タマゴタケと昆虫

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午前中は晴れていたが、正午前には曇ってしまった。

予定していた水中撮影は観察のみとして早々と引き揚げ、

タマゴタケの生えている上米公園の林に場所替え。

トビムシがたくさんたかっていたタマゴタケはすでにドロドロに溶けて跡形も無い。

そうかと思えばその隣で幼菌が待機していた。菌輪に沿っている場所である。

IMG_5436.JPG昨日見たオオキバハネカクシの一種が離れた場所のタマゴタケに来ていた。

たいへん神経質で近寄るとすぐに飛んで離れてしまう。

本種は調べてみると、オオズオオキバハネカクシ と判明した。独特なポーズが印象的。

オオズオオキバハネカクシ.JPG飛んでいる姿もじつにカッコいい。傘を開いたばかりのタマゴタケに来ている。

他の虫がまったく集まっていないそのようなキノコで何をしたいのだろう?

オオズオオキバハネカクシを目で追っているうちに、ブワワワワ~ン!と翅音がして

センチコガネが着地した。

センチコガネもキノコの匂いをかぎつけたようだ。ドロドロになった傘に潜りこんでいく。

センチコガネたまごたけ摂食.JPGサビハネカクシは2匹が同じ場所でウロウロしていた。近づくとすぐに落ち葉の間に姿を

隠してしまう。しばらく離れているとまた戻ってきて、ウロウロを再開する。

サビハネカクシたまごたけ.JPGサビハネカクシはキノコに集まる虫を狙っている。

本種は樹液にもやって来てそこに集まる虫を襲うこともあるし、牛糞などでも見かける。

つまり、虫の集まるようなところを巡回しているかのようだ。

タマゴタケ4本.JPG

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