山仕事とは言うけれど

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山仕事などと偉そうに言っても、私は素人に過ぎない。

自分でも要領が悪いと感じたり、段取りを何とかせねば、などと迷いが多い。

今日は藪に絡んでいる蔓をターゲットに絞り込んでみた。

蔓を集めこれを薪の束ね紐として活用したいからである。

じつは来年1月に田上地区で催される「おねっこ祭り」に、うちの薪も加えてもらう予定。

山仕事でたくさん出るササや剪定枝などを是非とも活用してもらいたい、

ずっとそう思っていたのだ。いわゆる「どんと焼き」である。

「おねっこ祭り」の準備作業は26日に行われるので、その朝までに薪を道端の広場に

積んでおかねばならない。それもただ積んだだけでは運搬の手間が掛かるので、

その手間をできるだけ省くために、抱えやすい大きさに束ねておきたい。

地元で言うところの「べら」なのである。

「べら」なら運びやすい。

蔓は林のあちこちに複雑に絡んでいる。

これを丁寧にほぐすように集める。作業を進めるうちに、

なるほど蔓を徹底的に除去しておけば、後から行うササ刈り作業も効率が上がる、

そういうことにようやく気付いた。

蔓を集めるにはかなり時間が掛かるが、まさに急がば回れである。

蔓ひも.jpg蔓植物もいろいろ。そして太さも極太から細いものまでさまざま。

結局、今日はこの蔓紐集めでほとんど時間を費やした。

経済効率などという話からは、まったくかけ離れた境地である。


さて、

先日、献本いただいた本がある。紹介しておこう。

フィールドサイン.jpg熊谷さとし著・安田守 写真 「哺乳類のフィールドサイン 観察ガイド」 

(文一総合出版)

昔、昔、ずいぶんと感銘を受けた本がある。

今でも大切にとってあるその本は、

「足跡は語る」N.ティンバーゲン/E.A.Rエニオン著 (思索社)

原題は「This translation of Tracks」(1967)。今泉吉晴 訳。

フィールドサインというものを通して自然を眺めることを最初に教えてくれたのは

「足跡は語る」であった。それ以来、とくにけものを見る意識が変わった。

自然観察の楽しみにどんどんのめりこんでいく中で、

この本との出会いは大きかったと思う。

そして今。

もうすぐ書店に並ぶ「哺乳類のフィールドサイン 観察ガイド」 は、

自然観察の思考ややり方において、多大な影響、示唆をあらためて与えてくれるものと

思う。


さてさて、さらに今日はこんないただき物が届いた。

焼酎1.jpg麦焼酎である。それがなんと東京農工大学での麦で造った焼酎。

さて、お味は?


最後になりましたが、昨日クイズの答えです。

IMG_2449.JPGクヌギの枯れ葉に潜む、サツマヒメカマキリ幼虫、でした。


幼虫越冬するのが、サツマヒメカマキリで、

卵越冬が、ヒメカマキリ、という認識だが、両種の形態での区別は難しい。

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