南の島のキンカメムシ、ふたたび

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午後6時45分。

鹿児島空港で出迎えてくれたのは、マツムシの「チンチロリン~」の合唱だった。

広い駐車場の植え込みから聞こえてくる。こんなところにマツムシが、それもこの時期に。

今日は奄美大島に日帰りで行ってきた。

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実がたくさんなっているアカギでは、キンカメムシの一種(Scutellera amethystina)が

繁殖している。このキンカメムシが育つ上ではアカギの実が不可欠である。

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実を吸っているとき、つまり活動している間はけっこう神経質で、できるだけ身体を隠す

ようにしていることが多い。人の気配にも敏感で近づいたらサッサと暗がりに潜り込む。

ところが葉上に集団形成して休んでいるときは、いかにも落ち着いている。

今日もタイミング悪く、成虫の集団は見れなかったが、幼虫たちでは各令期の集団が

見られた。

今日は葉うらに産み付けられた卵塊も初めて見た。2列にきちんと並べられたその数は

74個。

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卵塊は実の近くに産まれてあった。もう一つの卵塊はすでに孵化しており、

すぐ隣の葉うらに1令幼虫の集団がはりつていた。1令幼虫は餌をとらず、数日後に

2令へと脱皮する。

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アカギの梢ではアマミアオガエルをときどき見かける。

そして、アカギを見ているうちに、上空をクロツバメが一直線に飛んでいた。

下から仰ぎ見ると、腹部の赤色が良く目立つ。

クロツバメは先週の7日にも同じ場所で見た。アカギが食樹というから幼虫も探してみたが

見つからなかった。

クロツバメは昔、八重山諸島の西表島で見たことがある。


鹿児島空港から三股町のわが家までほぼ1時間で着いた。

夜道の路上を、ホンドキツネが横切って行った。

うちの周辺にはキツネが棲んでいるが、まだ巣穴は見つけていない。


奄美大島で撮影中、EOS-7Dの内蔵フラッシュがポップアップしなくなった。

「外部ストロボが使用中です」とふざけた表示が出る。

もう一台のEOS-7Dはあるので、すぐには困らなかったが、

不調になったカメラは使い始めて2ヶ月くらいだろうか。

こういうカメラの不調、すくなくともオリンパスのカメラではまったく経験がない。





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