ムカシトンボ、遅い羽化

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都城市に隣接する鹿児島県、曽於市に出かけてみた。

雑事を片付けていて家を出るのが遅くなったので、

ムカシトンボの発生状況だけでも見ておくつもりだった。

昨年の大雨で土砂崩れや陥没の被害が各地に多く、今日出かけた渓流も

つい先日まで復旧工事のため通行止めになっていた。まだ、工事の片付け作業が

一ヶ月ほど掛かると役場からは聞いていた。

なるほど現場に到着してみると、避難壕がまだ残っていた。

復旧工事の作業は危険も伴う。こういう避難壕も設置しておく必要があるようだ。

避難壕.JPG川床もだいぶ荒れていたので、ムカシトンボのヤゴも影響を受けたかもしれない。

昨年、羽化ポイントとして目をつけた同じ場所でヤゴの羽化殻を探してみることにした。

すると5分も経ないうちにヤツデの幹で定位しているヤゴがいた。

午前10時38分。

ヤゴ定位.JPGまるで死んでいるかのように固まっている。

死んでいる可能性も考えて他の場所の探索を続けたが、ようやく羽化殻を一個発見。

まだ羽化時期に入ったばかりなのか、それともヤゴそのものが少ないのか、

何とも判断のつけようがない。

最初に見つけたヤゴの定位していた場所は、昨年の3月に羽化個体を撮影した地点から

15メートルしか離れていない。

午前11時09分、ムカシトンボの羽化が始まった。

殻が割れる瞬間は見落としたが、ほぼ羽化の最初から立ち会うことができた。

ムカシトンボの羽化時刻としては遅い方ではないだろうか。

ムカシトンボ羽化4.JPG日が高いので森の天井から陽射しがこぼれてくる。

ムカシトンボ羽化1.JPG羽化がほぼ完了したのは、午後2時過ぎ。

今日は昼食を食べ損ねた。しかしこれで明日に予定していた羽化撮影はしなくて済む。

ムカシトンボの発生状況をもう少し見ておきたいところだが、他の仕事がある。

水没ストロボ.JPGさて、ムカシトンボの羽化撮影中、手に持ったストロボをツルンと滑らせてしまい、

落っことしてしまった。落ちていく過程がまるでスローモーションのように目に焼きついた。

ストロボは見事に川の中に水没。それでも電源のパイロットランプは点灯したままだった。

回路は活きているのだろう。

川まで降りて行ってストロボを回収し、電池を抜いてから水をできる限り振り切ってから

日当りのいい石の上で乾かした。

水は本体内部まで侵入していると思われるので、完全に乾燥させるため解体しようと

したが、ネジ頭が特殊な星型でそのサイズに会うドライバーが手元にない。

電源は入るが連続発光したりして正常に作動しなくなった。

水没したストロボはオリンパスFL-36R。

今回、撮影そのものには支障がなかったので幸いだった。

どうも先日から右腕が少し痛む。それでか、ちょっとした物を掴んだおり、ポロリと

落とすことが今朝も2回あった。水没事故も右手の調子が悪いせいだろうと思う。



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