噴火活動が続く霧島連山の新燃岳を見ておきたいと思っていた。
灰の除去作業やら仕事の関係でなかなか実現しなかったが、
今日は無理して出掛けた。
噴火の様子はともかく、降灰の甚大な被害にあった住人として、
そして毎日のように霧島連山を眺めている者として、
新燃岳の姿は今のうちに是非とも見ておきたい。
新燃岳を見るには宮崎県側より、南側の鹿児島県に入ったほうがいい。
まずは高千穂牧場に行ってみたが、生憎と休園日で高台にまで登れなかった。
そこですぐ近くの展望の良さそうな場所に入ってみたら、なんと
テレビ中継車が2台あって新燃岳にカメラを向けている最中。
なるほどたしかに新燃岳がよく見える場所だった。ちょっとした穴場だ。
しかし、そこの眺望は私としては気に入らず、すぐさま移動した。
霧島神社を見てから霧島小学校に行ってみた。
この辺りは降灰の被害はほとんどなくて、あったとしても軽微である。
ちなみに新燃岳にもっとも近い小学校は3校あって、宮崎県の御池小学校と
鹿児島県の霧島小学校、そして高千穂小学校だ。
高千穂小学校は直線距離で、新燃岳から約6キロ。
霧島小学校は、約7キロ、
そして御池小学校は約8キロ。
御池小学校には一昨年講演に行ったことがあるが、
この小学校に通じる道路は閉鎖になっていた。今、授業はどうなっているのだろう?
降灰の被害がもっとも大きかったのは南東方向に位置する御池小学校だったはずだ。
霧島小学校近くの高台に上がって新燃岳を撮影してみた。
穏やかな噴煙がユラリ、ユラリと立ち上っているだけで、緊迫感は無い。
テレビ中継車にいたカメラマンはさぞかし退屈していたのではないかと思う。
少し退いて中岳の山容も入れてみた。
画面右側の雪で白くなっているのが、中岳。
地熱のせいだろうか、新燃岳だけには積雪がない。画面左側、北風の当たる斜面にだけ
雪が見える。
新燃岳から10キロも離れていないこの辺りの集落では、空振の被害はあっただろうが、
降灰の被害が都城市方面ほど見られず、なんとも平穏でのどかに見える。
しかし、昨日の宮崎県、小林市では噴石の被害がただ事ではなかったようだ。
小林市は新燃岳から北に14キロ程度の位置にあるが、風向きのせいで
いきなり被害が出た。その仔細は地方新聞の記事などを読むとさらによくわかったが、
大粒の噴石被害を体験すると、火山噴火への恐怖心が強まることは間違い無い。
一見、のどかな光景に見えてもそこに住む住人の方々の心中を察するに余りある。
新燃岳の南側斜面では火山灰の崩落が見える。
雨量が多ければこれが火砕流となるのだろう。
新燃岳の東隣にある中岳の手前に温泉ホテル「霧島ハイツ」が見える。
「霧島ハイツ」は新燃岳からわずか5キロしか離れていないが、
今でも通常通りに営業しているようだ。HPを見る限り、
少なくとも本日から数日間の予約状況は満室になっている。
霧島小学校から少し下った辺りの田んぼでは、すでに田植えの準備が始まっていた。
噴火への心配があるにしても、日常生活の流れは止めようが無い。
季節は確実に進行している。
(写真:EOS-7D EF100ミリマクロ IS、EF200ミリ、 EF17-40ミリズーム、
EF400ミリ )
車を走らせているうちに昼食をとり損ね、財部町経由で都城市まで戻ってから
ラーメン屋に飛び込んだ。知っている店に入ってしまい、行ったことのないラーメン屋を
体験できなかったのは残念。せっかく外食するなら、新しい店に挑んでみたかった。
もっとも疲れているときはそういう勇気も萎えてしまう。
さて、2008年の5月末~6月始め頃に登った新燃岳、火口の様子。
画面奥の右手が韓国岳。
撮影時の火口付近は西風がたいへん強く、立てていたビデオ三脚が倒れるほどだった。
火口の底にある池どころか、すり鉢の形状もわからないほどに今は溶岩で埋まっている。
新燃岳から西に縦走すると中岳。
その中岳からさらに西方向には高千穂岳が見える。
5月末ころから霧島連山一帯にはミヤマキリシマが咲き誇るのだが、
