ベニホシハマキチョッキリ

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トビモンオオエダシャクの幼虫は先日ふ化したばかり。

その後の様子を、エノキ、サクラ、ヤシャブシの順番で見て回った。

みんな順調に葉っぱを食っているだろうか。

体長2ミリ程度と小さい幼虫にも関わらず、

丸く空いた食痕を手がかりに探すとすぐに見つかった。

さらに幼虫のほとんどは葉先や縁に直立した姿勢でいるので、よく目立つ。

皆元気にモリモリ葉っぱを食べているようだ。

トビモンオオエダシャク幼虫そのご.JPGふ化幼虫のすべてを野外の木に放したのだが、さすがに心配になって数匹を回収した。

片っ端から天敵にやられて消えてしまうことも有り得る。

さいごに覗いたヤシャブシの葉に小さな甲虫のシルエットが透けて見えた。

そっと枝ごと引き寄せてみれば、ベニホシハマキチョッキリだった。


左手で枝を支え右手でカメラを構えて撮影しようとしたが、チョッキリは上空へと飛んで

逃げてしまった。

EOSー7DにマクロEF100ミリISレンズという態勢では、片手撮影はかなりキツイ。

手間取っているうちにチョッキリの警戒心を惹き起こしてしまったのだろう。

どうやら隣のカエデの上部に着地したようなので、脚立を立てて探したり捕虫網で

スイーピングしたり、未練がましくチョッキリの姿を追ってみたが見つからなかった。

しかしどうーしても諦めきれない。こういうときは一旦身を退いて、待つのがいい。

3時間ほど経ってから再び、同じヤシャブシの梢を丁寧に探してみた。

一度訪れた場所ならきっとまた来るだろうと思えたからだ。

案の定、巻いた葉の中にじっと潜んでいるチョッキリがいてくれた。

ベニホシハマキチョッキリ2.JPGベニホシハマキチョッキリの体長は6ミリ程度。

小さいけれどこの美麗な姿には目も眩む。




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