千分の一秒

| | トラックバック(0)
あちこちのヒガンバナでアゲハ類の姿を見かけるようになった。

カラスアゲハ、モンキアゲハが多く、ついでアゲハ、クロアゲハ、など。

うちのヒガンバナにはときおりミヤマカラスアゲハもやって来る。

まだ姿を一度も見ていないのがナガサキアゲハだ。

今年の夏は、ナガサキアゲハがたいへん多かった。今は端境期だろうか?

オナガアゲハは近所で見かけるがきわめて少なく、やはり少し山間に入らないと

お目にかかることができない。

大きなアゲハ類がヒガンバナの花から花へと舞う姿は優雅だ。

ゆったりと飛翔しているようでも、写真撮影してみると翅のはばたきはかなり速い。

IMG_7189.jpg
クロアゲハのメス。↑

IMG_7080.jpg

IMG_7464.jpg
カラスアゲハのメス。↑

IMG_7249.jpg
モンキアゲハのメス。↑

上4枚の写真は全部、シャッター速度が千分の一秒。

500分の1秒だと翅がブレてしまう。もっともチョウの飛翔速度が緩いときなら、

翅のブレ具合がかえって効果的な写真になることもあり、

ピシャリと飛翔の姿を写し止めたものとは一味違う絵作りができる。

今日の写真はストロボを高速シンクロで使っている。

午前中の早い時間帯でヒガンバナの辺りは影になっている。

ストロボを使えば翅の色紋様がよく出るのだが、自然光のみで撮影しても面白い。

撮影に使ったレンズは単焦点レンズのEF-L 200ミリ。

このレンズは最短距離が1.5メートルで、

その距離だと例えば、ヒメウラナミジャノメが下の写真程度のサイズで限界。

これ以上は寄れない。

IMG_7193.jpg
この200ミリレンズ、昆虫撮影にはあまり向いていないが、レンズのサイズが小さいこと

描写力がたいへん優れていることなどあって、私はよく使っている。

というか、フィルム時代に買った古いレンズで、あるから使っているに過ぎないが。

しかし、望遠レンズとしては少々物足りず、300ミリは欲しい。


« トビイロウンカと坪枯れ       オオカマキリ幼虫のその後 »