夕方、犬の散歩途中、足元のスイバが目に付いた。
ベニシジミ幼虫の食痕と糞があったからだ。
葉の縁から大きく齧られているから、これは終令幼虫の仕業とわかる。
どれどれ、近くにおるかな?と目を凝らしてみれば、やはりいた。
下の画面内で幼虫の居場所がわかるだろか。
画面の真ん中にいるからすぐにわかると思うが、もう少し距離をおくと幼虫の姿は
葉っぱに溶け込んでしまうだろう。
すぐ隣のスイバでも幼虫が同じようにして見つかった。
2匹の幼虫を並べてみる。
同じ令の幼虫でも、こんなにも体色、模様に違いがある。
( 2008年の5月の記事から。 )
『高千穂峰への道は、樹林を抜けるとたちまち火山礫の険しい急峻な道 となる。
それまでは石畳の道でいかにも素人向きなのだが、この急変に初めての人は戸惑うだろう。
火山礫の斜面はトレッキングシューズなど本格的な登山靴 でないと脚を痛めそうだ。
場所によってはズルズル滑って危険だ。
休み休み喘ぎながらゆっくり慎重に登っていると、上から降りて来たおじさんが、
私の姿を見て、
「そんな重そうなもの担いで、兄さん大丈夫かい!ええ。なんだろうね、
たいへんそうじゃねえか。ほんとに大丈夫かい!!」とべらんめえ調で声を掛けてくれた。
「オレはよう、水筒ひとつで身軽だけどよお~、お前さんそりゃあ、ないぜ!」
「ええ?仕事ですってか!こりゃあおったまげたね。ご苦労なこって。」
「オレはよう、園芸の仕事やってからよ、そういう目でしか見ないけれどよ、
写真家ってのは、やっぱりこういう自然も見方が違うんだろうなあ、兄さん。
ここに来る前には屋久島の宮ノ浦を縦走してきたんだけど、
二日間とも雨降らずで良かったよお。」
「なに?毎年来てるかだって!よしてくれよ、こちとら東京住まいだぜ、
そんなしょっちゅう来れないよ。今日だって仕事さぼって来てんのよ。
今晩は帰るけどね。まあ、がんばってなあ。」
御鉢の火口縁(写真上)でお弁当を食べていたおばさんともしばらく話し込んでしまった。
「こんにちわ。」こんどは大阪弁だ。
「私はね、姫路に嫁入りしたんだけど、生まれは大分なんですわ。」
「いろいろあってね、それでも霧島山と阿蘇山、そして指宿が大好きでね、
こっちに戻ってくると必ず登るんやわ。ええ、アンタ宮崎に引っ越してきたん!
そんな思い切ったこと、うちらようできへんわ。でもそれはエエなあ。」
「ミヤマキリシマはまだ遅れているみたいやなあ。
そにしてもなあ、ほら、あそこの中岳なあ、
昔はなあ、いっつも噴煙が登っていたんやでえ。
それが今はな全然ないんや。これは噴火が近いんと違うのかいなあ。
ほんま恐いわあ。」
以上。
大阪弁で語られた太字、下線部分の言葉を今になってあらためて思い出したのである。
あれから1年半、中岳の隣の新燃岳が大噴火した。
ベニシジミ幼虫の食痕と糞があったからだ。
葉の縁から大きく齧られているから、これは終令幼虫の仕業とわかる。
どれどれ、近くにおるかな?と目を凝らしてみれば、やはりいた。
下の画面内で幼虫の居場所がわかるだろか。
画面の真ん中にいるからすぐにわかると思うが、もう少し距離をおくと幼虫の姿は
葉っぱに溶け込んでしまうだろう。
すぐ隣のスイバでも幼虫が同じようにして見つかった。
2匹の幼虫を並べてみる。
同じ令の幼虫でも、こんなにも体色、模様に違いがある。
( 2008年の5月の記事から。 )
『高千穂峰への道は、樹林を抜けるとたちまち火山礫の険しい急峻な道 となる。
それまでは石畳の道でいかにも素人向きなのだが、この急変に初めての人は戸惑うだろう。
火山礫の斜面はトレッキングシューズなど本格的な登山靴 でないと脚を痛めそうだ。
場所によってはズルズル滑って危険だ。
休み休み喘ぎながらゆっくり慎重に登っていると、上から降りて来たおじさんが、
私の姿を見て、
「そんな重そうなもの担いで、兄さん大丈夫かい!ええ。なんだろうね、
たいへんそうじゃねえか。ほんとに大丈夫かい!!」とべらんめえ調で声を掛けてくれた。
「オレはよう、水筒ひとつで身軽だけどよお~、お前さんそりゃあ、ないぜ!」
「ええ?仕事ですってか!こりゃあおったまげたね。ご苦労なこって。」
「オレはよう、園芸の仕事やってからよ、そういう目でしか見ないけれどよ、
写真家ってのは、やっぱりこういう自然も見方が違うんだろうなあ、兄さん。
ここに来る前には屋久島の宮ノ浦を縦走してきたんだけど、
二日間とも雨降らずで良かったよお。」
「なに?毎年来てるかだって!よしてくれよ、こちとら東京住まいだぜ、
そんなしょっちゅう来れないよ。今日だって仕事さぼって来てんのよ。
今晩は帰るけどね。まあ、がんばってなあ。」
御鉢の火口縁(写真上)でお弁当を食べていたおばさんともしばらく話し込んでしまった。
「こんにちわ。」こんどは大阪弁だ。
「私はね、姫路に嫁入りしたんだけど、生まれは大分なんですわ。」
「いろいろあってね、それでも霧島山と阿蘇山、そして指宿が大好きでね、
こっちに戻ってくると必ず登るんやわ。ええ、アンタ宮崎に引っ越してきたん!
そんな思い切ったこと、うちらようできへんわ。でもそれはエエなあ。」
「ミヤマキリシマはまだ遅れているみたいやなあ。
そにしてもなあ、ほら、あそこの中岳なあ、
昔はなあ、いっつも噴煙が登っていたんやでえ。
それが今はな全然ないんや。これは噴火が近いんと違うのかいなあ。
ほんま恐いわあ。」
以上。
大阪弁で語られた太字、下線部分の言葉を今になってあらためて思い出したのである。
あれから1年半、中岳の隣の新燃岳が大噴火した。