そのお花畑も今年は見ることができないだろう。
灰の除去作業やら仕事の関係でなかなか実現しなかったが、
今日は無理して出掛けた。
噴火の様子はともかく、降灰の甚大な被害にあった住人として、
そして毎日のように霧島連山を眺めている者として、
新燃岳の姿は今のうちに是非とも見ておきたい。
新燃岳を見るには宮崎県側より、南側の鹿児島県に入ったほうがいい。
まずは高千穂牧場に行ってみたが、生憎と休園日で高台にまで登れなかった。
そこですぐ近くの展望の良さそうな場所に入ってみたら、なんと
テレビ中継車が2台あって新燃岳にカメラを向けている最中。
なるほどたしかに新燃岳がよく見える場所だった。ちょっとした穴場だ。
しかし、そこの眺望は私としては気に入らず、すぐさま移動した。
霧島神社を見てから霧島小学校に行ってみた。
この辺りは降灰の被害はほとんどなくて、あったとしても軽微である。
ちなみに新燃岳にもっとも近い小学校は3校あって、宮崎県の御池小学校と
鹿児島県の霧島小学校、そして高千穂小学校だ。
高千穂小学校は直線距離で、新燃岳から約6キロ。
霧島小学校は、約7キロ、
そして御池小学校は約8キロ。
御池小学校には一昨年講演に行ったことがあるが、
この小学校に通じる道路は閉鎖になっていた。今、授業はどうなっているのだろう?
降灰の被害がもっとも大きかったのは南東方向に位置する御池小学校だったはずだ。
霧島小学校近くの高台に上がって新燃岳を撮影してみた。
穏やかな噴煙がユラリ、ユラリと立ち上っているだけで、緊迫感は無い。
テレビ中継車にいたカメラマンはさぞかし退屈していたのではないかと思う。
少し退いて中岳の山容も入れてみた。
画面右側の雪で白くなっているのが、中岳。
地熱のせいだろうか、新燃岳だけには積雪がない。画面左側、北風の当たる斜面にだけ
雪が見える。
新燃岳から10キロも離れていないこの辺りの集落では、空振の被害はあっただろうが、
降灰の被害が都城市方面ほど見られず、なんとも平穏でのどかに見える。
しかし、昨日の宮崎県、小林市では噴石の被害がただ事ではなかったようだ。
小林市は新燃岳から北に14キロ程度の位置にあるが、風向きのせいで
いきなり被害が出た。その仔細は地方新聞の記事などを読むとさらによくわかったが、
大粒の噴石被害を体験すると、火山噴火への恐怖心が強まることは間違い無い。
一見、のどかな光景に見えてもそこに住む住人の方々の心中を察するに余りある。
新燃岳の南側斜面では火山灰の崩落が見える。
雨量が多ければこれが火砕流となるのだろう。
新燃岳の東隣にある中岳の手前に温泉ホテル「霧島ハイツ」が見える。
「霧島ハイツ」は新燃岳からわずか5キロしか離れていないが、
今でも通常通りに営業しているようだ。HPを見る限り、
少なくとも本日から数日間の予約状況は満室になっている。
霧島小学校から少し下った辺りの田んぼでは、すでに田植えの準備が始まっていた。
噴火への心配があるにしても、日常生活の流れは止めようが無い。
季節は確実に進行している。
(写真:EOS-7D EF100ミリマクロ IS、EF200ミリ、 EF17-40ミリズーム、
EF400ミリ )
車を走らせているうちに昼食をとり損ね、財部町経由で都城市まで戻ってから
ラーメン屋に飛び込んだ。知っている店に入ってしまい、行ったことのないラーメン屋を
体験できなかったのは残念。せっかく外食するなら、新しい店に挑んでみたかった。
もっとも疲れているときはそういう勇気も萎えてしまう。
さて、2008年の5月末~6月始め頃に登った新燃岳、火口の様子。
画面奥の右手が韓国岳。
撮影時の火口付近は西風がたいへん強く、立てていたビデオ三脚が倒れるほどだった。
火口の底にある池どころか、すり鉢の形状もわからないほどに今は溶岩で埋まっている。
新燃岳から西に縦走すると中岳。
その中岳からさらに西方向には高千穂岳が見える。
5月末ころから霧島連山一帯にはミヤマキリシマが咲き誇るのだが、
そのお花畑も今年は見ることができないだろう。