IMG_5159.jpg屋外から聞こえてくる音色は心地良くとも、密閉された部屋の中ではちょっと耳障り。

クサヒバリがすっかり落ち着いたホールとは、クリップの中。

撮影用に拵えた自在アーム式クリップだ。

クサヒバリはこういった隙間を好むが、体が隠せる安定した堅い足場がいいようだ。

一度は水差しの枝に移しておいたが、いつのまにやらまたクリップの中に戻っていた。

よほどお気に入りの場所らしい。


昨日のスズミグモをもう一度。

IMG_5196.jpgスズミグモが網を張っているのは家壁とヤシャブシの梢に挟まれた空間。

網巣は立体的で複雑な構造になっているが、

クモは中央の屋根型ドームの天井に逆さになって落ち着いている。

網巣の構造上、撮影アングルをどう構えてみてもクモの体の手前に薄いベールのような

網糸が掛かってしまう。

お腹の大きさからすれば、いつ産卵してもおかしくないと思われる。

卵のうは安定した場所につり下げるので、家壁際かヤシャブシの梢あたりを選ぶのだろう。

ジョロウグモの網巣はといえば、ともかく多過ぎる。なぜこれほどまで繁栄しているのか?

と不思議なくらいものすごい数。したがって家壁に巣網を掛けだすともうどこもかしこも

網糸だらけになる。だから玄関前だけはときどき掃除をさせてもらう。申し訳ないが

ジョロウグモに退去願う。まあ、これもイタチゴッコではあるが。

それに比べ、スズミグモはたいへん少ない。我が家の敷地内では、いまのところ写真の

巣一箇所のみ。探せば林の中にもあるのかもしれないが、少ないことに変わりない。


( 写真上: EOS-7D  EF-S60ミリマクロ )
( 写真下: EOS-7D  EF L 200ミリレンズ )

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