ウスタビガという蛾は、とくに繭の造形が美しくけっこう人気がある。
世界を見回しても、あのヤマカマス型の繭は極東のほんの狭い範囲にしか見られない。
欧州の蛾類学者がウスタビガの繭をたいへん欲しがる、という話もなるほどと思えた。
ヨーロッパの方々にも薄緑色のツリカマスは魅力的な造形品に見えるようだ。
今日はそのウスタビガに夢中になっている方と同行した。
南九州の照葉樹林の中にほそぼそと分布する落葉樹林は、人工林のほかでは
おもに河川沿いなどに見られる。点在する落葉樹林を巡ればウスタビガの美しい繭に
出会えるのだが数はやたらと多くあるわけではない。
今日、見つけた繭の一つは逆光に透けてたいへん鮮やかであったが、
双眼鏡でよく見れば繭作りが完成間近で中断したものとわかった。
ウスタビガの繭の内側は白い糸で仕上げてあるが、その内壁ができていないため、
繭壁全体が薄いのであった。幼虫は繭作りの最終段階で何らかの事故にあったか
病気で死んだかしたのであろう。
冬の繭殻を眺めているだけでも、ウスタビガの生活の断片を想像できるのである。
(写真: E-PL1s M.ZUIKO D. 40-150ミリズーム )
撮影場所は、三股町。
世界を見回しても、あのヤマカマス型の繭は極東のほんの狭い範囲にしか見られない。
欧州の蛾類学者がウスタビガの繭をたいへん欲しがる、という話もなるほどと思えた。
ヨーロッパの方々にも薄緑色のツリカマスは魅力的な造形品に見えるようだ。
今日はそのウスタビガに夢中になっている方と同行した。
南九州の照葉樹林の中にほそぼそと分布する落葉樹林は、人工林のほかでは
おもに河川沿いなどに見られる。点在する落葉樹林を巡ればウスタビガの美しい繭に
出会えるのだが数はやたらと多くあるわけではない。
今日、見つけた繭の一つは逆光に透けてたいへん鮮やかであったが、
双眼鏡でよく見れば繭作りが完成間近で中断したものとわかった。
ウスタビガの繭の内側は白い糸で仕上げてあるが、その内壁ができていないため、
繭壁全体が薄いのであった。幼虫は繭作りの最終段階で何らかの事故にあったか
病気で死んだかしたのであろう。
冬の繭殻を眺めているだけでも、ウスタビガの生活の断片を想像できるのである。
(写真: E-PL1s M.ZUIKO D. 40-150ミリズーム )
撮影場所は、三股町。