火の国とは

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東九州道を南下し、宮崎市に入ったのが午後2時半ころ。

宮崎市内では山林の緑がわずかに白く粉を被ったように見えるがたいしたことはない。

ところが都城市に進むと山林がどこもかしこも明らかに白い。

これまでテレビの映像で見てきたが、降灰の実態はやはり凄い。

国道、県道など主要道路は灰の除去が進んでいるが、わき道に入れば

モウモウと白煙が立ち上がる。ジャリジャリと砂の擦れる音も不気味だ。

どの家屋の屋根も灰色か白。まるでドラマチックトーンで撮影したみたいだ。

午後3時半、わが家に到着。

大分県、臼杵からノンストップで運転してきたのでかなり疲れていたはずだが、

灰に埋もれたようなわが家の姿を見て、

はやく作業に取り掛かりたい気持ちに駆られた。

これはなんということだろう。

駐車場ポーチの屋根に溜まっていた灰をまずは掻き落としておいた。

ポーチの屋根は軟弱なプラスティック製だから灰の重みで抜けてしまいそうだった。

しかし、どこから手をつければいいだろうか。

明日は地区単位で清掃作業するということになっている。

個々の家の回りの道路などで灰の除去作業だが、

お年寄りの家では無理ではないかと思う。

P2050005.jpg玄関先などを掃除したあと、犬の散歩に出てみた。

うちの林や周囲の様子を見て回った。

このままでは撮影の仕事はほとんどできないだろうと思えるほど、灰だらけである。

仕事の進め方を考え直さなくてはいけないようだ。


( 写真: E-PL 2 14-42ミリズーム前玉はずし )





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