仕事人

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「あの~、代車は軽トラならありますけど、、、」

「あ、軽トラで十分です。助かります!」

今日の午前中は、飼育昆虫の世話、庭木の剪定、そして車の修理出し、で費やした。

実家に近い自動車屋を見つけたが、電話で応対してくれた整備士の方は

たいへん印象が良かった。車を工場に持ち込んですぐ、前輪のタイヤを見るなり、

「アレ、この磨り減り方はおかしいなあ。ホラ、ここがささくれ立っているでしょう」

なるほど言われてみるとわかるが、素人では気づかない微細な擦れ方だ。

「これはタイヤに偏った異常な力が働いた証拠ですね。

分解して詳しく見てみますね。」

これまで、私の車は3回も立て続けにハブベアリングの交換修理を受けている。

しかし、頻繁にハブベアリングが損傷するというのは、よほどの衝撃を受けない限り

あり得ないそうだ。私もいろいろ調べてそのことは理解していた。だから???????。

夕方になって連絡があった。

「これまでハブベアリングを短期間に交換した理由がほぼわかりました。」

「え、どういうことでしょう!?」

「率直に言って、整備不良です。お宅が修理を依頼した工場では、やるべき調整を

きちんと行っていないですね。そのために走行するうちにベアリングに異常な力が

掛かり、損傷したのです。いろいろ検討したのですが、事故がない限りそれしか

考えられませんね。ハブもやたらと叩いた跡があって、ボコボコになっています。

これも交換したほうがいいでしょう。」

私は説明を聞いていて、これまで修理を依頼していたディーラーの対応が

おかしかったことを思い出していた。

いくら原因を問いただしても、「よくわかりません。」とか

「部品の経年劣化がありました。」とか納得のいく説明を受けたことがない。

新品のベアリングが経年劣化ですでに壊れていた、などというのはあり得ないそうだ。

つまりこれまで修理をしてもらった整備工場ではまさにいい加減な修理しか行って

いなかったようだ。

「これから修理してみますが、これでまたハブベアリングがおかしくなることは

おそらく無いと思います。でも、もうこの車は車検がきたら廃車にするとか。

それではせっかく直してもなあ、と、、、」

「いえいえ、とんでもありません。きちんと直るのでしたら、少しでも延命します。

宮崎に戻ってもまだずっと乗りますから~!」

そうなのである。修理してもまたおかしくなる、それを繰り返すようなら

廃車を考えるしかない、そうこれまでにも書いてきた。

しかし、今は考えを改めた。車には申し分けないことをしたような気さえする。

都城のあのディーラーめ!!もう二度と行かんぞ!こちらが車の素人と見て、

いい加減な対応をしおってからに!いや整備士の教育がなっていないのだろう。

それとなく教えてあげるか。いやいや、そんなお節介はよしておこう。


さて、酷暑の中、借りた軽トラであちこちロケハンをした。

天気は良かったがどこも撮影できる状況ではなかった。

実家にもどってみれば、隣の田んぼにスクミリンゴガイの卵塊がズラッと並んでいた。

スクミリンゴガイ卵塊.JPG2ヶ月前にオビカレハの繭つくりを撮影した所では、次の世代の卵がついていた。

オビカレハ卵.JPG車の修理は7日の夕方には仕上がるそうだ。助かった。

それにしても今回の自動車屋の整備士の方には感動した。

仕事人やなあ、と尊敬できる方であった。いや、それが本来当たり前であるはずだが。



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